監禁(2)ー1_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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監禁(2)ー1

15-06-14 10:56

とある昼下がりの高校の校舎・・・授業中であるにも関わらず、彩花の耳には全く内容が入って来なかった。
今朝、2日間行方不明になっていた親友の真美が森の中で倒れているところを発見されたのだ。

相当酷い拷問まがいな事をされたらしく内臓に重症を負っていて今も病院に入院している。意識も戻っていない。

彩花は綺麗な顔に日サロで焼いたほんのり小麦色の肌、艶やかな茶髪が印象的なややギャル系の女子高生だ。

黒髪・色白の清楚系な真美とは対称的だが2人は入学式の時からウマが合いしょっちゅう遊んでいた。
スポーツマンや優等生から人気の真美とギャル男やヤンキーから人気の彩花だがお互い彼氏はいなかった。
2人で下らない話をしてる時間の方が楽しかったからだ。

真美が行方不明になる直前もいつものようにカラオケで楽しんでいた・・・。
まさかその後にこんな事が起きるなんて想像もしていなかった・・・・。

犯人に対する憎しみが積もる。

以前真美が言っていた事を思い出す。

帰りが遅くなった時は普段使わない人通りの少ない道を通る。ちょっと恐いがそこが近道なんだと言っていた。

『きっと真美はその道を通って襲われたんだ・・・・。』

女の直感力が働く。

『今夜そこに行けばもしかしたら犯人が来るかも・・・。許せない、絶対に警察に突き出してやる・・・!』

彩花は無謀にも一人で犯人への復讐を誓った。これが第二の悲劇の幕開けになるとも知らず・・・・。

つづき「監禁(2)ー2」へ


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