妻へ 2_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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妻へ 2

15-06-14 10:41

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「妻へ 1」へ

告白

私は妻に母の記憶を告白し自分の性癖を赤裸々に語ると妻は少し引いていたが、私を軽蔑するような事はなかった。
そして、妻はなんとか理解してくれようと務めていたみたいだ。
妻と肌を重ね合う度に私は妻に理解を求めた。

妻に対する深い愛と嫉妬が私達夫婦に新たな絆を生むという事を・・。
「私が他の人に抱かれてあなたは興奮するの?おかしくなったりしないの?」
妻は難解そうな表情で聞いてきた。
「僕は、例え歩美が誰に抱かれようとも嫌いになったりする事ないよ。歩美が他の男に抱かれて僕に一番綺麗な姿を見せてくれる事を望んでいるからね・・」
妻は首を横に振るだけでした。

繋がり合い、肌を重ね、互いの性器の感触を味わいながら
「今抱かれているのが僕じゃなくて学校の他の先生だと思ってごらん?」
「嫌よ・・」
と口では言うが妻の秘肉は明らかに潤いを増していく。これはまんざらではないと思いながら更に言葉を投げかける。
「みんな歩美の身体を想像しながらシゴいてるんだ・・歩美の身体を自由にしたいんだ・・そして、歩美の暖かい潤いを知りたいんだよ」
「そんな事・・」
「あぁ・・気持ちいい・・たまらないよ・・きっと皆、想像しているんだよ」
妻は明らかに興奮を増し、声を上げ、膣内の柔らかい肉で固くなった肉茎をより味わおうと締め上げてくる。

このきめの細かい柔肌・・寝てもピンク色の乳首が上を向く張りのある乳房・・程よく肉付いてきた括れ・・パンと丸く張った二つの臀部・・丁度いい太さの美脚・・そして、肉茎を何とも言えない感触で包み込み瞬く間に官能の虜にしてしまう秘肉が他人のものになった時を想像すると私は・・。
「歩美っイクぞっ・・」
下腹部に感じる射精感。
「はん・・きてっ・・」
妻は私の腕を掴み私の精を迎える準備をする。普段であれば私は膣内の奥深くに射精をするのだが、この夜は敢えて膣外射精を選んだ。
激しく、深く肉茎を突き刺す。
「歩美、いいか?顔に・・顔に出すぞ!」

妻の蜜が纏わり付く怒張を顔の上にかざし、自ら肉茎を握り下腹部に感じる緊張を解く。マグマが火山口から噴き出すかのように精が放たれた。
白く濁った粘液は妻の美しくも官能的な顔を汚していった。
口元から額にかけて私の精で汚された妻は目を閉じ、静かに呼吸を整えていた。
先程までのセックスの激しさを物語り、初めて精で顔を汚された妻は何を思っていたのか・・。
「今日は・・・どうしたの?」
暫くの間をおいてからやっと口を開いた。私は妻の顔に放った自らの精をティッシュで拭いながら答えた。
「いつもの僕じゃここまで感じなかったんじゃないかな・・たまには、違う事をするのも良いんじゃないかと思ってね・・」

移り変わり

妻を抱いた次の日は休日だった。昼前に目を覚まし近くにある気持ちのいい小さなオープンカフェへ二人で散歩がてら行った。帰り道に寄った公園のベンチに腰掛け、子供達が遊ぶ姿にのんびり癒されていた。
「こんなほのぼのした景色を見ながら話す事じゃないのかもしれないけど・・」
妻が沈黙を解いた。
「前からしていたあの話・・本気?」
妻からその話題に触れる事はなかったので少々意外だった。
「本気だよ・・いつまでも歩美の綺麗な姿を見てみたいという気持ちに嘘はないよ」
「もし・・私がその人に心を移しても?」

「それでも僕は歩美を信じるさ・・ただ・・人の心は縛る事は出来ないけどね」
妻は一瞬考え込んだ後に私の手を握ってきた。その掌はほんのり汗ばんでいた。
「あなたがそこまで覚悟を決めているなら・・」
言葉尻を濁すようにして決意を語った。
私は人目も憚らず妻の身体を抱きしめた。
「ちょっと・・こんな所で恥ずかしいわ」
「僕は絶対に心変わりする事なんてないからね」
「分かったわ・・でも・・あなたの前で人に抱かれるなんて恥ずかしいわ・・」
「ありがとう。解ってくれて」
「まだ、理解はしていないわ・・あなたの気持ちに負けたのね・・」
妻は耳元でそう呟いた。

パートナー探し

私は仕事の合間を縫って妻のパートナーを探す作業を始めた。ネット掲示板で募集をしてみたりもしたが、我欲のみを満たそうとする男性ばかりで妻を抱かせたいと思えるような男性が見つからず作業は困難を極めた。
しかし、知り合いとなるとその後の私達との関係も気まずくなったりするのでそこは却下した。結局のところネットに頼らざる得ない状況になってしまった。
妻の簡単なプロフィールを載せただけで毎日数十件のメールが届いた。やはり学校教師という看板は世の男性に人気があるんだと思い知らされた。
その中からパートナーを選ぶのも私の作業だが、選びきれなくなった私は妻がどういう雰囲気がいいのかとか、なるべく詳しく聞いてみる事にした。

妻は余り多くは語らなかったが、清潔感と無理を強要しない事と、秘密厳守が出来る事と、至って常識的な事を言ってきた。
結局、最後の一人まで絞るのにあの日から半年近くの歳月を要した。

パートナー

私はその男性とメールで幾度となくやりとりした後、ついに三人で食事をする事になった。
「やっと見つかったよ。それで、今度の週末に食事だけでもしないかって誘われてね・・相手は37歳で証券会社に勤めてる人だよ・・それで歩美が良ければそのまま・・どうだろうか?」
妻は余りの急展開に一瞬、顔を強張らせた。

「その日に・・って事?」
「うん、歩美次第だけど・・」
妻はその会話以降その事について触れなかった。
私は、その日から週末まで妄想との闘い。毎日、日々を過ごした。

そして当日。午前中の授業を終えて帰宅した妻は落ち着かない様子でいた。待ち合わせの予定時間まで多少はあるものの、支度や移動時間も考慮すると余り余裕は無かった。
妻はシャワーを浴び、着替えてから化粧を整え始めた。私も同様にシャワーに入り、万が一を考え下着を選んだ。
妻は一体どんな気分で服や下着を選んだのだろうか?もし、相手を気に入ったら妻は抱かれるつもりなのだろうか・・

妻は一通りの準備を終えるとリビングへやってきた。
「ちょっと気合い入りすぎかな?」
レストランで食事をする事を考慮し紺色のフォーマルスーツにベージュ色のキャミソール、髪はアップにしていつもより心なしか派手めなメイクを施し現れた。
「いや、そんな事ないよ。似合ってるよ・・きっと歩美の事を気に入ってくれるに違いないよ」
私は褒めて妻の気分を上げようとした。
私の運転する車の助手席に座り流れる景色を見る妻は何を思っていたのだろうか?
少しの渋滞はあったものの予定より少し早くホテルに着いた。食事をする予定のレストランはこのホテルの上層階に入っていた。

待ち合わせ場所の豪華なロビーのソファに腰掛けて相手を待った。相手とは妻の写真と私の写真を送っており、私達も相手の顔は確認してあった。
普段来る事のない場所に私達二人は落ち着かずにいると一人の見覚えあるシャツにスラックス姿のスマートな男性が近付いてきた。
「こんにちわ、原田さんですよね?初めまして、江川です」
妻と私は立ち上がって挨拶を交わした。
「写真通りの綺麗な奥様ですね。原田さんが慎重になるのも分かりますよ」
第一印象はこの人からセックスが想像でかない・・そんな印象でした。
挨拶をそこそこに予約をしてある上層階のレストランへ移動する。
エレベーターの中でも江川は妻を頻りと褒めていた。

終始和やかな雰囲気で会話をしながら食事を勧めた。妻は最初こそ緊張をしていたが、江川の会話のテンポに乗せられ笑顔を見せていた。多少のエロトークが混ざるものの陰湿なスケベさではないので妻も嫌がっていなかったのだろう。
レストランでのコース料理を食べ終え、デザートとコーヒーを楽しんでいた時に江川から提案を出された。
「この後、どうしましょうか?もし、良ければ今夜、僕が泊まる部屋で軽く付き合ってくれませんか?」
その言葉が何を意味するのか、私も妻も十分理解していた。
「僕は運転があるから付き合えないけど・・もし良ければ付き合ったら?」
妻に判断を委ねた。
「このまま断わるのも失礼ですよね?」
と、妻はどちらにもとれる答えを返した。

「いや、奥さんが嫌なら部屋に帰って一人でオナニーをして寝ますよ」
江川はキラキラした笑顔でさらりと言った。
「見てみたい気もしますね・・江川さんが一人でするところ・・」
まさか、妻からそんな言葉が発せられるとは夢にも思っていなかった。妻はどんな気持ちで言葉にしたのだろうか・・。
「じゃあ、決まりですね」

レストランを出ると江川が私に更に提案してきた。
「折角なんで奥さんと歩いてもいいですよね?」
「ああ、そうだね」
と、断れずにいるとエレベーターホールの前で妻の横に立ち、腰へ手を廻した。
妻が驚いた表情で江川を見上げた。
「今夜は江川歩美になりきって下さい」

江川の口にしたその言葉を耳にして私は急激に心拍数を上げる事になった。
妻は江川に身体を抱き寄せられるようにしてエレベーターに乗り、指定のフロアに着くとそのまま部屋の前まで歩いた。
江川はカードキーでロックを開け、妻と私を誘った。
部屋はとてもじゃないが一般人には泊まれそうにないような贅沢な造りであった。
部屋の多くを占める見たことも無いような大きさのベッドにいかにも高そうなテーブルと三人掛けのソファと椅子が二脚目立っていた。そして大きな窓の外には誰もが感動するであろう都会の夜景が広がっていた。
江川と妻は三人掛けのソファにゆったりと腰掛け、私はテーブルを挟んで椅子に落ち着いた。

つづき「妻へ 3」へ


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