この話はつづきです。はじめから読まれる方は「樹里の悲劇」へ
大雨の中、ぐったりと目をとじた樹里を車から降ろすと、オレはその身体を抱えて山小屋へ入った。
駅から離れて少し走っただけで、やはり樹里は何かおかしいと感づいたようだった。
「車をとめてください!」
後部座席からそう言われて、できるだけ人目が少ない路肩を選んでそこへはいる。
「どうされましたか?」
振り向きざま、手には海外で使われているらしい歯科用の麻酔スプレーを隠し持つ。
樹里と目が合ったとき、オレの身体が勝手に動いた。
運転性のシートをいきなり倒し、左手で樹里の後頭部を押し掴んだ。
「きゃっ!!」
短い悲鳴が途切れるまえに、スプレー式のマスクを顔面に押しつけて噴射した。
「…っ!!!」
ほんの数秒の間、樹里が激しく抵抗した。しかし、1分もしないうちに樹里はあっけなく意識を失ったのだった。
ベッドへ拘束され意識のない樹里を見つめながら、オレはまるで夢を見ているようだった。
長い間夢を見続けてきた女が、今ここで無防備な姿で横たわっている。
この山小屋は樹里のために用意した、特別な場所だった。
この場所で、このベッドで、樹里をどうするか幾度となく想像した。
「…樹里」
名前を呼んでみる。
両腕を広げて縛られている樹里の顔を覗き込む。
普段よりいっそう白い肌は、青ささえ感じる。
その瞬間、オレは身体の奥深くから沸きあがる衝動へ身をまかせていた。
ブラウスを力任せに引き裂いて、その白い肌をあらわにした。
うすいピンクのブラジャーを押し下げると、驚くほどにピンク色をした乳首があった。
思わずむしゃぶりつく。
手のひらから溢れんばかりの乳房を揉み上げて、吸った。
みるみるうちに白い肌に赤い跡が浮かび上がった。
片手でスカートを巻くり上げ、そのパンツを強引に下ろした。
黒い毛に覆われた秘部があらわれた。
ゴクリと喉がなった。
樹里の足の間に入り込み、大きく両足をひらく。
震えるほど美しい、ピンクのそこが丸見えになる。
樹里はぐったりとしたまま動かない。
オレは焦るように着ている物をすべて脱ぐと、いきり立っているオレ自身を一気に樹里にブチ込んだ。
潤いなどまったくないそこは、痛いほど乾きオレを拒絶している。
しかし強引に何度も腰を打ちつけた。
何度も夢見て焦がれた、樹里の身体。
…やっと、やっとオレのものだ!!
とにかく樹里を自分のものにしたかったオレは、しばらくその異変に気づかなかった。
しかし、オレ自身を飲み込んでいる樹里のそこが反応しているのだ。
何度も腰を打ち付けている間に、樹里のそこが濡れてきている。
今まで何度も処女を無理やり開かせてきたことがった。
樹里にもその鮮血があるものだと当然思い込んでいた。
女の身体が防衛本能のために自ら濡らすこともある。
しかし、樹里は明らかに違う。
意識がないにも関わらず、しっとりと、男根を迎え入れているのだ。
「…っ…」
これは、経験のある女の身体だ!!
オレは驚きのあまり、腰を動かすことも忘れて呆然と樹里の顔を見つめた。
まだ目すら開かず、青白い顔をしている。
…処女じゃ、ないのか?
あんなにも追い求め、必死になり、やっと捕らえたオレだけの女。
樹里を捕らえることだけを。
その身体を自分の物だけにしようと願い続けていたのに!
…こんなカタチで裏切られようとはっ…!!
あまりの怒りに、身体が震えた。
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