高校1年の時の6月の放課後。
クラスメートの男子から
「セフレになろう」
と声をかけられた。
「は?」
と間抜けな返事を返す私。
中学が違うクラスメートは名前すらまだ覚えきれてなくて、その男子もそのうちの一人。
「悠木って、前からいいなーって思ってた」
彼は私の名前を覚えてるみたいだった。
「いいなって思ったら普通コクるんじゃないの?なんでセフレ?」
「だって悠木はオレのこと何とも思ってないっしょ?」
教室の窓際の席で会話してる私たちを見て、いつも一緒に帰ってる女子グループが
「アイリ、うちら先帰るから~!また明日ね~」
って笑いながらこっち見てる。
「え?ちょっと待って」
あわてて追いかけようとしたけど
「悠木、返事ほしい」
って。目でその男子に止められた。
はじめて、じっくりその男子を見たのがその時。
まだ夏じゃないのに日焼けしてる。髪も短め。あ、なんか運動部だった気がする…。
「っていうか、名前知らないし」
私がその目に答えると、その男子はやっぱりなーって言って右手を差し出して握手してきた。
「オレ春日イツキ。」
カスガイツキ。
握られた右手が、実はかなりドキっときた…。
その日は結局駅まで一緒に帰ることになって、メアドも交換。
数日たっただけで、私と春日はお互いについてかなり深く知り合った。
お互い、処女と童貞だってことまで。
そして金曜日の放課後。
「今日オレんちこいよ」
ってメール。
「まだセフレになるって言ってないけど」
そう返事したら、
「うそ、まじで?」
って。
でも結局、夕方には私は春日のマンションにいた。
つづき「制服DAY 2」へ
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