ある夫婦の生活 4_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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ある夫婦の生活 4

15-06-14 10:45

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「ある夫婦の生活 1」へ

…ああんっ!
ユキがこうして乳首の先を舌で転がされるのが大好きだということをケンジは知っていた。
「ユキ…動いてもいいんだよ」

ケンジが意地悪く言うが、ユキは目をとじたまま懸命に快感をこらえている。
すでにケンジの腰を挟んでいる両腿が、グイグイとケンジの腰を押し始めていた。ユキはイク時に足をつっぱななければイケない。
だから騎上位は好きだがその体勢のままではいくら快感を感じてもイケないのだ。
「ユキ、もっと見せて…」
今まで言ったことのない言葉でケンジはユキをあおる。
両肩のブラひもを落とし、カップを下げてユキの胸をあらわにした。
片手で胸をもみながら、もう片方の乳首を舌で転がす。
…ああん!ああん!…ダメ…!!
全身にじんじんとした快感がかけめぐる。
ついにユキはその両手でケンジの頭を抱え込んだ。
「…んふっ…」
あえぎとも吐息ともつかない声をのどから出して、ケンジの耳に吹きかけた。
「…ぁぁぁ…」
止まることのないケンジの舌先が何度も何度もユキの敏感な乳首を通り過ぎては戻ってくる。
横から、そして乳首の下から舐め上げられたとき、ユキは
「ああっ…!」
と、うめいて腰を動かしはじめた。
ユキも驚くほどあふれた愛液が、その動きにスピードをかける。
…もういいの!もういいの!!
何かがユキの中でふっきれた。
ケンジがタイミングを見計らったようにユキの胸から顔をはなし、仰向けに寝転んで腰を突き上げた。
「ああん…ああん…っ!」
固く目を閉じたユキの唇から熱い声がもれる。
ユキさえ忘れていた快感が、身体の敏感な場所からどんどん広がっていく…。
ケンジは下から腕を伸ばして、追い詰めるようにユキの両胸をもみはじめた。
「はぁんっ!」
ユキの腰がスピードをあげる。
こすれあういやらしいクチュクチュという音が部屋に響いた。
「…ケンジさん・・・っ!」
ユキがケンジの名前を呼びはじめると、イキそうな合図だ。
でも、ユキはこの体位ではイケないのだ。
「ユキ…」
ケンジは意地悪くさらに腰を突き上げる。ユキの中にケンジのモノが押し込まれるたびに、ユキは自分の敏感な部分を必死でこすりつける。
「ああんっ!ああんっ!あん…っ!」
…もう少しなのに…!
「…ケンジさんっ!ケンジさん…っ!ぁぁ!」
ユキは固くとじたまぶたの裏側が白くぼやけてくるような気がした。
「ケンジさんっ…!!あっ!」
ユキの背中が強くしなりかけたその時、突然ケンジがユキの腰を押さえつけた。イキかけたユキのつま先がギュっとシーツを押した。
…どうして…!
ユキの目じりから涙がこぼれそうになる。
…イキたい!イキたい!!
つながった部分が悲鳴をあげている。
「ユキ、おれのDVD見たのか?」
何度も荒い息を繰り返すユキに、ケンジが突然問いかけた。

つづく「ある夫婦の生活 5」へ


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