この話はつづきです。はじめから読まれる方は「僕と彼女の初体験」へ
「好きなようにしてください。」という夏美の言葉は、拓真の脳髄を直撃した。拓真は、いきなり跪(ひざまず)くと、夏美の腰を抱いて乳首にむしゃぶりついた。夢中になって舐めまわすと、
「うーんっ」
夏美が吐息を漏らした。バスケット部の女子マネージャーとして、部員の周りを駆けまわりながら発する張りのある声とはまるで違う夏美の喘ぎ。それは、拓真にとって初めて耳にする女の官能的な声だった。
(感じてるんだ……)
左の乳首を舌で舐めまわすようにしながら、同時に手のひらでもう片方の乳房を撫で回す。ぎこちない手の動きにも、すぐ夏美が反応する。
「ああーっ、先輩」
拓真の頭を両手で抱え、のけぞる。柔らかいが張りのある乳房の感触を十分堪能すると、拓真は立ち上がり夏美の目をまっすぐ見つめながら聞いた。
「パンツ脱がせてもいい?」
夏美は声を出さずにうなずいた。二人はベッドに並んで座った。拓真はベッドに夏美の体を横たえた。夏美は目を閉じた。純白のショーツのその部分には、すでにシミができている。ゆっくりと脱がせていくと、意外にも豊かな黒々とした陰毛が現れた。それは、白さの際立つ肌の色といかにもアンバランスだった。
「先輩、あまり見ないでください。恥ずかしいです。」
そう訴える夏美のおでこに軽くキスをすると、拓真は言った。
「僕も裸になるよ。それなら恥ずかしくないよね。」
夏美が頬を赤らめながらもうなずいた。二人とも異性の性器を見るのは初めてだ。
拓真は、立ちあがって着ているものをすばやく脱ぎ、ブリーフだけになった。そのとき彼が履いていたのは白いビキニタイプのパンツだった。すでに痛いほど硬くなっているので、下着の上からでも大きさがよく見てとれた。拓真はブリーフに手をかけ、そのまま下ろした。
拓真のペニスが蛍光灯の白っぽい光の下にさらされた。極限までに張りきった亀頭は少し赤みがかったピンク色でつやつやと光を照り返し、先端からはすでに透明な粘液が出ている。
ベッドに腰かけた夏美は、視線を目の前にそびえ立つペニスに釘付けにしたまま、固まったように動かない。
「そんなに見られると恥ずかしいよ。」
拓真が思わず両手で性器を覆うと、夏美が少し上ずりぎみの声で言った。
「すごい大きいですね。びっくりしちゃいました。先輩のを見れてすごいうれしいです。でもこんな大きいのがあたしの中に入るのかなぁ。」
「じゃあ、試してみる?」
夏美と並んでベッドに座ると、拓真はやさしく髪を撫でながら唇を触れ合わせた。ぎこちなく舌を入れると、夏美が熱心に舌を絡ませてくる。とろけるような悦楽をいつまでも味わっていたい衝動にかられるが、拓真の関心は今や夏美の性器に向けられていた。手を下腹部に伸ばし、豊かな茂みの下を指で触ってみる。拓真は、ぬるっとした感触に驚き、指を引っこめた。
「すごく濡れてるよ。」
「女は感じると濡れるんです。あたしの見ますか。」
拓真はごくりと唾を飲み下すと、無言でうなずいた。
夏美はベッドの上に座り、脚を開いた。黒々とした陰毛の下で秘部の全貌が露わになった。股ぐらの中央に走るピンクの割れ目は愛液に濡れ、少し茶色がかったラビアが秘裂の両側に淫らにはみ出ている。
「もっと見ていい?」
「はい。」
夏美の顔は羞恥で赤らんでいる。
拓真は、ベッドの脇に膝をつき、指で秘裂を広げた。内部には光沢のあるピンクの肉が幾重にも重なり、最上部には真珠光沢を放つクリトリスが突き出ている。
そのとき、拓真の頭の中に、以前に友達から借りて見たアダルトDVDの映像が頭に浮かんだ。AV男優が女優の性器を舐めるシーンだ。女優は淫らな表情を浮かべ、大声で喘いでいた。
(あんな風にアソコを舐めれば夏美も感じるのかな)
拓真は秘裂に顔を近づけ、勃起しているクリトリスを舌の先で舐めてみた。
「ううーんっ。」
「気持ちいい?」
「はい、すごい気持ちいいです。」
夏美の性器からは、今まで嗅いだことのない匂いがした。女陰の淫臭は拓真の興奮をさらに掻き立てた。
彼は、舌で秘裂の全体を舐め上げたり、左右にはみ出ている小陰唇に舌を這わせたりした。膣の内部にとがらせた舌を入れようとしたが、弾力に富む入り口の膣肉に侵入を阻まれた。無我夢中で舐め続けていると、女陰から滴る愛液と自分の唾液とで、拓真の口の辺りはびしょびしょになった。
気がつくと、夏美が叫んでいる。
「ああー、先輩、ああーっ、だめです。あたし、イっちゃいます。ああ、もうイキます。」
最後にひときわ大きな声をあげると、夏美は腰をガクガクと揺らして反り返った。
(イっちゃったんだ。でも女がイクときってすごいんだな)
拓真は、自分がオナニーで射精するときと比べものにならないほどの夏美の反応に、驚かざるを得なかった。
夏美は荒い息をして、ベッドの上でぐったりしている。
「大丈夫?」
拓真が顔を覗き込むと、夏美がベッドに起きなおって言った。
「先輩にアソコを舐められてると思ったら、すごく感じちゃって……。あたしだけ、先に、ごめんなさい。」
「謝らなくてもいいのに。そんなに感じちゃったんだ。」
夏美への愛しさがあふれ、拓真は優しくキスをした。愛液まみれの舌を差し入れ、唾液をたっぷり交換する。唇を離すと、唾が長く糸を引いた。
「あたし、お返ししたいです。」
「えっ、お返しって?」
夏美はそれには答えず、拓真の股の間に顔を近づけ、両手でペニスを持つと、裏筋に舌を這わせ、左右に動かした後、充血してパンパンの亀頭をすっぽり口に含んだ。
オナニーのときよりずっと強い快感がペニスを包んだ。
「うう、川村、すごくいいよ。」
夏美はペニスを口から外した。
「先輩、あたしのこと夏美って呼んでもらっていいですか。」
「わかった。夏美、もっと舐めて。」
「先輩、うれしいです。」
「じゃあさ、俺のことも拓真でいいよ。」
「でも先輩なんで、拓真さんでいいですか。」
「なんか、よそよそしいな。それなら、二人きりでいるときだけは、拓真って呼んで、タメ口でいいことにしようよ。」
「いいんですか。」
「そうしよう。ていうか、そうしなさい。」
「はい、わかりました。」
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