壁(改)8〜彼女達の技巧〜_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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壁(改)8〜彼女達の技巧〜

15-06-14 10:51

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「壁(改)1~悪夢~」へ

「待って。愛してるの。男なんかと結婚しないで」
「男?当たり前じゃない。男なんかもう飽き飽きよ。私はこの子と結婚するの。
祝福してくれるでしょ。親友だもんね」

「えっ?どういうこと」
ウェディングドレスを着た一美の隣には男装した由香里ちゃんがいた。
勝ち誇ったように眼鏡をクイッと指で上げ不敵な笑みをこぼしていた。
「うそ!いやああああ~」
「あら、だって先に浮気したのは美香のほうじゃない。現に今だってほら、
貴女の股間」
見るとニヤニヤしながら股間に舌を伸ばしてる恵子ちゃんが座っていた。
「じゃあね。お幸せに」
「違う、私が愛してるのは一美貴女だけよ。いやああ~」

「いやああ~、そんなとこ、舐めないでェ~」
目が覚めると裸でベッドの上に横たわっていた。
(そうか。気持ち良過ぎて意識が飛んじゃったんだ、私)
「おっ、あっ、あっ、やっ、うそっ、はああっ」
女性の喘ぎ声が私を現実に戻した。すぐ目に飛び込んできたのは目を
疑いたくなるような光景だった。絨毯の上で仰向けになった一美の両足をM字に
広げオマンコに由香里ちゃんが吸い付いている。上半身の胸やくびれ、肩や首筋を
恵子ちゃんがキスしている。時折恵子ちゃんは一美と唇を交わし、ネットリと舌を
絡ませていた。
「・・・んんっ、あ゙あ゙っ」
キスをしていた一美が、突如涎を垂らしながら仰け反るように唇を離した。
両手で毛の短い絨毯を掻きむしり、必死に何かに摑まろうとしている。
M字に開いていた足もピーンと突っぱね、股間に埋まる由香里ちゃんの頭を強く
締め付けた。
「はっ、はっ、はぐうっううう~っ、はああ~、はあっ、はっ」
体を2度、3度ビクン、ビクン、と痙攣させ、歓喜に震える一美の目尻からは
一筋の涙が零れ落ちた。その様子を瞬きもせずじっと見ていた私は、
エクスタシーに全身で悦びを表す一美を憎らしくも美しいと感じた。

「あっ、目が覚めたんだ」
恵子ちゃんの声にビクッと体が反応する。一美は一瞬私と目が合ったが、すぐさま
顔を背け涙を拭った。恵子ちゃんがベッドの私に抱きついてきた。
「気を失ったからびっくりしたんですよ。気持ち良かったですか?」
恥ずかしさでまともに恵子ちゃんの顔が見れない。
「じゃあ、いよいよこれからが本番ってとこかしら」
「うふっ、勝手に勘違いしちゃっててごめんなさい。おねえさん達、女同士は
初心者だったんですね」
「最初の趣旨とはちょっとずれちゃったけど、これはこれで楽しめそう。女同士の
愛し方って結構奥が深かったりするから、私達がじっくりと教えてあげますね」
「実は、今も美香おねえさんが寝ている間に、由香里先輩と私で一美おねえさんに
レクチャーしていたとこなんです」
二人はニコニコと無邪気そうに会話を交わしながらも、手慣れた感じで絶妙な
タッチの愛撫を私達に施していく。恵子ちゃんがそっと耳元で囁いた。
「見て。一美おねえさん、泣いてるでしょ。別に嫌がらせしたんじゃないんですよ。
あれは気持ち良過ぎて泣いてるんです」
そんなことわかってる。あれは感激の涙だ。私とした時にはあんな涙、
見せたことがない。嫉妬で気が狂いそうだった。でもこの子達の、
テクニックというか、女性が感じるツボをおさえているというか、その術の前では
嫉妬さえ快楽への単なるスパイスにすぎなかった。

狭い一つの部屋で、今度は慣れた相手とは違う者同士の狂宴が始まった。私と
恵子ちゃんはベッドで、一美と由香里ちゃんは絨毯の上で各々隣を意識しながら
キスから始まった。
由香里ちゃんはまるで私に見せつけるように、横臥位の体勢で一美の正面を
こちらに晒した。
「はあ~」
一美の体を這い回る手つきは、見ているこちらもゾクゾクきてしまうくらい
官能的だ。
「一美おねえさん気持ち良さそう。なんだか妬けちゃう。こっちも
負けないんだから。美香おねえさん、あっちに負けないくらい気持ち良くなろう」
恵子ちゃんは笑顔で私の首に手を回し、そのまま後ろに倒れこんだ。もう私も
一美もこの流れに抗う余地はなかった。
「あん、素敵。もっといっぱいいろんな所、キスして」
私は上半身を中心に恵子ちゃんにキスの嵐で応えた。豊満なオッパイをブルブル
両手で震わせ、乳首を音を立てて強く吸った。
じゅるびゅるじゅる
「乳首、どうされたい?強く?優しく?」
「あ~ん、もっと強く吸ってェ~」
じゅりょぶちゅじゅるるる
隣を横目で見ると、一美の後ろに隠れている由香里ちゃんが、肩に舌を
這わせながらこちらを鋭い目つきで睨んでいた。由香里ちゃんの嫉妬に燃える
眼差しを感じた時、私は身震いするほどの恍惚感にみまわれた。
(ああ、愛と嫉妬が入り乱れてる。この子をもっと感じさせてあげたい。彼女の
目の前でイカせてあげたい)
そんな邪な欲望が沸々と沸き起こり、私の体を熱くさせた。指を下半身に這わせ
恵子ちゃんの膣口の入口付近にそっとあてがう。
「入れるね」
「あうっ」
小さく円を描くように人差し指を捻じ込んだ。中は想像していたとおり、熱く充分
濡れていた。
(この子も由香里ちゃんの視線に興奮してるんだ)
ゆっくりと抽送を繰り返す。
「ああ、気持ちいい」
徐々に指を早めていくと恵子ちゃんの声もそれに伴って小刻みに発せられる。
「あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ」
それを掻き消すかのような大きな喘ぎ声が一瞬私の指を止める。
「あああああ~、はあああああ~」
隣の二人にも新たな展開が始まっていた。辛そうに身悶え体をくねらせる一美。
由香里ちゃんが両手をバンザイさせた一美の脇を舐めていた。


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