ひとり_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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ひとり

15-06-14 11:01

「ん?」

雑誌を読んでいた私の目に、出会い系サイトの広告が止まった。
『必ず出会える!!』『近所でs〇xし放題!!』とか、ありふれたうたい文句。
その中で私が注目したのは、『寂しくオ〇ニーしてる方におススメ!!』。
(オ〇ニー……)

オ〇ニーって、ナニ?

どうしても気になった私は、インターネットで『オ〇ニー』を検索してみることにした。
両親は出かけていて留守だったので、ちょうどよかった。
こんな広告に載ってるんだから、きっとHな言葉に違いない。
数年前、母に「フェラチオって何?」と質問してしまったことがある。
その後大層怒られた。
しょうがないじゃん、あんな意味だって知らなかったんだから。

「ウソ……!?」
検索結果を見た私の顔が驚愕に染まる。
『オ〇ニー』、つまり『オナニー』とは、自分一人でs〇xをしてしまうことだったのだ。
s〇xは2人で行うものだと今まで思っていたからさらに衝撃的だった。
なんとこのオナニー、男性も女性もしているそうだ。
最近は幼児もオナニーするとネットには書かれていた。どこで覚えるんだろう……。
更に検索を続ける。
次に私がクリックしたのは、オナニーの体験談とヤり方の記載されたサイトだった。

『つい声がでちゃう』『癖になる』『毎晩やってる』『止まらない』
画面をスクロールすると、オナニーを称賛するコメントがいくつもいくつも出てくる。
(そんなに気持ちいいんだったら……)
パソコンの電源をOFFにして、私は風呂場へと向かう。
いいよね、別に。
何人もの人がしてるんだから。

つづき「ひとり 2」へ


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