樹里のおもちゃ 4_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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樹里のおもちゃ 4

15-06-14 10:43

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「樹里のおもちゃ 1」へ

何度もキスしたあと、トモキさんがゴクンってつばを飲みながら、樹里のおっぱいを見たの。
トモキさんの息が、樹里のピンクの乳首にかかるのがわかる。
「たべて」
樹里、言ってから、トモキさんの顔を胸の方に近づけたの。

トモキさんは目をぎゅっとつむって、そのくちびるで樹里の乳首をくちびるにはさんだの。
熱い息が、乳首にはぁはぁってなってる。
樹里の心臓も爆発しそうなぐらいドキドキいってる。
でもトモキさんはくちびるを何度かかすかに上下させるだけ。
弱い刺激が乳首から伝わってきて、樹里、もっとしてほしくなったの。
「なめてよ、」
樹里が命令するみたいに言うと、トモキさんのあったかい舌が、チクビを怖がるみたいに1回なめたの。
もどかしくなって、樹里はトモキさんの頭を両手で胸に押し付けたの。
「じゅ…樹里ちゃん…!」
いきなり、トモキさんが我に返ったみたいに樹里から逃げて、1歩後ろにさがったの。
「どうしたの?こんなことっ…!」
いつの間にかトモキさんも肩で大きく息をしてて、手でくちびるを押さえてる。
「イヤなの?」
樹里が聞いたら
「オレ…彼女いるから」
トモキさんがそう言ったの。
樹里の、一番キライなコトバ。
カノジョ。
いつも樹里ががんばってたイイ子の気持ちが、爆発したみたいになったの。
樹里が怒ったようにトモキさんを見たから、トモキさんがびっくりしたみたいだった。
「樹里ちゃん、最近疲れてるし、」
樹里の機嫌をとって、またいつもみたいに笑ってほしいのがわかった。
いつもそう。
みんな、樹里をイイ子にさせようとする。
樹里を、お人形みたいに思ってる。
黒いどろどろした気持ちが、樹里の中にいっぱいになったの。
「パパとママ…そろそろ帰ってくるね」
樹里、まっすぐトモキさんを見てそう言ったの。
トモキさんがハッと気づいたみたいに急にあわてて、樹里のブラウスを拾ったの。
「樹里ちゃん、これ着て、」
肩にブラウスをかけようとする。
樹里はそれを手で払いのけて
「イヤよ」
って言ったの。
だって、樹里の気持ちはまだおさまらないんだもん。
トモキさんはおでこに汗をびっしょりかいて、すごくあわててる。
「樹里ちゃん…っ!」
困ったみたいに、何度もブラウスをかけようとするけど、樹里も何度もそれをイヤがったの。
「おねがいだから…っ!」
トモキさんが、泣きそうな声で樹里にお願いしたの。
樹里、頭の中ですごく意地悪なこと考えちゃったの。
「じゃあ、」
右手で、ショートパンツのおへその下。ファスナーのところを触ったの。
「ココにキスして」
トモキさんが、その手を見つめながらゴクンって息をのんだ。
「じゅりちゃん…」
「早くしないとパパたち帰ってきちゃうよ?」
少しだけ、トモキさんは窓の外を見て、それから樹里の足の間にはいったの。
樹里、どきどきしてる。
トモキさんは樹里の太ももの上にそっと手をおいて、それから顔を近づけて、薄い生地のショートパンツ越しに、樹里のアソコにキスしたの。
時間が止まったみたいに、樹里、それをじっと見てた。
トモキさんが、樹里のモノになった気がしたの。
それからトモキさんは黙って立ち上がって、二階の自分の部屋に入っちゃった。
樹里も何も言わないまま、ブラとブラウスを着て、カウンターに立ってお昼ごはんの準備をしたの。
不思議なぐらい、気持ちがすっとしてて、前の樹里に戻ったみたいな気がしたの。
「ただいま」
少ししてからパパとママが帰ってきて、テーブルに用意した樹里の作ったオムレツを見てほめてくれたの。
「味はまだわからないよ」
樹里が恥ずかしそうに言ったら、パパがにっこり笑って
「誰にも文句なんて言わせないよ」
って言ってくれる。
「パパ大好き!」
前みたいなイイ子の樹里が、パパに甘えると、ママがまた嬉しそうに笑ってる。
二人で目くばせして安心したねって言ってる。
「トモキさんにもゴハンだって言ってくる」
樹里は何にもなかったみたいに、トモキさんの部屋へ向かったの。
樹里の、トモキさんのところに。

つづき「樹里のおもちゃ 5」へ


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