「皆さん、御入学おめでとうございます」
盟王男子学院校長の挨拶が終わり、長かった入学式もようやく一段落だ。
新任の中川裕一は、凛々しい生徒たちを見送った。彼はもともと、この学院の生徒だった。最難関として知られる盟王でエリート街道から外れ、わざとこんな道を選んだのは、この学院を愛していたからだった。正確に言うと、厳しい校則、大量の宿題・・・これらに蝕まれた教師や生徒を愛していた。学院は同性愛の巣窟だった。
裕一も例に漏れず、体育教師の内藤智哉に掘られたのだった。玩具をちらつかせ、裕一を誘い込み、智哉は裕一にさまざまなプレイを仕込んだ。
例えば水泳の授業中、智哉の指示で裕一は海パンを尻に食い込ませて体操した。やがて裕一は変態との噂がたち、クラスメートの餌食になったのだった。誰かがプールの中で裕一の海パンをずらしてぺニスが丸出しになった。またある時は海パンをずり下げられ、指で浣腸された。ロッカーのトランクスはTバックに変わっていた。
休み時間には、Tバック姿を写メに納められたりもした。しかしこれはいじめではなく、あくまでプレイだった。裕一も似たような事を他の生徒にした事があった。
こういう事をされるのは、教師も同じだった。新任の男性教師が下を脱がされ、教卓の上で肛門を晒すよう命令された事もあった。
だからたまらないのだ。裕一は確実に狙われる。昔のように弄ってもらえる。
そのために、裕一は教師として盟王に戻ってきたのだった。
コメント