堕ちた天使 9_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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堕ちた天使 9

15-06-14 10:34

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「堕ちた天使 1」へ

「はあ、はあ、あっ、んんっ、うっ、くっうう」
ベッドに膝を崩して座る久美子の裏から表から真由の責めは続く。
「はああうっ」

一際大きな声が予想通り耳に響くと真由はニヤリと笑う。
久美子の背中にくっきりと赤く残る歯形を舌で丁寧に弄るように舐めたのだ。
(やだ!何?凄く感じる。最初はくすぐられる感じで心地良いだけだったのに)
「ごめんね。こんな痕が残るほど噛んじゃって。よく舐めて治してあげる」
「あんっ、はあんっ、はあ、はあ、ああ~んっ」
久美子はあまりの気持ち良さに全身の毛が本当に逆立つのを実感した。
(マジでやばい。噛まれた痛みの記憶と優しい舌の感覚が混同しちゃって、吸い込まれそうなくらい異常に感じちゃう。背中でこんなに感じちゃうなんて・・・)
責めは舌だけではない。タコのように吸い付いた唇を歯形に沿って這わされ腰が砕けそうになる。
「ふぉぉ~」
「気持ち良いでしょ?堪らないでしょ?良かったね。歯形、あちこちにあるから」
(ウソっ!そうだ。他にもココやアッチも噛まれてる。ひょっとしてこうなることが最初からわかって?ダメっ、本当にこの子凄いテクニシャン。だって私全身こんなに感じたことない。私どうなっちゃうの。抜け出せなくなったらイヤだよ~)
久美子は真剣に怖くなり焦った。
「ちょっ、ちょっと真由ちゃん止めて」
身を捩って背後の真由を制しようとした。
だが逆にくびれについた歯形が真由の前に曝け出され、スッと彼女の舌はそちらに移動した。
「あっ、イヤっ、あああ~、やめっ」
「ふふふ、嘘ばっかり。ココはどうなってるのかな?」
真由の左手がスーッと久美子の股間に伸びた。
「やっ、やっ、いやっ」
久美子は慌てて真由の手を阻止しようとしたが所詮無駄な努力だった。
くびれにキスされ体が波打つ隙に、簡単に左手は熱くなっているアソコに到達してしまった。
「はっああああ~ん」
「ほら、こんなに濡れてる。久美子さんのエッチ」
ルルルルルル、ルルルルルル、ルルルルルル
体がビクッとなったのは二人ほぼ同時だった。
寝室の子機がうるさいぐらい鳴り響いている。
久美子はその場で固まったまま、真由も左手を引き愛撫を止めた。
「・・・」
「・・・出れば」
出ないわけにはいかない。
今後の展開が左右されることも有り得る。
真由が久美子に電話口に出るよう促した。
誰からの電話なのか、二人は固唾を飲んだ。
もし扶美が帰りが遅くなるということなら真由の計画通り。
今から帰るということなら、久美子にとっては助け舟になる。
そうでなくても何らかの合図が出せるかもしれない。
久美子は全裸の上、股間を濡らした状態で恥ずかしかったが子機を取った。
「もしもし」

つづき「堕ちた天使 10」へ


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