この話はつづきです。はじめから読まれる方は「歪曲愛」へ
妻も私以外の男性に抱かれる事を想像していたのだろうか?いつものセックスより妻は濡れていた・・。
事後、妻は私の腕の中で呟いた。
「私、きっと・・おかしくなっちゃうかも・・恐いわ・・」
妻は既に覚悟が出来ているかのような口調で呟いた。私はそんな不安がる妻を抱きしめ、唇を重ねた。
そして次の日から実行の為の相手探しの日々が始まった。
幾つかの条件で、とあるサイトで募集をしたが中々見つからないのが現状でもあった。Web上ではあたかも条件に合致しているかのように振る舞うものの、いざ会ってみるとまるで論外の男性が殆どで最終的に決めるまで20人もの男性と会う羽目になっしまった。
私は妻を初めて寝取る相手と幾度と無く会い、打ち合わせをすると共にコミュニケーションを取った。
妻に相手が見つかった事を伝えると、まるでその事を忘れていたかのように驚いた。そして男性の詳細を伝えると、妻は神妙な面持ちで口を開いた。
「本当にいいの?貴方、後悔しないって約束出来る?」
「理沙には申し訳ないけれど僕には覚悟が出来ているつもりだよ・・それにこれは僕が望んだ事だしね・・」
妻は私の決意の固さに動揺を隠せなかった。もしかしたら妻は私が引く事を望んでいたのかもしれない・・・。
こういった行為が罪深い行為だという事は百も承知だった。永遠の愛を誓った女性を他人に差し出すなんて・・・。
妻と私は貴史を家に招く日取りが決まってから何処かギクシャクしてしまった。
私の配慮が足らなかったのだろう・・。面識の無い男性と行為をするのは妻であって、私は傍観者となる。それを考えたらもっと配慮するべきだったのだろう。
そして、ついにその日は来てしまった。
指折り数え、待ち侘びた日である。
金曜日の会社帰りに貴史と待ち合わせをし、一杯飲みながら食事を済ませタクシーを拾い貴史を連れて帰路についた。状況は逐一メールをして妻に伝えていた。それを見ていた貴史はほくそ笑んでいたに違いない。何しろこれから、この男の美人妻を寝取るのだから・・・。
我が家のマンションに30分程で到着した。敢えてインターホンを鳴らし特別な時間が始まる事を伝える。自動ドアのロックを開けてもらい、エレベーターに乗り我が家のある10階で降りる。私は緊張のあまり貴史と会話がままならなかった。
玄関横のインターホンを鳴らすと、清楚という形容詞がピッタリ当てはまる妻が現れた。
妻は貴史を迎えるにあたってどんな服装をすればいいのか悩んだに違いない。何せ抱かれる相手を迎える入れるのだから・・。
そして選んだ答えは、薄手のカットソーにロングスカートを着用し、髪の毛を一本に結っていた。そして薄っすらと化粧も施し想像以上に“イイ女”
つづく「歪曲愛3」へ
コメント