僕と彼女の初体験 第三章_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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僕と彼女の初体験 第三章

15-06-14 11:05

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「僕と彼女の初体験」へ

「俺の、挿れたい。」
 拓真が、夏美の目を見据えて言った。

 夏美をベッドに横たえると、拓真はペニスに手を添え、秘裂にあてがった。膣の入り口を探して亀頭を上下に動かしてみるが、どこに挿入したらいいかわからない。
「あたしが挿れてもいい?」
 拓真がうなずくと、夏美は幹を手にとり膣の入り口にあてがった。
「そのまま来て。」
夏美に促され、ゆっくり腰を動かす。亀頭が温かい膣肉を押し分けながら奥に進む。えも言われぬ快感がペニスを包んだ。ペニスが半分くらい入ったとき、拓真は苦悶の表情を浮かべる夏美に声をかけた。痛さを必死に耐えているのだ。
「夏美、大丈夫か。」
「大丈夫。拓真とひとつになれるんだもん。我慢できるよ。」
 夏美の目には強い光が宿り、そこにためらいは微塵もなかった。 
 拓真は意を決して一気に腰を前に進めた。夏美は何かにすがるように、シーツをきつく握って耐えている。
ペニスは根元まで夏美の中に収まった。
「全部入ったよ。」
「うん、拓真、ひとつになれたね。夢がかなってうれしい。」

 夏美は潤んだ瞳で拓真をじっと見つめた。
「よかった。でも、すごく痛いの?」
「思ってたより痛いかも。でも平気だよ。女の子の通過儀礼だから。」
「何だか難しいこというね。少し動かしていいかな。」
「いいよ。」
 ゆっくり動かすと、亀頭の裏筋が膣の壁の粘膜と擦れ、天にも昇る快楽だ。拓真は腰の動きを速めた。すでに一回夏美の口に放出しているので、二度目の射精にはまだ余裕があった。
「拓真、あたしだんだん良くなってきたみたい。」
「俺もすごくいいよ。でも、このままだと中に出ちゃうよ。」
「お腹に出して。」
「わかった。」
 拓真の腰の動きがさらに速まった。ペニスが出たり入ったりするたびに、にゅちゅっにゅちゅっという音がしている。その響きに二人の淫らな欲望の炎がよりいっそう燃え上がる。
「ああー、拓真、キスして」
 突き上げながら、舌を絡める。夏美が差し出す舌を唇で挟んで吸う。唾液が溢れ、混じり合う。生まれて初めて味わう、身も心も一つに溶け合う愉悦が拓真の全身を貫く。
「夏美、出る。もう出ちゃうよ。」
「中はだめ。お腹に出して。お願い。」

 拓真はペニスを抜き、夏美のへそのあたり白濁した液を勢いよく放出した。激烈なオルガスムスに腰がガクガク震える。精液を夏美の腹に絞り出す。ペニスのところどころには破瓜の血がついている。シーツにも赤い染みができていた。
ティッシュで始末したあと、二人はベッドに向きあって横たわった。軽く口づけをかわしながら、童貞と処女でなくなった互いを見つめ合う。
「血が出てるけど、大丈夫?すごく痛かった?」
「うん。でも、だんだん気持ちよくなったよ。最後の方はいっぱい感じちゃった。初めてなのにこんなに感じるなんて、あたしっていやらしい体なのかなあ。」
「ねえ、夏美。お前と付き合いたい。俺の彼女になってくれる?」
 夏美の頬がパッと赤らみ、みるみるうちに涙があふれた。
「もちろん。超うれしい!夢みたい。先輩と付き合えるなんて。でも、あたしなんかでいいんですか。」
 拓真はたった一回のそれも初めてのセックスで、夏美の肉体の虜になっていた。柔らかいが張りのある豊かな乳房と、透き通るような白い肌。それと不釣り合いな黒々とした陰毛の下にまるで別の生き物のように息づく秘裂。
 もちろん、拓真が魅かれたのは、体だけではない、自分をこんなにも一途に慕い、尽くしてくれる夏美を好きにならずにいられなかったのだ。
「先輩じゃなくて、二人のときには拓真だろ。」
 二人はどちらからともなく唇を求め、くちゅくちゅと音を立てながら舌を絡め、唾液を飲み合った。脳みそまで溶けるような甘美な幸福感が二人を包んだ。
 そのときだ。玄関の戸が派手に開く音が聞こえた。
「やばい、お姉ちゃんが帰ってきた。先輩、急いで服着て!」

つづき「僕と彼女の初体験 第四章」へ


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