Jr.s(6)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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Jr.s(6)

15-06-14 11:00

この話は続きです。はじめから読まれる方は「Jr.s」へ

頭を垂れてうっすらと目元に涙を浮かべているユリカちゃんの頭を撫でながら、ユリカちゃんの隣に移動した俺は彼女と自分の対比がかなりある事に改めて驚いた。本当に彼女は妖精の様に小さい。しかし、その体の発育は大人顔負けだ。

「変ですよね、わたし。気持ち悪いですよね、なんか…」

アンバランスな彼女の不安は他人とは違う己の個性。そして、アイドルである為に普通の女の子である必要性を感じている様だ。

「ぐすっ…早くおっぱいの張りをどうにかしないと撮影始まっちゃう…早く」

愛いらしい小ぶりな鼻をすすって、ユリカちゃんは胸に手をあてる。

「っ…痛いっ…駄目だやっぱり。なんで?」

相当に焦っているのか隣には男である俺が居るというのにユリカちゃんは構わず自分の胸を強く握り締める。母乳を吸わせる為にタオルを胸に宛てているのも理由の1つかもしれないが、しかし、俺には彼女がそれほどに俺を信頼して信じていてくれているのだと思えてならない。
知らない場所、知らないスタッフ、彼女は本当に1人で不安だった。だから、控え室で胸から母乳を搾っているという自分の異常な光景を見ても優しく接した俺に安心感を覚えてくれたのだろうと感じるのだ。
ただ、残念な事はそれほど、彼女が信頼をしてくれるほど、俺がまったくの善人ではあるという事では無いという事実だ。

「っ…っ…んんっ、もっと、出てきてよぉ。いつもはたくさん必要も無いくらい無駄に出てくるくせに…なんで、今日に限って…うぅんっ…」

彼女が自分の胸を揉みしだく光景に俺の心臓が強く脈打つ事を彼女は知らない。彼女の呟く様ないつもより出ないという言葉に俺の脳髄がどれだけ痺れたのかを彼女は知らない。
俺が最初、控え室の外でドアの隙間から彼女が紙コップに向かって搾乳をしているのを見た時、若干ではあるが遠目であった。しかし、それでも俺は彼女が何をしているのか一目で分かってしまった。はっきりと彼女の豊満な胸から出てきた白色の液体が母乳であるという事実も理解出来るほどに。そう、遠目で確認出来るほどに彼女の母乳は出てきていたのだ。
いや、いるのだ。
しかし、彼女はそれでも出が悪いと言う。ならば、一体、彼女の言ういつもとはどれ程の量の母乳を搾り出す事なのだろう。

年端も無い少女が自分の胸で搾乳をしている。しかも、信じられないくらい沢山に。果たして、俺の中の下劣な欲望がそれを味わいたがるのは異常な事なのだろうか…。


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