監禁(2)ー2_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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監禁(2)ー2

15-06-14 11:02

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「監禁(2)ー1」へ

深夜11時半ー
「ここか・・・」

彩花は真美の言っていた道に辿り着いた。街灯も少なくかなり不気味なオーラだ。
真美を襲った犯人は恐らく・・・いや、間違いなく変態だろう。 変態をおびきよせる為に彩花は制服のスカート丈をいつも以上に短くしてきた。

「これじゃ私が露出狂の変態みたいだよね・・・」
恐怖を紛らわせる為に一人でツッコミを入れるが笑えない。

意を決して彩花は暗い夜道を進み出した。

万が一に備え彩花は制服の右ポケットの中にカッターを忍ばせていた。ポケットに手を入れる振りをしてカッターを握る。左手はすぐ110番を出来るように携帯を持っていた。

少し歩くと街灯の下にベンチがあった。
彩花はそこに座り待つ事にした・・・。

犯人は一人なのか大勢なのか・・・それに本当にここに現れるのか・・・・。

また昔みたいに真美と笑い合いたい・・・。

色々な思いが駆け巡る・・・。

ふと我に帰る彩花。どれほど時間が経っただろうか。時間は既に深夜1時近くなってしまった。
さすがに今日はもう帰ろうと思い立ち上がった時だった・・・
「ねぇ、君~。」
、低い男の声が背後から聞こえた。

振り返ると30代くらいのガタイのいいワイルドな男が立っていた。

ワイルド系な男が好きな彩花ではあるが流石にこの状況では警戒心しか出てこない。もしかしたら真美を連れ去った変態かもしれないからだ。

「こんな時間に女子高生がこんな暗い場所で何してんの?普通に危ないっしょ?」

「別にぃ~、ちょっと暇でブラブラしててて・・・お兄さんこそこんな時間にどうしたの?」

『ただのナンパかな?とりあえずすぐ警察呼べるように携帯は出しとこう・・・』

彩花はメールを打つ振りをしながら110番をあらかじめ入力しておく。
「俺はコンビニ行った帰りでさ、そしたらこんな時間に女子高生が座ってるから・・・・アレ?てかその携帯に貼ってあるプリクラの子って・・・」
男が彩花の携帯に貼ってある真美と撮ったプリクラを見つめる。

「真美ちゃんじゃん・・・・ククク」

つづき「監禁(2)ー3」へ


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