行かず後家 艶子先生 2_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

ホームページ 戻る 

行かず後家 艶子先生 2

15-06-14 10:17

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「行かず後家 艶子先生」へ

 車が止まる音がして、窓から見てみる・・・森田君・・・
艶子が、玄関で出迎えて。森田が、ちょこんと頭を下げた。

 「先生を誘いに来たんですけど、今、外出できますか」
「大丈夫よ、ちょっと待ってて」

 18年ぶりの再会だが、まったく違和感が無かった。
森田は、当たり前のように本題から話して。
艶子は、間をおかずにOKした。
 艶子の家に、時々 卒業生が来るが、皆、高価そうな車に乗って、
精一杯、自分を大きく見せようとするのだが。
 森田の格好は、コンビニにジュースを買いに行くような格好だ。
でもカッコイイ、他の誰よりも。

 さすがだわ森田君。
 
 森田から電話があった日から艶子は、
もし求められたらどうしようか考えていた。
笑って、相手にしなければリスクはないが、
夜な夜な欲している男性・・・
こんなチャンス、この先あるとは思えない。
森田君なら大丈夫、下手な事をするはずないわ。きっと。

 行き先も言わずに走り出した車の時計を見たら6時10分だった。

「俺が、一番性欲が沸く女は、先生なんだ」
「幸せに飽きて、変わったものが欲しくなったのね。
手に入れてみたら、つまらなかったと思われるのが怖いわ」
「俺も、それは怖いよ。でも今は恋人気分でいいかな」
「面白そうね、じゃあ私は、森田君の彼女だから、
名前で呼んでね」
・・・「艶子」
「なーに」


コメント
お名前:
気持ち:

コード:

お知らせ

なし

小説を検索