「絵里子のこと聞いた?…」
「うん、大変よね…」
「酷すぎるよ…、大勢で…」
「絵里子、先月始まったばかりなんだて…」
「え…、妊娠とか大丈夫なのかな…」
始業前、クラスの女の子達がヒソヒソ話をしていました。
クラスで一番可愛いと僕が思ってる絵里子ちゃんのことのようでした。
僕の隣の席の絵里子ちゃん。今日はまだ来ていません。いつも一番早く登校するのに…
それにしても…
(大変?酷すぎる?大勢?先月始まった?)
なんのことなんだろう。僕には分りません。
(妊娠???)
その時、始業のベルが鳴りました。
お休みかと思ってた絵里子ちゃんが、教子先生に支えられるようにして教室に入って来ました。
先生に促された絵里子ちゃんが教壇の中央に立ちました。
よく見ると、絵里子ちゃんの右足の太腿には包帯が、腕や頬には絆創膏がいくつか貼ってあり、目が真っ赤でした。
「まだ小六の私が、まさかこんな目に遭うなんて・・・。なにも出来ず泣いているだけだった自分が、不甲斐なかったです…」
絵里子ちゃんはそう言って俯き、涙をこぼしました。
周りの女の子も何人か泣き出してしまいました。
絵里子ちゃんに何が起きたのだろう。不甲斐ない…?、僕にはこの意味も分りませんでした。
僕に分ったのは、絵里子ちゃんが辛そうだということだけでした。
「でも私は、こんなことぐらいでは負けませんから」
涙声でしたが、きっぱりと言って絵里子ちゃんは正面を向きました。
僕と目が合いました。僕はドキンとしました。
可愛かった絵里子ちゃんが、なんだかとても大人っぽく見えました。
僕は、絵里子ちゃんが遠くに行ってしまったように感じて、悲しくて瞼を閉じました。
その時です。僕の頭の中に、信じられない光景が浮かんだのです。
・絵里子ちゃんが、暗い部屋の床に、何人かの男達によって押さえつけられています。
・絵里子ちゃんは殆ど裸です。可愛い水玉模様のブラジャーやパンティが散乱しています。
・男達は絵里子ちゃんのあらゆるところに手や唇を這わして激しくいじっています。
・一人の男が絵里子ちゃんの上に圧しかかっています。
・なぜかその男のおちんちんが、絵里子ちゃんの股の中心の割れ目に突き刺さっているんです。
・「いやあああ!、痛い!、やめてえええ!」
・絵里子ちゃんはずっと泣き叫んでいます。
・男達は交代で絵里子ちゃんに押しかかってゆきます。そのたびにおちんちんが絵里子ちゃんの股間に…
・「あああ!、あうう…、あはん…」
・絵里子ちゃんの悲鳴がだんだん変わっていくようです…
その時、僕の横でガタンと音がしました。
絵里子ちゃんが席に着いたのです。
僕はハッとして目を開けました。その時僕は気づいたんです。自分が何故か今、おしっこを漏らしたことを…。
ビックリしました。お家でちゃんとしてきたのに…
もじもじしていると、教子先生が言いました。
「大輔君、どうしたの?お腹でも痛いの?」
幸いでした。
「は、はい先生…トイレに、行かせてください…」
「しょうがないわね…、直ぐに戻るのよ」
僕はズボンのあそこの部分を隠すようにしてトイレの個室に駆け込みました。
ズボンと一緒にパンツを降ろしてビックリしました。
おちんちんが凄く大きくなっていたんです。そしてパンツには、おしっことは違う、白い液が溜まってました。
匂いを嗅ぐと少し臭かったです。
しょうがないのでパンツを捨てて、その日はノーパンで過すことにしました。
もちろん誰にも内緒です。
席に戻ると絵里子ちゃんが心配してくれました。
「大輔君、大丈夫?」
「うん、全然平気…。あの…、僕…、絵里子ちゃんの味方だから…」
絵里子ちゃんは、恥かしそうに顔を少し赤らめ、小声で、ありがとう、と言ってくれました。
ブラウスの隙間から少し見える水玉模様のブラジャーが可愛いく思いました。
すると、なぜか僕のおちんちんが、また大きくなってきた感じがしました。
僕は慌てて教科書を広げ、3桁の掛け算を始めました。
幸い、収まったようでした。
(おしまい)
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