歪曲愛_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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歪曲愛

15-06-14 10:43

隣の寝室では妻が静かな寝息を立てている。私は、自室のデスクトップのモニターを凝視しながら天を向いていきり勃つ自らの肉棒を握っている。

私と妻の出会いは、私の勤める会社に妻が保険の勧誘に来たことからである。
私より五つ年下の妻に一目惚れし、私は交際している相手がいるにもかかわらず猛アピールの末に交際が始まった。
そして、二年間の交際を経て結婚した。

それから十年近くの歳月が経ち、お互いの求める愛の形というのも変わってきて
しまった。私達夫婦の間に子宝は恵まれず、悩んだ事もあったのも事実である。

会社の同僚と酒を呑んだ時だった。
「俺がおまえの立場であんな美人な奥さんがいたら毎晩抱いてやるよな」

酒の上での会話とはいえ、私は妻が他人に抱かれる事を想像し興奮を覚えた。

それから、妻の目を盗んでは寝取られサイトを閲覧し、私と同様の感情をパートナーに持ちそれを実践している人達を羨ましく思った。

言うに言えない事実を胸の内に秘めながら時間だけが過ぎた。
そしてある日、思いがけない言葉が妻の口から出た。
「ねえ、私が他の男の人に抱かれる事って想像した事ある?」
「えっ・・?」
思いがけない妻の一言だった。なぜそんな事を口にしたのかそれと無く探りを入れてみると・・・。
妻の友人夫妻がひょんな事からスワッピングを経験し、その時の性的興奮を妻に赤裸々に告白したという。

妻はセックスに対して殆ど奥手であるが、全く興味がない訳ではない。私が他の女性を抱く事に対して、想像しただけで嫌悪感を抱いたという。私の望みはスワッピングではなく、あくまで妻を他人に抱かせるという事をオブラートに包みながら告白した。
「僕は理沙の一番美しい姿を客観的に見てみたい気もするよ・・」
「そんな・・」
妻は黙ってしまった。
その後、私と妻はお互いに対する愛を確認した。その行為に対する私の気持ちや、妻が他人に抱かれようとそれは裏切り行為では無い事も伝えてみた。
その夜は妻の身体を激しく抱いた。この素晴らしい肉体が他人に抱かれる事を想うと興奮せずにはいられなかった。

つづく「歪曲愛2」へ


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