招かざる訪問者 〜了_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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招かざる訪問者 〜了

15-06-14 10:29

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「招かれざる訪問者」へ

今にして思えば、2度目の凌辱を受けた日の夜のこと。
「ねぇ…」
珍しく妻からの誘い。仕事で疲れて眠りにつこうとしていた私に身を寄せる妻。

へとへとに疲れた体ではあったが、妻の積極的な奉仕でなんとか最後まで。
「中に出して、、いいの、、いいのよ、、、」喘ぎながら、膣内射精を求められた。
膣外射精を暗黙の了解として過ごしてきただけに、妻の言葉に戸惑った。
耐えきれずに、思い切り妻の中に射精した。

「灯りは点けないで!」
あの男につけられた無数のキスマークを私に見せるわけにはいかなかったのだ。
どんなにしても消せない痕。
妻はあの男の痕跡を私とのセックスで上書きしたい…そう考えたのかも知れない。
あの男の放った精子を受け入れてしまったことをきっと後悔していたのではないか。

この時までは…。
偶然なのか、必然だったのかはわからないが、私は愛する妻の不貞を目撃するはめになる。

その日は相手の都合で、急きょ、自宅へ直帰することになったのだが、あいにく妻とは連絡がつかなかった。
携帯へのコールバックもないし、メールの返信もない。
ようやく自宅兼事務所に到着。

正面は施錠してあるが、勝手口の鍵は開いていた。
「不用心だな」と思い、勝手口から上がる。なにか様子がおかしい。
台所のテーブルにはビールの瓶と飲みかけのグラスがあった。チーズの包装紙がちらかっている。
几帳面な妻にしては珍しいことだと思った。

誰かいる!

妻の留守中に族が上がりこんだのかもしれない。私は足音を忍ばせて、各部屋を見て回った。
寝室にたどり着いた。確かに人の気配がする。慎重にドアのノブに手をかけて、中を覗き込んだ。

ベッドの上で裸の男女がもつれ合う光景が目に飛び込んできた。

「圭子!何してるんだ!!」私はとっさに叫んだ。

「あっ」と短く叫んだ妻の表情が凍りつく。浅黒い肌の男が振り向き、こちらに歩み寄る。

「なんだ貴様は!」機先を制するはずだった。
しかし、私の恫喝にひるむ様子もなく男はいきなり私に襲いかかってきた。
妻の悲鳴が部屋に響いた。その声に気を取られた瞬間、男の拳が私の顎を捉えていた。

気がつくと、私は両手足と口を粘着テープで固定されて転がされていた。
腫れたまぶた越しに、次第に焦点が定まる。

妻は私の方を向き、背後から男に尻を抱えられて喘いでいた。
男は私に見せつけることで、興奮を高めているのだろう。
私の視線に気付くとより一層力強く、腰を打ち振った。

パンパンパン と肉と肉がぶつかり合う乾いた音と、愛液が混ざり合う音が響く。

私の意識が戻ったことに妻は一瞬、安堵の表情を浮かべた。

「旦那の目の前でやられる気分はどうだ!いいか!!」と男が問うと
「あぁ、、い、いや、、、、」と首を横に振る妻。

「いやなら、やめてやる」
男は弾みをつけてペニスを引き抜いた。

「あ、、ぁ、、、ゃめ、、ぃ、、で」切れ切れに妻は言葉を発した。

「はっきり言ってみろ!」ドスの効いた男の声。

「や、やめないでぇ… やめないで……つ、続けてくださいっ」
        懇願している 男に求めている

        嫉妬で腹の底から吐き気がする。

男は満足げな眼差しを私に向けて、また妻を後ろから貫いた。

妻の上気した顔、眉山を寄せて、だらしなく開いた口
             …快感に浸り切った表情をしている。

ゆっくりと力強く、男の怒張したペニスが内壁の襞をかきわけ子宮を叩く

「当たってるの、、当たってる、、、ああ、、ああぁ」

黒髪をかき乱し、白い喉を震わせて歓喜の声を上げる妻の様子を不思議な
くらい冷静に眺めている自分に気付いた。
頭の芯が痺れている…そんな感覚だった。

普段生活を共にしてきた妻が、見ず知らずの男に犯されながら悦んでいる
とても現実とは思えない、きっと悪い夢に違いない
 そう思いたかった。

妻が昇りつめたことを男に告げ脱力すると、男は勃起したままの男根を抜いた。
ぐったりと首を垂れている妻の両脚を抱えて、局部を私に見せつける。

ぐっしょりと濡れそぼった妻の局部は、まるで呼吸しているように収縮していた。
何度もあの男のペニスが行き来したことを、まっかに充血した粘膜が示している。

妻の白い内股に、痣のような痕が浮き上がっていた。
男が私に残していたメッセージだろうか、1度や2度で残せる代物ではないと思う。

「どうだい、女房が他人に抱かれる姿。あんたの奥さん、たまらんわ」口元を引きつらせて、男が醜く笑って見せた。

私は表情を変えることなく、男と妻が交じりあうさまを眺め続けた。
私の感情は完全にマヒしていたが、男性自身は反応し続けていた。

男が帰った後、私は妻を抱いた。そうせずにはいられなかった。
妻もまた、そうしてもらわないと気が変になりそうだと言っていた。

男が捕まった。前科6犯の常習犯だった(完)


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