満島誠は週末には妻となる順子と愛を確かめ合っていた。婚約者の逞しい手で存分な愛撫を受けた順子の肉体は熱りきり、微笑むと三日月型に変わる瞳は潤んでいる。
騎乗位の体勢でやがて猛り立った誠の肉棒を受け入れると、順子はまるで処女を失った日を思い起こさせるほどに初々しく身悶え、喘いだ。
そして、誠が沸き起こる性欲をセーブしながらも、激しく腰を揺らすとその歓喜の声は次第に大きく、甘く、寝室中に響き渡る。
「アア・・・ ま、まこと・・・さ・・・ん いッ、いいッ!! あッ、あぁ・・・いぃッ!!、いいぃ~~ッ!」
結合部から聞こえる卑猥な粘着音。それすらも2人の結婚を祝福するシンフォニーに聞こえる。
自らのシンボルから湧き出るカウパー液が順子のラブジュースと混ざり合う感触に、言い知れない感触を味わいながら誠は妻となる女の乳房をモミしだく。
膨張した形の良い豊満とも言えるバストの上で、勃起しきった乳首がツンとそそり立っている。
フィアンセの快感の印を優しく下から指で挟んで、その悦びをさらに昇華させるべく愛撫を続ける誠。
「や、やんッ! ま、まぁことさぁんッ!」
順子は全身を痙攣させるように震わせ、愛らしい顔で天井を仰いだ。その可愛らしさに征服欲を刺激された誠は、性器に己の精力を漲らせながら順子に囁く。
「順子・・・幸せにするよ」
順子は喘ぎながらも、切なさと憐美な瞳で夫となる男の逞しさに敬意を払う様に見つめてくる。
「わ、私も…誠さんを・・・幸せにするから・・・10年も・・・待ち焦がれていたんだもの」
2人の出会いは高校時代まで遡る。誠が2年の時に新入生の中でひときわチャーミングな娘を発見した。それが順子だった。
サッカー部だった誠は、新体操部入部を希望していた彼女を半ば強引にマネージャーに引き込んだ。
困惑しながらも、恥ずかしげに逞しい先輩、といった眼差しで自分を見つめる順子の姿は今でも彼の高校時代の大切な思い出だ。
ほどなく相思相愛の関係に陥った2人は親、教師、公認の仲となった。
一線を超えたのは順子の18歳の誕生日の夜だった。すでに大学に進学し、上京していた誠のもとを訪れた彼女を万感の想いで抱いたのだ。
順子も誠を追うべく上京し、短大に入学してからは寸分を惜しんで逢瀬を続けたが、同棲することだけは避けた。
それは誠なりにけじめをつけたかったからだし、一人娘を上京させてくれた順子の両親への配慮でもあった。
卒業後、栄養士として就職した順子はすぐにでも誠と結婚したいと言い張った。
結婚がずれ込んだのは、大学院に残り研究者としての道を志していた誠の都合によるものだが、現在はすっぱりと諦め、中堅どころの私立高校の教師に収まっている。
ようやく生活の道しるべを確立し、共に生きるべき娘を伴侶として迎える決意をした誠は幸福だった。
かなり精力は強い方と自負する誠だが、その荒々しい腰遣いにも順子は達することはない。
その愛の行為をすべて受け止めるようとその肉体を震わせ、膣痙攣でも起こすのではと思えるほど秘部で愛する男のそそり立つモノを捕えて離さない。
「俺達…よほど、相性がいいよね 心も…身体も・・・」
順子は身悶えよがりながらも、頷いて見せる。その彼女の唇から唾液が糸を引いている。あまりに淫微な婚約者の痴態に誠はピストンをさらに速めた。
順子もオーガズムに達したように、ビクンビクンと肉体の震えを加速させた。誠が「果て」、順子が「イク」のはほぼ同時だった。
既に深夜の12時。思えば、2時間近くも睦みあっていたのだ。誠は下着だけをつけた姿でベッドに腰をかける。
そこへ、花柄の純白のブラジャーとパンティ姿の順子が微笑みながら戻ってきた。小さなお盆の上に、少量のブランデーを入れたグラスが乗っている。
順子はお盆をサイドボードに置くと、艶めかしくも初々しい仕草で誠の肩をそっとさすりながら、彼の傍らにそっと腰をかける。
「飲もぅ! 誠さん はい」
琥珀色の液体の入ったグラスを一つ、誠に差し出した。
「どうしたんだい、順子が自分から飲むなんて」
「今日は酔いたい気分なの」
順子はブランデーで唇を潤すと、誠の右腕をとり、頬を寄せた。
「ちょっと張り込んじゃったかなぁ?」
順子の視線の先には純白のウエディングドレス。週末の披露宴で彼女が身につける特注品だ。
一生に一度のものだから、本番の前に眺めていたいという順子の希望で家に持ち込んでいた。
素封家とまではいえない地方出身の順子の父親は、愛娘を送り出すのに恥ずかしくないようにと、目一杯の予算を組んでくれた。
教会の挙式、そして都内のホテルを借り切っての披露宴は数百万円をかけて行われる。
その宴のヒロインを艶やかに彩るドレスの胸元にはバラがあしらわれていて、豊満だが、清楚で家庭的な顔立ちの順子が身につけると妖しげでコケティッシュでもある。
「楽しみだよね、披露宴 みんな来てくれるかなぁ?」
誠は男だけに、それほど披露宴にこだわりはなかった。でも順子は女の子らしく相当に入れ込んでいる。
それもこれも、自分との結婚を心底愉しみにしている証拠だと思うと誠も嬉しいのだ。
「ねえ、誠さん・・・私のウエディングドレス姿はどう?似合うかな」
順子が甘えるように訊ねる。
「綺麗だよ でもちょっと肉つきがよすぎるからなぁ、順子は・・・この辺が特に」
誠がブラに隠れた順子の乳房を指差す。
「もうH!」
順子は頬を膨らませたがすぐにまた甘えた表情になる。
「幸せになろうね、誠さん」
二人はまさに幸せの絶頂にいた。
披露宴前夜の夜、勤務を終えた誠は郊外の自宅へと帰りついた。
日の暮れた新興住宅地に佇むマイホーム。実父に頭金600万の援助は受けたものの、30年ローンを抱え、決して生活は楽ではないだろう。
しかし、それも順子との愛の巣だと考えると活力が生まれてくるから不思議だ。
洒落た木製のドアを開くと、愛する女、順子が出迎えた。その姿に誠は息を呑んだ。順子は純白のウエディングドレス姿。
髪をホップさせているわけでもなく、メイクを入念に施していなくとも順子の美貌は輝いている。バラのあしらわれた胸元から覗く豊かな乳房もコケティッシュだ。
「おいおい、それは披露宴までとっておけよ・・・」
披露宴で招待客から喝采を浴びるであろう、花嫁姿を惜しげもなく披露する彼女に、誠は眼を細めた。
だが、順子の顔は対照的に沈んでいる。いや、そればかりか恐怖と困惑に強張っていた。背後から、男の声がする。
「愛する旦那様のお帰りかね?」
シラフにもかかわらず、爛れた響きだった。
「誠さん、実は・・・」
順子が誠に身を寄せる様にして泣きべそをかき始めた。
「ど、どうした、順子!?」
リビングでソファに腰かけた男たちが誠を出迎えた。彼らの顔を思い出すまでには時間がかかった。
それは懐かしい顔。しかし竹馬の友ではない。幸福だった青春期の汚点とも言うべき存在だ。
「よお、新郎様!」
大柄の男は宇佐美だ。
「色男クン、ついに初恋のカノジョへの純愛を貫き通したわけ、ね!」
皮肉るような口調でデップリ肥った体躯を揺らす男は久須美。
「まさか、満島と窪田が結婚するとはねぇ」
順子を旧姓で呼び捨てにする挑発的な物言いを知るのは林だ。
「お前ら…どうして家にまで…」
まさに突然の来訪。彼らと会うのは高校以来初めてだ。
順子は今にも泣きだしそうだ。それもそのはず、順子は高校時代、3人に襲われかかったことがある。
下校時に彼らに捕まった順子は危うく拉致されかかったのだ。
その時も、誠が救ってことなきを得た経緯があるのだ。
順子の両親が騒いだので、教師に知れることとなり、3人は後に退学。
元より評判の悪い3人のことなど、卒業時に口にする者もおらず、2人にとっても忘れかけていた悪夢だった。
「決まっているじゃん、窪田のウエディングドレス姿を見せてもらいたくて、な 俺らには招待状は来ねえだろうし」
宇佐美が粘着質な言い回しで、誠の背後で強張った表情を見せる順子を見つめた。
「高校時代のマドンナの花嫁姿っていうのは格別だねぇ」
今度は久須美がだらしなく目じりを下げながら、下品な口調で言う。
「そうカリカリすんなって! せっかく祝福に来てやったんだ それにしても窪田のナマ着替え姿も最高だったけどな」
「何!?」
思わず、激昂する誠。こいつらの面前で順子は着替えをさせられたのか。
「ハハハ、冗談だよ」
林が茶かすように誠をなだめる。
「貴様ら、目的は何だ!?」
憤る誠を嬲る様に、宇佐美が切り出した。
「あんまり焦らすと新郎が可哀そうだぜ 実はな、俺ら会社を立ち上げてな」
宇佐美は一枚の名刺をテーブルの上に置く。
『エキサイティング・プロジェクト 専務取締役 宇佐美和孝』
「早い話がAV会社だよ」
宇佐美は何の後ろめたさもないように言う。
「俺たちは今、新企画を考案してさ 幸せの絶頂にいるモノホンの花嫁の欲情する姿を集めた素人DVDを制作するんだ その栄えあるヒロインにお前の女房が決定したっていうわけ!」
「貴様ら、そんなことをして済むと思うのか!? 女房に指一本触れるな!」
夫になる男の威厳で言い放った誠。しかし…。
「俺達にそんなことを言っていいのかなぁ~~」
久須美がソファから立ち上がり、誠の肩を撫でながら粘りつくような口調で囁く。誠は蛇に睨まれた蛙のように固まった。
宇佐美が順子の露出した白い肩を両手でモミしだく。
「さあて、新婦殿! ご主人の許可も下りたことだし、さっそく今から稽古と行こうぜ!」
「い、いや!やめさせて、誠さん」
順子が哀願する。しかし、誠は動けない。
「まずはいきなりで何だが、俺らの前でオナニーをしてもらいましょうか」
「い、いや、絶対にいや!!」
哀願するように首を振る順子。しかし、男たちは容赦しない。もうすぐ日本一幸福になるはずの花嫁が悲嘆にくれる姿に、嗜虐的な美しさを見出したらしい。
「大丈夫だよ 俺らは女を操るプロだ すぐに、自分から絶頂を求めて歓喜にむせび泣く、幸せな花嫁に仕立て上げてやるよ」
若く希望に満ちた誠と順子の新築の住まいはなかなか瀟洒なつくりだ。
広めのリビングには洒落た床から天井に向けてウエーブのきいた木製の格子が取り付けられている。
その格子にウエディングドレスに包まれた健康的な肉体を大の字に固定され、晒された順子は惨めな表情で項垂れるだけだった。
手首足首はそれぞれ左右に広げられ、格子に荷造り用の紐で固く結ばれている。まさに磔だ。
女にとって最高の幸福を感じる瞬間に身に纏うべき、ウエディングドレス姿で残酷な磔刑に処された花嫁がかつているだろうか。
しかも、である。そのウエディングドレスの裾は中心から引き裂かれ、まるで羽を広げられるかのように、たくしあげられ格子に画鋲止めされている。
下腹部が露わになり、ドレスに負けず劣らず清楚な純白のパンティが丸見えだ。
その姿は美しい白鳥が罠に囚われ、羽をもがれかかっているかのようだった。
(お願いです!ウエディングドレスは切らないで!)
ウエディングドレスを引き裂かれる際の順子の哀願が誠の耳に残る。
しかし、彼には成す術がない。後ろ手に縛りあげられ、芋虫のように転がるだけだ。
そんな彼の目前で、妻として迎える女性は青春期から舞い戻った悪魔に穢され始める。
磔の順子が愛らしい顔を引きつらせた。宇佐美に女陰をなぞられたのだ。
宇佐美は丹念に、執拗に、パンティのうえからワレメに沿って指を上下させる。
「あッ、う、うぅ・・・」
順子は喘いだ。
(や、ヤダ…感じてる 私・・・)
誠以外と関係をもったことのない順子は、相容れない、いやそれどころか嫌悪を覚える男の指遣いに女芯を熱くし始めた自分に戸惑った。
「結構感度がイイねぇ、順子ちゃん 愛する旦那に可愛がってもらってるんだろうが? でも俺の指遣いに慣れたら、嫁に行く気がしなくなるかもな」
宇佐美はさらに順子の性感を昂ぶらすべく、責めを続ける。醜悪な、生理的に受け付けない筈の宇佐美の鼻息を陰部に感じながら、順子はビクンとその不自由な肉体を震わせる。
ほどなく、熱いラブジュースがじゅわあ~~っとパンティにシミを作る感覚に自分でも信じられない卑猥な感覚に襲われる。
「はッ!はぐぅッ!」
順子は柔和な表情を甘く崩し、耐えられません、という様に天を仰ぐ。
「ハハハ、最初はあれだけ嫌がってやがった癖にもうマン汁垂れ流して、値をあげてやがる」
久須美が嬲る様に誠を観た。
「やめろ、順子は俺の妻だ!」
次第に宇佐美の意のままに嬲られていく新妻の姿を直視できず、叫んだ。自分の妻が他人の凌辱に感じている姿など、観たいはずがない。
ましてや、数日後に控えた披露宴で着る筈の花嫁姿だ。しかし、宇佐美は残酷な口調で言葉でも、誠を、そして順子を責める。
「女房だろうと、花嫁であろうと、女なんて濡れてきちまえば後はイクまで雌犬同然に‘欲しがる’だけで、貞操観念も何もあったもんじゃあねえよ」
指責めから解放された順子は、カクンと頭をもたげ、ウエディングドレスに包まれた肉体を心悸亢進で震わせている。
「満島!俺はなぁ、高校時代から仲睦まじ~~い、お前ら2人を見るとムカついてな 特にこの女の‘誠さんしかみていません’ていう表情が許せなかったぜ」
宇佐美は高校時代からの鬱屈した感情をぶちまけるように続けた。
「女は子宮でしかモノを考えないってとこをお前に分からせてやる それが、結婚間際の最高に幸せな時っていうのがグッドタイミングだぜ」
宇佐美は順子のラブジュースが滲み出るパンティの上から、己のベロを泉の源に突き立てる。
「はあうぅッ!やめてぇ~~ッ」
順子は敢え無く、喘ぎ悶える。その声に触発されるように宇佐美の舌は、新婦の性感を昂ぶらせていく。
「ハハハ、宇佐美 おまえ気に入った女をいたぶる時はいつも回りくどい責め方だな 早く‘本題’に入れや」
林が性感を弄ばれる順子の姿を嘲るように言う。
「まあ、いいじゃねえかよ 高校時代のマドンナを徹底的に祝福してやる幸運に恵まれたんだ たっぷりと生き恥、いや、快感を味合わせてやらなきゃ、と思ってよ」
宇佐美は順子の愛液を唇から滴らせながら、残酷な目を妖しく光らせる。股間をヒクつかせ、白いパンティの陰部をびしょ濡れにされた順子はその痴態を夫に公開されてしまう。
「どうだぁ?太腿までエッチなジュースでびしょ濡れじゃあねえか よっぽど、俺の‘お祝い’が気に入ってくれたらしいな」
「お、お願い・・・も、もう許して・・・彼の前で・・・こんな・・・」
順子は快感を覚えた肉体をひた隠すように、哀願する。
「まだ、そんなこと言ってやがる こりゃあ、本格的に可愛がって、亭主のモノより気持ちいいものがあることを教え込んでやらないと、こっちも沽券にかかわるな」
宇佐美はほくそ笑む。
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