モーメント・オブ・トゥルース − 序章_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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モーメント・オブ・トゥルース − 序章

15-06-14 11:00

真夏を思わせる暑い日だった。そしてこの日は、まだ太陽が沈む前のいつもより早い時間にホテルにチェックインすることが出来た。

新幹線に乗車する時におよその到着予定を知らせていたから、もう少しで部屋のチャイムがなるはずだ。

初めて会った時はすでに夜になっていた。部屋に招き入れ42階からの宝石を散りばめたような夜景を見せようと窓際に連れて行った時に、高所恐怖症であると知った。夜景には吸い込まれそうな怖さがあり、ひとりでエレベーターに乗ったことも怖かったと告白された。

そして今日は24階の部屋であることと、外が明るいから大丈夫だろう。そんなことを考えているうちにチャイムが鳴った。

部屋に招き入れた奴隷M子の額にはうっすらと汗がにじんでいた。外の暑さとひとりで乗ったエレベーターの緊張感からのものだろう。窓際のソファで少し水分を摂り休んだらシャワーを浴びるよう命じた。汗を流すため、そして別の目的のために。

初めて会うときに決めていた約束があった。お互いが相手を恥辱調教の主従関係を受け入れる証として、おれは主として奴隷M子の恥丘のヘアを剃り落とすこと、そして彼女は奴隷M子として全身で聖水を浴びることだった。

そして、初めて会った時にお互いが相手を受け入れる決断をするまで30秒と掛からなかった。彼女はその場で三つ指をつき、おれは抱き起こし唇を重ねた。

本当はその場で儀式を行いたかったが、彼女は用事のせいで予定より到着が遅れ、すぐにお披露目に招待したゲストが到着する時間になっていた。そんな理由から儀式は二回目のこの日にすることになっていた。

「さあ、そろそろシャワーを浴びるか?」

窓際のソファに座り少し緊張した顔で外の景色を見ているM子に声を掛ける。この緊張が高所恐怖症によるものか、あるいはヘアを剃り落とされることによるものかは敢えて聞かなかった。手を取り立ち上がらせバスルームのシャワーブースに連れていく。

ガラス張りのシャワーブースは外から眺めるのにちょうどいい。そして写真を撮ることにも。手持ちぶさたに時折シャッターを押すうちにシャワーを終える。

「剃る前に今の状態を写真に残すぞ」

アングルを変えながら数枚の写真を取り終えると、ボディソープとカミソリを使いヘアを少しずつ剃って行く。長いまま直接剃るから時間が掛かる、何か忘れていることがあると思っていたが彼女にハサミを持参するよう伝え忘れていた。

大まかに剃り、細かい処理はM子に任せることにした。この後にM子を晒す場所のヒントをスレッドで告知するという大切な仕事があるからだ。「ウインブルドンとアメリカ大統領」というキーワードで露出するホットスポットを知らせた結果が「忠誠心」というタイトルでの報告に繋がるものだった。

投稿を終えるとほぼ同時にM子も作業を終えた。生まれたままの純真な姿を写真に納めるとともに割れ目をなぞる。シャワーのお湯とは明らかに違う感触の液体が指に絡み付く。その指先を口に入れるだけでM子は恍惚の表情を見せる。

「聖水を浴びる準備が出来たな。どこに浴びせて欲しい?」

「顔から全身に掛けてくださいませ」と懇願しながら自ら目の前にひざまづく。

チェックインしてからも我慢していたから勢い良くM子の顔、乳房をはじめ飛沫を上げながら全身に注がれる聖水、M子はその液体をまるでボディローションのように身体に磨り込む。それはまるで激しいオナニーをしているようにも映る。

「さあ、聖水が出尽くしたから口できれいにしてくれ。そして潮を吹くまでそのままオナニーを続けるんだ」

シャッターの音や聖水の味や匂いや温もりが脳を刺激するせいか、たわわに実った乳房を激しく鷲掴みにしながら、そして今や隠すものが無くなった割れ目を擦りながら、あっと言う間に潮を吹いてしまった。

「淫乱M奴隷のいやらしい表情をしてるな」

その言葉で第二の波が押し寄せさらに潮を吹いてしまう。そして聖水の余韻を感じるかのように鑑賞したお礼のフェラをしシャワーを再び浴びる、パステルカラーのポロシャツと花柄のミニスカートだけを身に纏い、その姿を男女問わず沢山の視線に晒されるために。

つづき「モーメント・オブ・トゥルース − 悪戯心」へ


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