この話はつづきです。はじめから読まれる方は「ある夫婦の生活 1」へ
ユキがベッドサイドの明かりを消してケンジに背をむけて横になると、
背後からケンジの信じられない声が聞こえた。
「ユキ、ブラとパンツだけになったところをみたい、見せてくれない?」
「えっ?!」
結婚してはじめて言われた言葉に驚きながらも、ユキはふりかえってケンジの目をみた。
真剣な目。
「…いいわよ。」
答えながら、ユキは自分の中にずっと我慢していた疼きが噴出してくるのを感じた。
さっき消したばかりの明かりをつけ、ベッドから出てクローゼットをあけた。
最近はすっかり気をぬいていて勝負下着など持っていなかったが、下着入れから一番新しい白のレースのブラとショーツを選んだ。
ケンジが何も言わず、ずっとユキを見ている。
ユキはパジャマを脱いで、自分でもどうかと思うほどくたびれたベージュのショーツを脱いではきかえ、ブラをつけて再びベッドに横になった。
ケンジが黙ったまま、そばによってきてブラの上から胸をさわりはじめた。
…絶対感じてるところなんて見せないから!
ユキは今までの怒りを必死に思い出し、無言という抵抗をみせるために、わざとケンジに背をむけた。
それでもケンジは背後からまわした手でやさしく胸をもみ続ける。
ケンジはその時はじめてユキがセックスがなかったことに腹を立てすねていることに気がついた。
以前のユキなら少しでもケンジがヤル気を見せれば、喜びを隠すことなくパンツに手を入れてカンジの固くなったモノをさわりはじめるのだ。
…ユキ、怒っているんだな。
そう思いながらもユキの乳首はブラの上からわかるほど固くなっている。
…いつまでガマンできるのかな?
ケンジはそのまま手をおろし、レースのショーツにいきなり手をさしいれた。
つづく「ある夫婦の生活 3」へ
コメント