激写 5_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

ホームページ 戻る 

激写 5

15-06-14 10:35

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「激写」へ

 撮影現場まで初枝はタクシーを走らせた。

藤沢に近い郊外の借家らしき家に着くとすでにスタッフをはじめ俳優と思われる男がテーブルを囲んでいた。
「ご苦労様です、監督の清水です簡単な打ち合わせします、特に新人の木下さんよく聞いて」
そう言いながら作品の場面ごとのチェックをはじめた。
 「まず、入浴シーンから入ります、木下さんこの作品では人妻美佐子ですよ」
「ハイ、カメラさんと照明さんここで」
「美佐子脱衣入ります」監督の声が・・・・
初枝は用意された服装で脱衣場に入った。
「色っぽく脱いで」
初枝はブラウスをとりブラに手を掛ける
「いいよ・・・ハイ取る」
「おお・・・立派なだな・・・・・・」
初枝はスカートを脱ぎ尻を揺らしながら下のモノも窮屈そうに脱いだ
「凄いお尻だ・・・・いいよ」
「本番いくよ、もう一度」
監督は満足そうに初枝の仕草を眺めていた。
「ハイ、覗きのシーン行くよ」
ここで浴室の鏡の前で自慰するところを男が外塀から忍んで覗くのである。
このシーンは監督の注文が多いところであるが初枝は難なくクリアーするのだった。
「いいなあ・・・・新人さんこれはいけるよ」
スタッフの一人がつぶやいた。
撮影は順調に進んで夫婦の寝室でのシーン
50代の夫役は痩せた男優で無精ひげを蓄えている。すでに敷かれた二枚の布団、半身不随で横たわる夫、美佐子は入浴を終え寝間着を着て部屋に・・・・・
「ハイ、部屋の照明落とします」
美佐子、髪を鏡台で丸めて布団に入ろうとする、そこで夫が手招きで美佐子を呼ぶ初枝は台本で初めてのセリフに入る
「あなた、いいすか・・・お体は」
美佐子は夫の要求を渋々聞き入れ胸から乳房を咥えさせるシーンである
「ハイ、カット」
監督は不満らしく何度も繰り返した
「もういいだろう、今度は

つづき「激写 最終回」へ


コメント
お名前:
気持ち:

コード:

お知らせ

なし

小説を検索