この話はつづきです。はじめから読まれる方は「医者 番外編」へ
「‥‥ごめんなさい。」
だって‥‥
好きなんだもん‥‥
好きすぎて‥‥
どうにでもして
欲しくて‥‥
「おかしいと思ったら
すぐ産婦人科行くんだぞ」
確かに先生の
言ってることは正しい
でも急に切なくなり
私はその話を流し
下着と服を着始めた。
「西田、返事は?」
「‥‥。」
無言で服を着る。
すると
先生も服を着始め
「聞いてんのか?」
私の顔を覗き込む
そのときの先生の顔に
私は弱いのだ。
だけど私は
先生の反対側を向いた。
気付けば5時。
すでに朝陽が出ていた。
先生はため息をつき
何も言わず出て行った。
ガラガラ―‥‥
先生は行ってしまった
「先生のバカ」
すると
ガラガラ―‥‥
「あぁん?」
先生が怒った顔で
入ってきた。
わたしはビクッとなり
立ちすくんだ。
「バカはどっちだ?
俺は医者をやっていて
今が大事な時期なんだ。
そんな大事な時期に
彼女が妊娠したなんて
そんなの信じられない」
私は傷付いた。
「やっぱり先生は
身体目当てなんだね」
「は?
だから俺が言ってんのは」
私は話を聞かないで
退院の準備をした
「おい、こら西田っ」
準備が終わると
「先生ばいばい」
私病室を出て
タクシーで家に向かった
先生は
引き止めてくれなかった
その頃先生は私の病室を
綺麗にしていた。
週に1回は
必ず病院に通っていたが
今回は2ヶ月近く
病院には行かなかった。
薬もなくなり
少し学校では辛かったが
慣れるために堪えた。
するとある日の体育で
持久走があったのだ。
「え、走れる!?大丈夫!?」
「無理しないでねっ??」
っと声がかけられた。
「大丈夫だよー!」
って笑顔で返す
ピ―――‥‥
笛の合図で
みんなが走り出す。
15分走っていると
軽く咳が出てきた
大丈夫だろうと思い
まだ走ろうとしたところ
急に激しくむせ始めた。
すると意識が朦朧とし
意識を失った。
つづき「医者 番外編5」へ
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