僕は美少女_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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僕は美少女

15-06-14 10:48

叔母さんはきっと始めからわかっていたんだと思う。

僕の本性を。

僕の身体の奥底で微睡む歪んだ欲望を--。

母が入院することになり、中学三年生の智也は夏休みを叔母の家で過ごすことになった。
叔母の秀美は三十五歳。年の離れた父の妹だ。
秀美は子供の頃から智也を可愛がってくれていた。智也も秀美のことが好きだった。
秀美は、これが本当にあの父の妹なのかと疑うほど美しい容姿をしていた。
百七十センチを超える長身に、メリハリのある肉感的なスタイル。
ぱっちりとした大きな瞳に、高く通った鼻筋。黒く豊かな長い髪。
智也は小学生の頃から秀美と会うたびに、叔母さんはまるで女優さんみたいだと思っていた。
そして、秀美に憧れた。
秀美に会えるのは年に数回ぐらいだった。だから、母の入院を聞いて、秀美が智也をしばらく預かると父に申し出てくれた時は、心の中で小躍りするぐらい嬉しかった。

高台にある閑静な住宅地に秀美の家はあった。
緑が多いせいか、クマゼミのシャーシャーという鳴き声がうるさいぐらいに響いている。
少し汗ばみながら坂道を登ってきた智也は、門の横にあるチャイムを鳴らした。
「はい」
インターフォンから秀美の、歳の割には甘ったるい声がした。
「智也です…」
秀美の声を聞いた途端、緊張が高まった。
秀美に会うのは久しぶりだった。
門を開けて秀美が顔を覗かせた。
「いらっしゃい。智君」
秀美が智也を見て優しく微笑む。
「こ、こんにちは」
智也はなんだか照れ臭くて秀美の顔を見ることができなかった。
「ちょっと背伸びたかな?」
秀美がちょこんと智也の頭に手を置く。
「でも、まだおばちゃんの方が高いね」
秀美がおどけた感じで胸を張る。
薄い黄色のTシャツを着た秀美の豊かな胸がグイッと突き出された。
智也は思わず秀美の胸に視線をやる。
緊張とはまた違う、別の胸の高まりを智也は感じた。

秀美とその夫、敬之には子供がいなかった。
昔、母が「秀美ちゃんは子供の産まれない体みたい」と、残念そうに話していたのを智也は覚えている。
リビングのソファに座った智也に、秀美は冷たい麦茶を出してくれた。
その時に秀美の履いたローライズのジーンズの腰から下着がはみ出ているのが見えた。
(秀美叔母さん、オレンジのパンツが見えてる…!)
秀美の下着を見た瞬間、智也の股間が熱くなった--。

つづき「僕は美少女2」へ


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