壁(改)6〜女神たちの宴〜_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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壁(改)6〜女神たちの宴〜

15-06-14 10:51

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「壁(改)1~悪夢~」へ

「と言っても、さすがに私達といきなりSEXするって抵抗あるでしょ。
だからまずはお互いのカップルがしているところを見せっこするだけで
いいんです。

恵子がね、どうせ聞かれるんだったら、いっそうの事同じ部屋で
お互いしているところを見せ合いたいって」
由香里ちゃんは口元に笑みを浮かべながら目を細めた。
「私もね、おねえさん達の激しい声聞いてると、もしかしたらマンネリを脱出
出来る一種の刺激剤になるんじゃないかなあって思って」
私達は由香里ちゃん達の提案に思わず息を呑んだ。由香里ちゃんは固まってる
私達から目を離さず、妖しい手つきでゆっくりと恵子ちゃんのオッパイに手を
伸ばす。
「それでね、もしその後、二組が盛り上がっていい雰囲気だったら、お互いの
パートナーを交換してみてもいいかなあっと。まあそれは追々その時に
なってみて、お互いの合意を得た上でってことで」
「・・・」
私はアングリとしたまま一美と見つめあった。あまりの過激な提案に無理無理と
心の中で思いながらも何故か胸が高鳴りドキドキしていた。他のレズカップルって
どんな風にしてるんだろう、という思いが沸々と頭をもたげ始める。私は
この世界を知ったばかりだから、実際わからないことや興味はいろいろあった。
「美香がそっちのどちらかとSEXするってことでしょ。そんなのダメに
決まってんじゃん」
一美が怒ったような口調で一蹴した。
「そ、そうだよね。あはははは、何言ってんのよ。由香里ちゃんてば」
私は少し期待した自分が恥ずかしくなった。
「そんなに怒らないでください。それはあくまで今後の展開次第ではってことで。
とりあえず見せっこするだけでいいんです。だっておねえさん達もいつも隣を
想像してたんでしょ。女同士だからって見たくないわけないですよね」

更に由香里ちゃんは追い討ちをかけてきた。
「見て。恵子なんて期待でもうアソコが濡れてるのよ」
立ったままの恵子ちゃんの片足を持ち上げ、私達に見えるようにした。股間の
周りは愛液でしたたり、先程の声の主が彼女であったことを物語っていた。
それは兎も角、なんて美しく魅力的な体なんだろう。私は唖然としながらも
恵子ちゃんの裸体から視線を外すことが出来なかった。そのあどけない顔と
見事なまでのプロポーションのギャップも胸をドキドキさせたが、糸を引いて
濡れている陰毛に隠された女性器がすごく卑猥で私の目を釘付けにした。
由香里ちゃんは立ったまま恵子ちゃんを抱きしめ、本格的にキスを始めた。キスを
しながら自らも服を1枚1枚脱いでいく。目の前で繰り広げられる光景に私の
アソコが濡れてきているのを感じた。由香里ちゃんは20才とは思えない妖艶な
手つきで恵子ちゃんの体を愛撫していく。
「あ~ん。あん。ああ~」
壁の向こうで耳を澄ましながら聞いていた啼き声が生の大音量で子宮を疼かせる。
流れるような二人の動きはまるで芸術作品を見ているようで、正直綺麗と思った。
小鳥が一つ一つ味わうようについばむキス、まるで無駄のない、それこそ流れる
川のような動きの指先、由香里ちゃんの愛撫を受け、スローモーションのように
体をくねらせる究極の裸体、それら全てが私を惹き込んだ。一美のほうを見ると
とろ~んとした表情で二人の行為を見つめながら足をもぞもぞさせている。
(一美も同じだ。興奮してるんだ)
そんな私達を見透かしてか、絶妙なタイミングで由香里ちゃんが後押しをする。
「私達だけじゃ恥ずかしい。おねえさん達のいつもの声も早く聞かせて」
絨毯の上に横たわった二人の眼差しに促されるように私と一美は自然と唇を
合わせた。

この部屋は異様な空気で満たされていた。明かりが点いたままの一室で2組の
カップルが喜悦の声を競い合うようにあげている。私のすぐ隣では、恵子ちゃんの
股間に顔をうずめ音をたてながら激しいクンニを続けている由香里ちゃんがいた。
「あ~ん、あんっ、気持ちいい~、今日の先輩何かすごい、ああああ~」
蛍光灯の下で照らされた恵子ちゃんの表情は紅潮し歓喜に満ちている。私達は
それを横目で見ながら、69の体勢でお互いの膣穴を指で激しくピストン
していた。高校生とは思えない女の表情をした恵子ちゃんがこちらをずっと
見ている。上になっている一美が腰をいやらしく振りながらおねだりをした。
「ああ、美香~、もっと、掻きまわして~、あっ、そこっ」
「やあ~ん、すごいいやらしい~、あ~ん、こう?あんっ、一美見られてるよお」
私達の興奮は尋常じゃなかった。魅力的な女の子二人が繰り広げる光景は
否が応でも脳内を刺激し、見られる恥ずかしさは感度を上げさせた。
「美香ぁ~、もうダメ~、いっちゃうよ~」
「いっぱいイって。私もイキそう。あっ、あっ、あっ、あああ~」
私達は同時に気をやった。二人ボーッとエクスタシーの余韻に浸っていると
いつの間にか由香里ちゃんと恵子ちゃんがニコニコ顔で側にいた。

~まとわりつく声~

「おねえさん達、すごく気持ち良さそう」
目を大きく見開いた恵子ちゃんが裸で重なり合った私達を興味津々に見ている。
「だって二人共興奮してたもん。どうです、この流れのままパートナーを
交換してみます?私は一美さんがいいな。恵子は美香さんに憧れてるんでしょ」
「はい、美香おねえさんに抱かれると想像するだけで・・・」
突然由香里ちゃんが私の上でぐったりしている一美に顔を近づけた。足元でよく
見えないが明らかにキスをしている。
「おいしい。美香さんのオマンコの味がする」
「ちょっ、ちょっと」
慌てて起き上がろうとするが一美が邪魔で上手く体が起こせない。気のせいか
一美のアソコからは新しい透明の液体が溢れてきているようで。今度は
恵子ちゃんの唇が私の口を塞いだ。
「んん~、んっ、・・・」
しばらく部屋には鼻息と唾液が絡み合う音だけの静かな時間が流れた。
由香里ちゃんが一美の腕を取り体を起こそうとしているところで我に返った。
(えっ、何するの?)
私は恵子ちゃんのキスから逃れ、弱々しく訊いた。
「一美をどうするの?私達まだ了解したわけじゃ・・・」
「だって一美さんは了解済みって顔ですよ。それよりも美香さんは恵子を
可愛がってあげてください。その子まだイッてないから。最初は美香さんに
イカせて欲しいんですって。と言うわけで私達は隣の部屋に行きますね。
お互いまだ直接目の当たりにするのは刺激が強すぎるでしょう。恵子をよろしく
お願いしま~す」
強引な由香里ちゃんに、フラフラと抱えられるようにして立ち上がった一美は
無言のまま白いコートを羽織らされた。なすがままの一美を見て「待って」と
言いかけた時、恵子ちゃんが抱きついてきて私の口を再びキスで塞いだ。
何も言わない私に振り返りもせず、寂しそうな背中を向けたまま一美は
由香里ちゃんとこの部屋を出て行った。


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