同愛4(五)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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同愛4(五)

15-06-14 10:23

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「同愛」へ

恥ずい。
めっちゃ恥ずい。
けど、止められへん。

止めてくれへん。
浮いた腰が、突き出し下半身が、全てを訴える。
頭ん中がパァになってしまったんや。
甘くて酸っぱいあの人のキスがうちをほんまのアホにした。
本能のままに、欲望のままに、一番気持ちいい所があの人に可愛がって欲しくて動き出してしまいよったのだ。
ぴったりと肌に張り付く黒のスパッツから、こんもりと出っ張るうちのアレ。
恥ずかしい。
恥ずかしくて死んでまいそう。
でも、見て。
うちのやらしいここを見て欲しい。
目を瞑ったまま涙を流してうちは、好き、好き、とばかり口にした。
男やから。
ほんまは男やから。
うち、女の子にはなれへんもん。
だから、全部。
うちの全部を好きにしてええんよ。
でもな、せやからな、うちのここも可愛がって欲しいねん。
欲望のままに突き出した後に出てきた恐怖にうちはありったけの勇気を振り絞って突き出した姿勢を保った。
拒否されたら終わりという、そんな恐怖に怯えながらうちは待つ。
あの甘酸っぱいキスの味を思い出しながら待つ。

そして、耳に静かな時間を挟んで返ってきた答えは突き出した下半身に感じる生暖かい熱やった。
あっとか細く声をあげたうちは目を見開いてその正体を見る。
なんと、あの人がうちの小股にスパッツ越しに顔を擦り付けていたのである。
それが分かった瞬間にうちの顔が真っ赤に変わって、全身を熱が発し出す。
それはあまりにも予想外の出来事やった。
うちもまさか、いきなり顔を近付けるなんて思いもせぇへんかったのだ。
直に素肌にスパッツをはいていたうちの下半身は薄い布一枚向こうに感じるあの人に羞恥と劣情を合わせて表す。
キスで目覚めたうちのアソコはますますピクピクと固くりよるけど、もじもじとその身を捩ってうちの下半身はそれから逃れようとした。
でも、それをあの人が許さない。
うちの腰を力強く引き寄せよったのだ。
こんもりと浮かぶアソコをあの人がやらしくなぶり始める。
何度もピクピク動くうちのアソコ。
あかん、嬉しい。
あの人が男のうちを受け入れてくれた。
絶頂にも似た感情が込み上げてくる。
暖かい気持ちが心を満たしていく。
だけど、それからが、あかんかった。
なんと、あの人はうちを四つん這いにするとうちの尻を弄り始めよったのだ。
その時のうちはエッチとはアソコだけでするものやと考えていたので、あの人のこの行動が理解出来ずただただ困惑した。

つづき「同愛4(六)」へ


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