タチとネコの関係 3_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

ホームページ 戻る 

タチとネコの関係 3

15-06-14 11:00

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「タチとネコの関係」へ

朝早く凛は目を覚ました。その同じベッドに初音が寝ていた。
(そっか、昨日あのまま二人共寝ちゃったんだ。考えてみたら私すごく大胆な事
しちゃってたのね。同性愛の人と同じベッドで抱き合って寝るなんて)

見ると泣き明かしてカピカピになった初音の目の周りが微笑ましかった。
(でも全然嫌じゃなかった。温かくてすごく優しい気持ちになれた)
そのうち初音も目を覚ました。
「おはよう。今何時?」
「まだ7時前」
「あっ!ごっ、ごめん。私なんかとことん甘えちゃって。ごめんね。
嫌だったでしょ?」
「そんなこと・・・」
初音は慌ててベッドから出て洗面所に消えていった。
凛は何故か胸の高まりを抑えれなかった。
その日を境に二人は急速に親しくなった。会社でもプライベートでも一緒に過ごす
時間が多くなり、いつも二人でつるんでいた。そして互いに「好き」という感情が
芽生え始めている事に気付くのに、そう長い時間はいらなかった。

その日はプロジェクトチームの先輩である旧姓柴田七海の結婚式だった。出席した
二人は眩いばかりの先輩の幸せそうな姿にあてられていた。
「幸せそうだね。七海先輩」
「うん。羨ましい。私もあんな笑顔で好きな人と誓い合いたい」
「凛はやっぱり結婚願望ってある?」
「う~ん、好きな人と一緒にいたいとは思うけど、今はまだ結婚が
どうのこうのっていうのはよくわからない」
そんな話を二人でしているとウエディングドレス姿の七海先輩が叫んだ。
「いい、皆。いくわよ!」
後ろ向けで持っていたブーケを空高く投げ出した。
「キャーキャー」
「こっち、こっち」
女の子達が嬌声を上げる中、偶然にもそのブーケは美しい放物線を描いて
凛の手に吸い込まれるように入っていった。
「?!・・・」
びっくりしたような顔でキョトンとしている凛に七海が声をかけた。
「次は凛ちゃんの番ね。がんばって」
いつの間にか初音の姿が見えなくなっていた。
(初音ちゃん?)
凛は急に不安になって初音を探した。初音は教会の中、一番後ろの席に
一人座っていた。静かに横に腰掛ける凛に寂しそうに初音が聞いた。
「凛はさ、七海先輩のような可愛いお嫁さんに憧れる?」
「そうねえ、初音ちゃんのお嫁さんならなってみたい」
「えっ?」

その夜、初音の家で二人は初めて結ばれた。
もちろん凛は同性と初めての経験だったが、初音のリードによって自然と入り込めた。
「初音ちゃん上手ぅ、ああ、はああ~ん、ああっ、ああっ、ああっ」
「可愛いよ、凛。どこが気持ちいいか教えて」
初音は中指で凛の奥を刺激する。
「ああっ、そこ、ダメッ、イキそう、イクっ、イッちゃうう、んんんっっっ・・・」
凛は初めてイクという感覚を知った。
凛がエクスタシーに達した後、初音は仰向けになって休憩をしていた。
するとイッたばかりの凛が感極まって抱きついてきた。
「初音ちゃ~ん。すん~ごく気持ち良かった。凛、初めてイッたの。
イクってこういうことだったのね」
感動で上ずった声の凛の頬を涙が流れた。
「えっ?凛、今までイッたことなかったの?オナニーとか普段しないの?」
「ええ~、そんなのしないもん」
意外な事実に初音は少し嬉しくなった。
「じゃあ、もっと気持ち良くしたげる。んん~」
初音は仰向けになったまま抱き締めて再びキスをした。

「あの時の凛、無茶苦茶かわいかったなあ」
「ええ~何それ。今がイケてないみたいじゃん」
「そういう意味じゃないわよ。ほら、何て言うか、初々しかったっていうか」
「そうよ。凛はスケベなの。だからほら、またこんなに・・・」
そう言って初音の手を取り自分の股間へ導いた。
「ふふ、またしたくなっちゃったの?すごく濡れてる」
指に粘っこい愛液が絡みつく。
「結局朝までしちゃうのね。そんなスケベな凛大好き」
「ああああ~、ああああ~、ああああ~」
可愛らしい喘ぎ声が再び部屋に響き渡った。

つづき「タチとネコの関係 4」へ


コメント
お名前:
気持ち:

コード:

お知らせ

なし

小説を検索