この話はつづきです。はじめから読まれる方は「タチとネコの関係」へ
凛は初めて初音を裏切ってしまった。三ツ星ホテルで食事をし、誘われるまま
そのホテルで田所に抱かれた。田所の意図は途中からうすうす気付いていた。
『何故?』と問われても、自分でもわからなかった。ベッドでは恥ずかしさよりも
体が反応し、田所のSEXに没頭した。彼女の舌と指は、愛しい人の慣れた
それ以上に自分の体を知り尽くしているのではないかというほど巧みで、凛を
淫らな一匹のメスへと変えた。
「うぐぐぐぅぅ~、っぉああ、っおう~、ぁああぎゃあああ~」
女性の喘ぎ声というより、高級ホテルの豪華なルームには似つかわしくない
獣の呻き声のような、時には雄叫びのような咆哮が凛の口から発せられた。
田所のテクニックによって感極まり追い詰められていった凛は、己の貪欲さに
抗えず、全てを曝け出していったのだ。
「すごい乱れようだったわね。普段の貴女からは誰も想像出来ないでしょうね」
足を広げたままうつ伏せになってエクスタシーの余韻に浸っていた凛の背中を
田所のキスがついばむ。いつもより乱れてしまった自分に戸惑い、己の中の邪な
欲望の深さに打ち震えていた。
「貴女のようないい女は坂口のような小娘には勿体無い。彼女には荷が重過ぎる。
決して幸せにはなれないわよ。早く別れちゃいなさい。そして、一流のいい女は
やはり一流の大人の女性と付き合うべきなのよ」
「えっ!?」
凛は驚いた顔で田所の方を振り向いた。
「何意外そうな顔してるの。私が気付いてないとでも思ってたの。そう言えば
昔どこかで鉢合わせしたわね」
(やっぱり気付かれてたんだ。知ってて部長は私を・・・。初音ちゃんを
遠ざけたのだって偶然じゃなかったんだ)
「七海先輩とはあれからもずっと?」
「気になる?ふふ、続いてるわよ。家庭を壊さない程度にね。もし彼女が
思い切った行動に出るなら別れるけど、今は大人同士の付き合いをしているわ」
後戯のようにあちこちキスしていた田所が徐に体を起こした。そして凛を
仰向けにし物欲しそうな目で訴えかけてきた。
「そんなことより、貴女のその綺麗な顔が私の指で歪むのを見ていたら、私の
アソコも疼きっぱなしなのよねェ。さあ今度は一の瀬さんがしてみて」
そう言って凛の顔に跨り腰を沈めてきた。
「えっ?あっあの、私実はしてあげたことがなくて・・・」
いきなり見慣れない女性器が目の前に迫ってきて凛は焦った。
「あら、そうだったの。一の瀬さんはネコオンリーだったの。坂口さんは
触らせてくれないの?」
コクリと小さく頷く。
「今迄そういった経験は全くないの?」
「女の子同士は初音ちゃんが初めてだったから」
田所はニヤッと微笑んだ。
「なら私で試してみれば。今は普段と違う自分になればいいのよ。まあ無理にとは
言わないけど」
他人の女性器をこんなに間近で見るのは初めてだったが、不思議と嫌な気は
しなかった。むしろ透明な愛液にまみれた秘裂を美しいと思った。そして意を決して
恐る恐る舌を出し、美しい秘裂に這わせた。
「はあ~、そう、ゆっくりとね。上手よ。私がこれからオマンコの美味しい味わい方
教えてあげるわ」
舌を秘裂に沿って上下に動かす度にどんどん穴から愛液が溢れてくるのがわかった。
初めてのクンニは酸っぱい味がした。
「ああ~、いい~、上手よ~、ああ、最高~、いくっいくううう」
田所は歓喜の声をあげ、凛の顔の上でエクスタシーに達した。口の周りは
白い本気汁でべちょべちょになっていた。凛は初めて自分の舌で女性をイカせた事に
言いえぬ興奮を覚えていた。それは凛のオマンコをも、粘り気のある愛液で
べちょべちょにした。
「初めてにしてはとても上手だったわ。貴女、タチの素質もあるんじゃない」
興奮で紅潮した凛の顔を見つめながら田所は妖しく微笑んだ。そして後ろに手を
伸ばし、オマンコに指を沈めた。
「その証拠にほら、女のオマンコ味わって、興奮してこんなに濡らしてる」
「いやっ!」
凛は流石に恥ずかしくなって顔を手で覆った。
「ふふ、このまま2ラウンド目突入ね。イカせてくれたお礼にもっと気持ち良く
させてあ・げ・る」
「はあんっ」
田所のリズミカルな指の動きに凛は期待を込めて膝を立てた。
体力の続く限り求め合った二人は、明日も仕事ということもあり、漸く
眠りにつくことにした。田所はあっという間に寝息を立てて寝てしまった。
向こう向きで寝ている田所の背中を見つめながら、凛は何故こうなってしまったのか
考えていた。自信家の田所に魅かれたのか、初音のいない寂しさを
紛らわせたかっただけなのか。単純に『魔が差した』この表現が一番的を
射ているようにも思えるし、逆に本質からかけ離れているようにも思えた。
結局いくら考えても、自分でも答えが見つからなかった。
『貴女のようないい女は坂口のような小娘には勿体無い。彼女には荷が重過ぎる。
決して幸せにはなれないわよ。一流のいい女はやはり一流の大人の女性と
付き合うべきなのよ』
SEXの最中に語った田所の言葉が何故か頭に浮かぶ。凛は40とは思えない
スベスベの背中に手を添える。先程自分を抱いて狂わせた目の前の綺麗な背中の女を
ずるい女だと思った。と同時に自分も同類だと思った。こんな大胆な事を
してしまっても、不思議と涙一つ零れないのだから。
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