医者 番外編_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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医者 番外編

15-06-14 10:53

あの夜―‥‥

深夜1時。

電気のついていない
真っ暗な病室。

「先生来ないなー」

そう呟くと私は
寝る体制に入った。

すると自然に
眠りについたらしい

ガラガラ―‥‥

静かに病室の扉が開いた

カチャ―‥‥

そして鍵がかかる音。

その音に気づき
私は目を覚ました。

「‥‥‥先生?‥」

「悪い、起こしたか?」

「‥せんせー‥‥」

目を擦りながら
先生の所まで足を運び
抱き着いた。

「先生遅いよー」

眠気の覚めない私は
抱き着いたまま
病室の時計を見た

2時半だった。

「悪い。
仕事が片付かなくて‥‥
寝てると思ったが
寝顔だけでも
見に行こうかなって」

「せんせ‥‥す‥き‥」

睡魔には勝てず
抱き着いていた力が
急に弱まり私は
立ち崩れそうになった。

「おっと‥」

先生が私を支え
ベットに寝かせた。

先生は私の頭を撫で

「じゃあな。」

っと呟き
後ろ姿を見せた

私は目が覚め

「先生っ!」

っと少しでかい声を
出してしまった。

「ん? 起きたのか?」

「先生‥行かないで‥
行ったら嫌っ‥」

先生に思いっきり
しがみついた

私は本当にお互いが
お互いを求めているのか

身体だけの
関係ぢゃないか

こんなすぐ両思いに
なってもいいのか

なにかあるんぢゃないか

すごく怖かった‥‥

「‥‥どうした?
いつものパワフルな
西田ぢゃないな」

「先生っ、私は
先生が大好きだよ?
本当に本当に本当に
大好きだよ? 先生は」

「‥‥好きだよ?」

「先生、私ね?
本当にお互いが
お互いを求めているのか
身体だけの
関係ぢゃないか
両思いになれて
嬉しいけど
なにかあるんぢゃないか
ってすごく怖くて‥」

「西田‥ごめんな?
そんなこと考えてたのか」

先生は私を包むように
抱きしめながら
ベットに座った。

「たしかにこんなすぐ
両思いになったのは
俺もすごくびっくりした
俺も西田と同じ気持ちだ」

「先生‥‥」

私は涙が出てきた。

「先生、私‥‥、先生を
私だけのものにしたい
他の人に触られちゃ嫌
わがままなのは知ってる
でも、せんせ‥‥」

言い終わらないうちに
先生が唇を塞ぐ。

昼間とか比べものに
ならない激しさ。

「んぁ‥‥はぁ‥」

「でかい声出すなよ?」

先生は微笑み
私の服を脱がしていく。

つづき「医者 番外編2」へ


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