哀れ妻・陽子_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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哀れ妻・陽子

15-06-14 10:22

和服を着た女がマンションの一室に入って来た、女の名は佐伯陽子42歳、陽子はハンカチで口を抑えながらやや前屈の姿勢で部屋に入って来た

「奥さん、どうしたんです顔色が変ですよ」

ヘラヘラと笑いながら陽子の肩を抱き薄気味悪く笑う男の名は村山昇38歳、昇は手に持つプラスチックケースを陽子にチラつかせながら陽子の唇を奪おうとしたが避けられた、昇は不機嫌さを露わにし元居たソファーにふんぞり返り

「奥さんも大変ですね~拘置所通いは慣れましたか?」

嫌みを言う昇を睨み付け陽子は言った

「いつ証言をして貰えるんですか」

「いつ?其れは奥さんの心掛け次第でしょうね~」

今から2年前、陽子の夫佐伯利勝は酒に酔った状態で車を運転し1人の男性を死に追いやった、しかし佐伯利勝は警察の取り調べに対し「自分は酒は飲んだが車は運転していない」と一貫して飲酒運転を否定し続けその事を証言してくれるは当時一緒に酒を飲んでいた部下の村山昇だと答えていた、しかし村山昇は警察の事情聴取に対し「一緒に酒は飲んだが自分もかなり酔っていたので覚えていない」と答えていたその結果、裁判では反省が無く悪質とみなされ懲役刑5年の実刑判決が下され、判決に不服を申し立て控訴し、妻の陽子に「必ず村山昇が知っている!、彼奴の証言を取ってくれ!」と託した、陽子は夫の無実を信じ村山昇に再度当時の記憶を思い出して欲しいと懇願した、しかし村山昇は陽子に対し特別な感情を持っていた、そして村山昇は陽子の身体を強引に奪って来た、陽子は強く否定したが卑怯にも「証言をして遣る」の言葉に一度だけならと身体を許してしまった、その事が陽子に取って後戻り出来ない地獄の始まりであった、村山昇には変わった性癖があったそれは女性を辱める真性のサディストであったのだ、その為陽子は昇に有りとあらゆる恥辱を与えられ続けた、然し陽子は夫への固い愛情と意志とプライドで昇から与えられる辱めを耐え続けていたが、昇にとってはプライドの高い女を堕とし自分の奴隷へと仕上げる程至福の時であった、その結果陽子は昇の奴隷へと堕ちていった

「奥さん、何をもぞもぞさして居るんですか?」昇の態とな言い方に陽子は唇を噛んだ

「どうしたんですか?」ニヤ付く昇の顔を恨めしく睨んだ、然し湧き上がる欲望の力には無力であった陽子は瞳を潤ませ震える手で着物の裾を昇の前で開き始め下半身を自ら露わにさせた

「お願いですッ…もぅ…許してッ…」陽子の下半身には黒い革製の貞操帯が嵌められていた、一週間前にこの部屋へ来た時、昇に拠って装着されたのであった、しかもこの貞操帯には太い張り型が付いておりその張り型にはたっぷりと媚薬クリームが塗れていた為陽子は一週間生き地獄を味わい続けていた、昇は陽子の切なくコケテッシュな表情が堪らない程好みであった

貞操帯の縁からは愛液が垂れ陽子が今どんな状態なのか話さなくても理解出来た、然し昇は真性のサディストである優しい心など持つどころか陽子には更なる辱めを与える事に生き甲斐を感じる男であった

「それで奥さん僕に何をして欲しいんですか」昇の言葉に陽子は屈辱と恥辱に顔を染め口を開いた

「…貞操帯を…外して下さい…」陽子の悲痛な言葉を昇は涼しい顔で笑った

「お願いですッ…切ないのよッ…ぁぁぁ…もぅ堪忍してッ!」陽子の瞳から涙の雫が零れた

「どんな風に切ないのか説明して貰えませんか」昇の言葉に陽子は殺意を覚える物のそれ以上に陽子の欲望が上回っていた

「酷いはッ…ぁぁぁ…我慢出来ないのよ…あそこが疼いて辛いのッ」乱れた髪が顔に纏割り付き清楚で美しい顔が被虐の表情へと変わった

「あそことは、何処なのかな?僕みたいな頭の悪い男にはハッキリと言って貰わないと判らないんですよ」

つづき「哀れ妻・陽子(2)」へ


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