この話はつづきです。はじめから読まれる方は「いけない仔」へ
息子を持つ母親として不完全だったのだろうか。
あの日、私の下着を使いアレを勃起させていた宏志くんと鉢合わせてしまった私は、涙を浮かべながら近付いてきた彼を一瞬、無意識にだが拒絶してしまったのだ。
しまったと思った時には、もう遅く。私に拒絶された宏志くんは絶望した顔を見せて家を飛び出していってしまう。必死に追い掛けて彼を何とか捕まえた私。
だが、どうしていいやら分からず、ただ彼を1人にしてはいけないとだけ思い、家に引っ張り帰って、彼を部屋に閉じ込めたのである。
家から離れた病院にいる夫と部活で帰りの遅い娘。時間だけが過ぎて、私と宏志くんは2人向き合い無言だった。
青ざめた顔を伏せて、ただ床一点を見詰める宏志くん。私はそんな彼にどう声を掛けていいのか分からず、同じく見詰めるばかり。
すると、ぽろぽろと涙を流して彼は泣き出し、ごめんなさい、ごめんなさい、と言い始める。切なそうな瞳で私を見て、どんな罰でも受けるからと、だから、僕を捨てないでと…。その時、たぶん、彼は母親に捨てられた時の事を思い出したのだろうう。
何度も何度も声を震わせ、謝り続ける彼に私は、何だか堪らない気持ちになってしまう。
彼が愛しくて、彼を癒したくて。
私は泣きじゃくる彼を抱き締めて、大丈夫だと慰めた。そして、彼がした事は普通の事だと。誰でもする様な事だと言い聞かせた。
でも、そんな言葉を言う私に彼は頭を振る。やっぱり、いけない事だと。だから、ごめんなさい、と。切なそう瞳で、私に謝り続ける。
だからもう、私は彼を納得させるには、これしかないと思った。何故だか分からないが、そう思った。後に悔やむ事になるのだが、しかし、その時は、彼を救うにはと、彼を楽にさせるにはと、必死だったのである。
だから、私は彼を抱き締めて、手のひらを彼のモノの辺りにスッと置いた。それから、ゆっくりと撫でる様に動かす。
彼は私の行動にびっくりしていたが、構わなかった。
突然の事で呆然としている事をいいことに私は彼のモノをズボンから取り出すと指で摘まんで弄り出す。
彼のモノは小さく皮をかむっていた。可愛いな、と心の中で思いながらも私は少し大きく膨らんで弾力性を増した彼のモノを扱き始めた。
彼がビクッとしたのが分かり、益々、私は彼が愛しくなる。
でも、そこから彼のモノは見る間に形を変え始めるのである。
私はその変化に驚愕し、また、初めて見るその立派な大きさに息を飲んだのであった。
つづき「いけない仔(3)」へ
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