壁(改)3〜決別〜_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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壁(改)3〜決別〜

15-06-14 10:51

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「壁(改)1~悪夢~」へ

「だから、私はまだ結婚する気はないって」
「あんた、27にもなって何言ってるの。のほほんとしてると行き遅れに
なっちゃうんだから。いい人だから一度会うだけ会ってみりゃいいじゃないの」
「今忙しいから切るよ」

母からのお見合いの話だった。最近やたらと結婚の話をしてくる。相手は
いないのか、田舎にいい男がいるだの、頻繁に電話してくるようになった。
母としては兄弟で一人独身の私が気が気でないのだろう。母を安心させたいという
気持ちがないわけではないが、私には私のペースがある。出来ればもう少し
先延ばしにしていたいというのが本音だ。と言うより答えを出すことを恐れていた。
こんな事になっといて言うのも変だが、私は一美を愛してしまったのだろうか。
女性同士の愛が社会的に辛いのは容易に想像出来る。将来それを
乗り越えられるだけの強いものを持っているのか?性欲と愛情を混同して
しまってるんじゃないのか?自信が持てない。だから、一美が私の事を
どういう風に考えてるのかすら、未だに怖くて訊けないでいた。

「先輩、今度の金曜日合コンしませんか。メンバーが一人足らなくて
困ってるんです」
同じ課の後輩の真紀ちゃんが合コンに誘ってくれた。この年になってめっきり
合コンに誘われる機会も少なくなったが、たまにはこういう事もあっていい。
単なる人数合わせにすぎなくても嬉しかった。このところいろいろあって、
考えすぎだったし、たまには羽目を外そうかなとOKした。その日は一美も
前々から友達と遊ぶと言っていたし、丁度良かった。4対4の合コンは結構
イケメン揃いだった。その内の一人が私に目配せをしてくる。外見はまあまあ、
話も面白い。私達は二人でフェイドアウトすることにした。彼の目的は
わかっている。そして私自身もある大きな疑問に対する答えを知りたかった。
酔いも手伝い、かなり大胆になっていた。
「美香ちゃん、大丈夫?フラフラじゃん。ちょっとここで休んでく?」
そこは安っぽいラブホテルだった。私は大袈裟に酔った振りをしてこう言った。
「私、レズだよ。それでもいいの?」
男はそれを聞いて少しびっくりしたような顔付きになり固まった。
「な~んてね。うっそ。きゃははは、騙されてやんの」
「なんだよ、びっくりさせんなよ。まあ例え美香ちゃんがレズだったとしても
俺が男の良さってやつを教えてあげるよ」
「・・・」

(こいつ、名前なんてったっけ?)
男は私の股間に舌を這わせながら指を2本膣穴に入れ一生懸命震わせていた。
「あああ~ん、気持ちいい~、あああ~」
確かに体は感じることが出来る。言うだけあって結構テクニシャンだとは思う。
でも気持ちは冷めていた。やはり何か違う。何が違うと聞かれてもわからないが
この男の愛撫では心の底から燃え上がることはなかった。
「はあ、はあ、今度は私がしてあげる。仰向けになって」
彼の乳首を舐め回しながら半立ちになっているペニスを右手で撫でる。
「へへっ、美香ちゃん、意外と積極的だね」
「男は久しぶりなの」
徐々に膨らみ始めたペニスをスッポリ口に含んだ。
「おうぅぅ」
私は弄るようにネットリと舌を絡ませ口を上下させる。
「おっおおお~、美香ちゃん上手いね~。これ毒キノコだよ、美味しい?」
「毒キノコ?」
「ああ、これを食べちゃった子はスケベ中毒になっちゃうの」
「ふふふ、美味しい」
すっかり大きく硬くなったペニスを手と口でいたぶった後、男の上に跨りアソコに
あてがった。
「この硬いの入れちゃうね」
「ああ、硬いの好きなんだろ。美香ちゃんの好きにしていいよ」
ズブズブズブ
「はあああ~・・・大きい」
私は腰をグラインドさせ快感を貪った。起上位だと自分の感じるスポットに
当てることが出来る。
「はあっ、はあっ、はあっ、はあああ~ん」
男が下から胸を鷲掴みに揉み上げる。私は腰を更に激しく振りながら、男を
見下ろした。私の様子を下からずっと観察していた男は、まるで淫乱な女を
見るような目付きでニヤニヤほくそ笑んだ。
「おおう、美香ちゃん、凄い腰付きだね。ああ、気持ちいい」
「あっ、あっ、あっ、あっ、イクっ、イっちゃう、はんっ」

私はすぐにエクスタシーに達しお尻をブルブル震わせた。なだらかに下降していく
余韻に浸り楽しんでいると、男がさぞ誇らしげに下から腰を突き上げてきた。
ズンっ
「なんだい、もうイっちゃったの。そんなにこの毒キノコに痺れた?
じゃあ、もっと痺れさせてやるよ」
ズン、ズン、ズン
男は容赦なく激しく突き上げてきた。
「ちょっ、ちょっと待って、あっ、違っ」
エクスタシーの余韻を楽しんでいた私は男の強引な突き上げにどこか快感を
置き去りにされた気がした。が、すぐさま子宮に当たる鈍い痛みと共に新たな
快感が沸き起こる。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あああ~、いいわ~、奥に当たってる、あああ~」
男は体を起こし座位から正常位へと移行していった。
「ああ~、ああ~、ああ~、そこ、そこよ~、もっと突いてェ~」
「はっ、はっ、どう?毒キノコのお味は?中毒になるって言ったろ。
ほらっ、もっと乱れろ」
男はピストンのピッチを早めた。
「あっああああ~、ああああ~」
快感は急激な上昇曲線を描き高みへと登り詰めていく。男も顔をしかめ最後の時を
表した。
「イクぞ、中に出していいか、うおおおお」
「あっ、ダメよ、外に出して、ああっ、ああっ、外に、ダメェっ、クゥううう~」
安全日だったが、念の為外に出すよう訴えた。だが男は私の訴えを無視して
あらん限りの精子を子宮口にぶち撒けるように発射した。
「いやあ、美香ちゃんの中があまりに気持ち良過ぎて、つい中に出しちゃった。
でも大丈夫な日なんだろ」


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