モーメント・オブ・トゥルース − 儀式 第二章_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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モーメント・オブ・トゥルース − 儀式 第二章

15-06-14 11:01

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「モーメント・オブ・トゥルース − 序章」へ

オフホワイトのバスタブに薄いピンクの潮を吹いた奴隷M子は虚脱感からかひとりで立ち上がれずにいる。

「たくさん吹いてしまったな、恍惚の表情は淫乱な奴隷Mのものだったよ」

肩で呼吸をコントロールしながら恥ずかしそうな表情を見せ、嬉しそうに頷く。

「立ち上がれるか?」

両手を伸ばし、無言で首を降る表情は、好奇心に溢れ、あどけない天真爛漫な21歳の顔になっていた。

「シャワーを浴びて出掛けるぞ」

強く手を引き立ち上げシャワーのコックを捻る。少し温めのシャワーが心地よい、いやそれ以上に抱き寄せて密着する乳房の感触、重ねた唇と絡み合う舌の感触に、おれの分身は痛いくらいに固くなりM子の下腹部に押し付けられる。

「口でしてくれるな?」

絡み付いた舌を解きほぐし命令する。

フレンチキスにより上気した表情のM子は、こっくりと頷くと身を屈める。両手を握り合ったままM子の唇や舌の感触を分身にも味合わせる。

会うたびに上達していることを嬉しく思う。まるでおれが望んでいることをテレパシーで感じ取っているかのような動き、舌先でくすぐるように、喉の奥深くまで呑み込むように、そしてフルートを吹くように、たっぷりの涎を溢しながら。

このまま続けられると爆発しそうになる直前になり、M子に告げる。

「続きは今夜までとっておこう。そろそろ支度して出掛けるぞ」

バスタブに踞るM子に合わせ屈むと、お礼のキスを授ける。

ふたりでバスタオルを身体に巻いてバスルームを出る。ベッドの上には外出に備えて三組のコーディネートが置かれている。

「この真ん中のコーディネートがいいな」

どのコーディネートもバスタオルを剥いだままの姿で着用するものだ。その中からベージュのブラウスと花柄のフレアスカートを選ぶ。ブラウスは無地の物だから乳首の突起が目立つはずだし、フレアのスカートは若干丈は長いがエスカレーターや階段で捲り易いはずだ。前回履かせたスカートは短いもののタイト過ぎて、捲ったり手を入れるのが困難だった反省から止めにした。

おれは奴隷M子を着せ替え人形のように、おれ好みのコーディネートで雑踏に連れ出すのが好きだった。デパートのメンズフロアで乳房を激しく上下させながら歩かせ、目敏い店員や周りの客たちの視線の動きを楽しみ、ショップ内では女性店員が気付いていることを承知で突起した乳首を弾いたり、スカートの上からツルツルの恥丘やクレバスをなぞり、クリトリスに僅かな振動を与える。時にはショップ店員の商品説明を聞きながら。

そして今日の興味はアキバ系のオタクがM子を目の当たりにした時の反応。計画を知らせないまま、ホテルを出て夕方のラッシュアワーの真っ只中の駅に向かう。内回りの電車に乗り聖地を目指すために。

つづき「モーメント・オブ・トゥルース − 儀式 第三章」へ


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