堕ちた天使 21_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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堕ちた天使 21

15-06-14 10:17

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「堕ちた天使 1」へ

「あ~あ、涎でベトベト。こんなの穿いても気持ち悪いだけでしょ。
この可愛いパンティは今度会う時まで私が預かっといてあげる」
真由は地べたに落ちていたピンクのパンティを拾うとスカ-トの
ポケットにしまい込んだ。

「えっ!そんなあ・・・無茶よ。私今日どうやってすごせば・・・」
久美子は重い体を起こすようにしながら、懇願するような眼差しを
真由に向ける。
「大丈夫。ちゃんと洗濯しといてあげるから。
イケナイ!完全に遅刻だ。私、先に行ってるね」
既に制服を整え終えていた真由はとぼけて久美子の訴えをかわすと、
未だ半裸姿の彼女を置いてさっさと校舎内に消えていった。
一人とり残された久美子は呆然としていた。
久美子は新たな自らのどす黒い情炎に慄いていた。
真由とのSEXで女の良さを知り、真の快楽に目覚めてからも
こんな経験は初めてだった。
屋外のSEXは絶えず羞恥心が体を支配していた。
(誰かに見られたらどうしよう)
という恥ずかしさは体を逆に熱くし、興奮を掻き立てていった。
そして
(いやらしく、はしたない自分を誰かに見て欲しい)
真由に責められるうちに、心の底ではそう願うようになっていった。
これも真由の狙いなのか、次々と塗り替えられていく自分に為す術もなく、
呆然とするしかなかったのだ。
それでも真由が取り外していった愛液まみれのペニバンをティッシュで拭いて
バッグに片付け、同じくベトベトになっている自らの股間も拭った。
今はそれが精一杯だった。
久美子は諦めたように再びその場で仰向けになった。
澄みわたる青い空に吸い込まれそうになる。
自分がすごくちっぽけな存在に感じられた。
(私、何やってるんだろう・・・)
久美子は残った衣服を着て屋上を後にした。

つづき「堕ちた天使 22」へ


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