変身の快感2_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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変身の快感2

15-06-14 10:39

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「変身の快感1」へ

 目が覚めたとき、体が痺れている異様な状態でした。

たぶん麻酔注射を打たれ何かの

治療をされたのだと思いました。そこにさっきの女医が来て、日系の新聞を僕に見せまし

た。そこには僕と同じ氏名の男が事故死したと書かれていました。彼女は片言の日本語

で「昔のお前はもう死んだんだよ。ここにいるのは、中国人の李明梅という女だよ。」僕は

驚き、思わず胸を触ると、そこにはあるはずのない大きな膨らみがありました。「お前は

香港に着いたときから目を付けられていたんだよ。白くすぺすべした肌、可愛い顔立ち、

男としては低い身長、ボスがお前に惚れ込み、代わりの男を殺すまでしたんだよ。お前

の死亡は大使館に通知され、処理は終わっているよ。新しい名前も中国国内で通用する

様にしてある。今日まで受けてきた注射は女性ホルモンの注射だよ。これから効果が出て

くるよ。気がついていると思うが昨日手術を行い、性転換は完了したよ。もうお前には

ペニスはなくそこにはバギナがあり、胸も巨乳にしておいたよ。」思わず股間に手をやると

男性の象徴はなく、女の割れ目があった。ショックのあまり泣き出してしまった。

 「これから女としての訓練をするからしっかり勉強しろよ。中国語を早く覚え、日本語は

もうしゃべるな。話すと半殺しにされずぞ。」

 その夜は色んなことを考えました。僕の死を聞いた両親、友達の悲しみ。もう会えること

はないのか。逃げ出すチャンスがあってもこんな身体で出て行けるのか。女性経験、いや

女性との恋愛経験すらない自分は、もう女性と付き合えない。気持ちはまだ女性への性的

欲求はあるのに。これからどうなるのか、女性として身体を売る日々が始まるのか。助けて

欲しい。

つづき「変身の快感3」へ


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