この話はつづきです。はじめから読まれる方は「ある夫婦の生活 1」へ
…あ!!
ケンジが思わず手をとめてしまうほど、ユキのそこはもうぐっしょりとあふれていた。
…こんなに感じやすくなるほどオナニーしていたのか?!
根拠のない妄想が頭の中にふくらむ。
ケンジが2、3度指を割れ目に滑り込ませたが、ユキは少し息をあらげただけでまだ無言だった。
…ユキめ、ぜったい声をあげさせてやる!
ケンジはショーツから手を引き抜き、わざとユキの耳元で小さくささやいた。
「ユキ、オレのを口でしてくれないか?」
「…いいわよ。」
すでに熱くなった身体を起こし、ユキはケンジが裸になるのを見ていた。
…やっぱりこんなものなのかな?
ユキは少しがっかりしたような気持ちだった。
本当はさっき、あのままクリでいかせて欲しかった。
でもケンジは結婚してから今まで一度も、ユキをそうしてはくれなかったのだ。クリの場所を知っているのかと疑問に思うほどだ。
ユキがぬれたことを確認するためだけにショーツに手をいれているようだった。そしてそのまま挿入…。
実はユキはケンジが疑っていたとおり、数ヶ月前から隠されていたDVDを昼間盗み見てはオナニーしていたのだ。
指でイクことを知った身体が、中途半端にうけた刺激でいっそう燃え上がる。
「ふー。」
と言いながら裸になったケンジが仰向けになると、ユキは無言でケンジの足の間にうずくまった。
チロチロと先端を下で転がす。
久々に手にとったケンジのモノに、ユキは狂おしいほどむしゃぶりつきたかった。
以前みたいに吸って、なめて、しごきたかった。
…でも…。
まるでこれでどうだと言わんばかりに突きつけられたモノに飛びつくことを、ユキのプライドが許さない。
…ケンジさんも、私と同じようにジレればいいんだわ!
大きく唇をあけて深く口に含む。
「…んっ!」
のどにモノが当たって思わず苦しい声がでたが、ユキは数回首を上下に動かしただけであっさりとそれを口元からはなした。
「これでいい?」
「…いいよ。」
ケンジもまた、はじまったばかりのフェラチオを打ち切られて驚きと、そしてユキに対する小さな怒りのようなものを感じた。
…ユキのやついつまですねてる気だ!
ケンジのわき腹に両手をついて四つんばいになっていたユキの腰に手をまわし、一気にショーツを下げる。
「ケンジさん…」
ユキが何か言おうとしたが、ケンジはすばやくユキの片方づつの膝をあげさせショーツをベッドに投げ出した。そしてそのままユキの好きな騎上位をさせようと自分をまたがせる。
「ユキが入れて。」
ケンジはユキの手を自分のモノにそえさせた。
…もう入れるの?!
ユキは内心ひどくがっかりしたが、これがケンジのパターンなのだと思い出し自分の中にケンジのモノをすべりこませた。
愛撫らしいものはほとんどなかったが、ユキのそこは今までにないほどぬれているので、ケンジのモノもすっぽりとおさまった。
…ああ…イイ……っ!!
ユキは心の中で叫んだ。
指だけでは味わえない、この本物の生のペニスの感触…。
思わず腰が動き始めそうになる。けれど意地をはってそれを懸命にこらえた。
お互い意地をはったモノどおし、視線がからみつく。
…ユキのやつ、相当感じてるな。
下半身から感じるユキのどんなささいな動きもケンジは見逃さない。
ときおり、動いてもないのにユキの中がケンジのモノを締め付けてくる。
ケンジはユキの腰に腕をまわし、自分も身体を起こした。そしてまだつけたままのブラのカップを少しずらして片手で胸をわしづかみにした。
…ああぅ!
ユキは無言でこらえた。
けれどケンジをくわえ込んだそこが敏感に反応し、ケンジを何度も締め付ける。
…まだ声をあげないんだな!
ケンジは怒ったようにそのつかんだ胸の乳首の先端に舌をはわせた。
つづく「ある夫婦の生活 4」へ
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