倒錯愛 4_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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倒錯愛 4

15-06-14 10:18

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「倒錯愛」へ

紗江の身体を仰向けにし、卑猥に破ったパンストに包まれている美脚を左右に割った。既に十分過ぎる程、蜜の溢れた肉割れに自らの猛り狂う程固くなった肉棒を当てた。

男なら分かるだろう・・これから女性に入る瞬間。今まで他人であった女性を自分のモノにする瞬間である。紗江の身体に覆い被さるようにして舌を絡ませ合い、濃厚にその時を迎えた。
いとも簡単に私の亀頭を呑み込むと、紗江のそこは私の全てを呑み込まんばかりに蠢いた。その快感に身を任せてしまった私は紗江の囁かな陰毛と私の陰毛が絡まり合う程まで腰を深く進めた。
「はぁ~」
溜め息混じりに声を上げた。紗江の身体を抱きしめ、紗江も私の背中を強く抱いてきた。

「こんなの初めてかもしれない・・」
紗江は私の耳元で喘ぎ混じりに囁いた。他の男性にも言っていることかもしれないが、言われて悪い気になる男性はいないだろう・・。
紗江の深くを突く度に結合部からぐちゃぐちゃと卑猥な音がした。
私は不覚にも感情が昂ぶり体位を変える余裕も無くイッてしまいたい衝動に駆られた。
「ごめん・・もうすぐ・・」
「イッて・・このままイッて」
まだ繋がってからほんの少ししか経っていないのに私は汗を滲ませていた。
感情の昂ぶるままに腰を振り出来る限りの我慢をして紗江の中から肉棒を引き抜いた。パンパンに膨れ上がった肉棒を握ると紗江の下腹部から乳房を汚すまで精液を迸らせた。

「ごめん・・」
ロクに女性を満足させられなかった男性の言う情けない一言を口にしてしまった。しかし、紗江は呼吸を整えた後に
「そのままイッて欲しかったの・・徳永さんに中でイッてもらいたかったの」
「でも・・」
と言うとかぶせるように
「ピル飲んでるから心配はないから」
当たり前のように言うと乳房に飛んだ私の精液を指で集めた。
「いっぱいでちゃいましたね」
指先に付いた精液を舐めた。私がティッシュを取り、身体に付着した精液を拭い取った。
「一緒に入ろうか?」
聞くと紗江は破れたパンストとショーツを脱ぎ去った。

紗江の眩し過ぎる位の身体のラインを確かめるようにして全身をボディソープで洗うと、紗江もまた私へ同じようにしてくれた。ベッドへ戻り再び紗江と濃密な時間を過ごした。嘘か本当か知らないが、彼女は私のペニスがぴったりフィットしてとても気持ちいいと、愛おしくしてくれた。
濃密な時間を過ごした後の帰りのタクシーの中でこれからの事を考えてしまった。紗江とこれからどんな風になってしまうのか・・。別れ際に紗江から今度はお店ではないところで会いたいと言われた。そして、この関係は客とホステスでもなく、恋人でもない。いわゆるセックスフレンドがいいと言われた。
男性にしてみればこんなに美味しい関係はないのだろうが、少し寂しくも感じた。

翌週の週末、私は銀座にいた。紗江に会う為だった。紗江は店に来ないでいいと言ったが華麗に着飾った紗江の姿を見たいという気持ちもあったからだ。
紗江は突然の訪問に驚いていたが素直に喜んでくれた。そして、閉店後に外で待ち合わせをしてホテルに行った。そんな週末が何回か繰り返された。
ある日、いつものように店に行くとその日は店内が混んでいて紗江とあまり話をする事が出来なかった。他の客に愛想を振り撒く紗江を見ていると、紗江の知っているあの時の姿を知っているのは私だけかもしれないという優越感に浸れた。
その夜は紗江が客とアフターに行ってしまい会う事が出来なかった。
もしかしたら紗江は今頃、あの客と・・という下衆な想像を巡らせてしまった。
後日、紗江に会えなかった日の事を聞くと紗江はお客に朝の5時頃まで連れ回され一緒にいる間中、肉体関係を迫られていたようだ。私は何をしてはいけないとか、いいとかいう関係ではないのでアフターについては何も言わなかったが紗江が他の男性と関係しているのを想像したら凄く興奮してしまったと告白した。
「じゃあ、もっともっと興奮してもらおうかな~」
悪戯っぽい表情を浮かべた。
「どういう事だい?」
「徳永さんの前で他の人に抱いてもらうの。どう?凄く興奮すると思わない?」
いきなりとんでもない事を言い出したと思った。
「多分、私も徳永さんも凄く興奮すると思う」

その日のセックスはいつもより濃厚に、そして激しかった。紗江も私も他人がもう1人いる事を想像していた。
私は紗江という1人の女性に会い、今までの生活では考えられないくらい刺激を受けていた。それは紗江の方もそうだと言っていた。
私は紗江に依頼されて相手の男性を探した。紗江からは余り条件は無かったが、清潔感のある人という注文だけだった。
ネットで募集をかけてみると手を挙げる者の多さに気づいたが、メールのやり取りをする内に文が乱雑であったり会話にならなかったりと、勝手に数名に絞られていった。そして、私が選んだのは身元もはっきり証した1人の男性だった。
35歳で山下という独身の会社員である。その男と都内のシティホテルで土曜日の昼間に3人で会う事になった。

つづき「倒錯愛 5」へ


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