あの夏の日のことは悪い夢だったことにしています。
私と主人は息子のヒロシの両脇に寝ていました。とても寝苦しい夜でした。
勝手口の方で物音がしました。誰かが侵入してきたのかもしれない…そんな気がしました。
主人も気付いたみたいで、私に「俺が見てくるから」と私を制して寝室から静かに出て行きました。
自分の鼓動が聞こえるほど、ドキドキしていました。
私はヒロシの頭を胸に抱えて、不安な気持ちを少しでも落ち着かせようとしていました。
ものの1分もしない内に、寝室の襖が開きました。
戻ってきたのは主人ではなく、獣のような臭いのする男でした。
恐怖で凍りつきました。
主人を呼んでも返事がありません。もしかしたら殺されてしまったのではないかと、最悪のことを思いました。
男は私にしがみついていたヒロシを無理やり引き離しました。
幼い子供を手に掛けることなど、何とも思わない男です。
私はヒロシに「泣くのを止めなさい!」と不条理なことを言いました。何とか命を守らなければと祈るような思いでした。
男の狙いが金品ではないことがわかりました。
私を見る目が異様にギラギラしていたからです。やはり…。私たちの幸せを奪いに来た男に屈するのは絶対に嫌でした。
でも、息子の命には代えられません。
「言うとおりにしろ、ガキ殺っちまうぞ」とすごまれて、私さえこの場を我慢すれば…と半ばあきらめました。
私は「ヒロシ、こっちを見てはいけないよ」とできる限りの作り笑顔で息子に言いました。
涙でいっぱいになった瞳で、息子は「うん」とうなずきました。ヒロシの口に張られたガムテープ、窒息しないかと心配になりました。
男のなすがままパジャマを脱がされました。反射的に胸を隠した両腕を男が邪魔くさそうに払いのけました。
夫以外の男に乳房を晒すなんて…
でも、男は容赦なく私の乳房をつかみ、むしゃぶりついてきました。
疼痛が頭の先まで電流の様に走りました。男が私の乳首を噛んだのです。
私の意に反して、乳首が固くなりました。男は固くなった乳首を指で捏ねまわしながら、さらにもう一方の乳首を口に含みました。
息子の目の前で、母親のだらしない姿を見せてはいけない…
刺激が加えられる内に、理性が飛んでいきそうになりました。
私は震える手でなんとか声を押し殺していましたが、男の執拗な責めについ声を洩らしてしまったのです。
男は私の目の前にペニスを近づけてきました。鼻につく生臭さが今でも記憶に残っています。
口での奉仕で男が果ててくれることを願いながら、我慢して男のペニスを頬張り、舐めてやりました。
けれど、男のペニスは膨張する一方で射精することはありませんでした。
主人ならそれだけで満足して寝てしまうこともあったのに…。
ついに私はペニスを挿入されてしまいました。
ペニスの錨型に張った先端が、私のヴァギナをかけ分けるように入ってきます。
女の悲しい性とでもいうのでしょうか。男が腰を動かすたびに憤りや恐怖が薄らいでいくのです。
浅い挿入で小刻みに責め、次に強く深く挿しこむというリズムに私の理性は支配されていきました。
あろうことか私は憎いはずの男の腰に両脚を回してしがみついていました。
2度、3度、私は昇りつめて気をやってしまいました。
耐久力と持続力に満ちた男の責めに終わりがないように感じました。
私は寄せては返す快感の波にふわふわと浮遊している感覚に浸っていました。
すると突然、ペニスの先が私の子宮に当たりました。
その時、ついに我慢できずに、私は絶頂を迎えたことを言葉にして叫んでしまいました。
男も私の膣内で爆ぜました。熱いほとばしりが子宮に放出されたのが分かりました。
しばらく男は私の上で呼吸を整えているようでした。
男がペニスを引き抜いた後も、快感が体中を這いまわり、しばらく痙攣が止まりませんでした。
下腹に力を入れると、男の放った精液がどくどく流れ出てきました。
私は放心状態でした。
息子のヒロシには本当にかわいそうな目にあわせてしまいました。
大けがをした主人には、それ以上に大変な心の傷を負わせてしまいました。
もうすぐあの男が仮出所すると風の噂で聞きました。
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