倒錯愛 2_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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倒錯愛 2

15-06-14 10:21

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「倒錯愛」へ

紗江が腕を絡ませて身体を寄せた。
「どこにします?」
私の顔を見ながら聞いてきた。

流石に週末というだけあり、ホテル街は若いカップルが同じようにホテルを物色する姿が見られた。
「なんだか、恥ずかしいな・・こういうのも・・」
「なんでですか?私はとっても楽しいですよ」
「じゃあ、ここにしようか?」
「いいですよ」
ホテル街の中でも少し新しめの綺麗なホテルに入り、部屋のパネルを前にすると空いている部屋が1部屋しかなかった。
「良かった~空いてましたね」
と言って紗江はパネルにタッチした。
いつ来てもラブホテルというのは恐ろしい位静かである。

部屋に入ると一気に淫らなムードが増してきたように感じた。そこは男女が身体を交える部屋だからである。大きなベットと大画面テレビ。そして、部屋からバスルームがガラスで仕切られていて丸見えになってしまうのだ。
「乾杯しません?」
「そうだね・・」
そう言うと紗江が冷蔵庫からビールを取りプルタブを開けて渡してくれた。
「何に乾杯しようか?」
「勿論、徳永さんと私の出会いです」
缶をぶつけ合い一口飲んだ。
「ところでこんな事聞くのも・・いいのかい?俺でも」
「今更?いいんです。私から誘ったわけだし」
と言って缶ビールを口にして喉に流し込んだ。

「私、自分で言うのも変かもしれませんけど・・肉食女子みたいで・・とにかく無性にエッチしたくなっちゃうんです・・でも若い男性ですぐ誘ってくるような人って大事にしてくれなさそうだし、病気もってそうじゃないですか・・」
「だからお店で?」
「本当はいけないんですけど・・あの店に来れるお客さんなら大丈夫だと思って・・軽蔑します?」
「嫌、生き物の本能だからね軽蔑なんてしないよ。正直、安心したよ・・美人局だったらどうしようかと思っていたよ。こんな美人に誘われるなんて世の中美味しい話無いからね」
と言って紗江の身体を抱き寄せた。
「美味しい話もあるんですよ・・」
紗江が言って唇を重ねてきた。

舌を絡ませた濃厚な口づけを終えると
「ごめんなさい、このままじゃ嫌だからシャワー浴びて来てもいい?」
「じゃあ、一緒にお風呂に入ろうか?」
紗江はにこりと微笑むと立ち上がり、バスタブに湯を張りバスタオルを私の為に持ってきた。
「変な皺とか匂い付くとまずいでしょ?」
ソファに座る私の前に跪いてシャツの釦を一つ一つ外してくれた。そして紗江は躊躇する事無く、ベルトに手をかけて緩ませた。そのままズボンも下ろした。
「もう大きくなっちゃってるね」
ボクサーパンツの中で行き場を失わんばかりになっていた私の肉棒を摩った。
そしてボクサーパンツに手をかけてそれも下ろしてしまった。
天を向きそそり立つ肉棒に白く長い指を絡ませてきた。

「まだ汚いぞ」
指を絡ませる紗江に言った。
「ちょっとだけ味見・・」
悪戯に笑うと私のモノに口づけをしてそのまま巧みに舌を動かしながら唇を被せた。
唇の感触と共にねっとりと舌を絡ませ肉棒を刺激してくる。
久しぶりに味わう女性の口での愛撫がこんなに気持ちが良かったものかと思った。
「さぁ、そろそろお風呂も溜まっただろ・・一緒に入ろうか」
このまま続けられたら敢えなくイカされてしまうのではないかという危険を感じた私はそれらしい理由をつけて紗江を止めた。
「このままイッちゃっても良かったんですよ」
口を離した紗江が微笑んだ。

つづき「倒錯愛 3」へ


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