オタクvsヤンキー 6_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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オタクvsヤンキー 6

15-06-14 11:05

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「オタクvsヤンキー」へ

ある日の漫画部の部活動の風景。
部長の岸友美が第一声を挙げた。
「え~皆に報告があります。昨日、ターゲットの中條明美が遂に落ちました」

「おお~」
皆から歓迎のどよめきが起こる。
「私達の復讐であるヤンキーレズ化計画もいよいよ残りリーダーの相沢茜ただ
一人となったわけだけど誰にどんな方法でやってもらう?」
早速、安藤恵が立ち上がって立候補した。
「待ってました。ここはやっぱり真打登場だな。この恵様がヤンキーのラスボスを
ペニバンでヒーヒー言わせてやる」
すると綾部あやが手を挙げた。
「あややりたい。あややりたい」
恵がびっくりした顔であやに向かって言った。
「お前、もう既にやっただろ。しかも二人も。ここはまだ一度もやってない
俺の番に決まってるだろ」
あやが反論する。
「だってあや強い人好きなんだもん。相沢先輩ってすごく強いんでしょ。
ぜひお相手したい」
「お前は強い人が好きなんじゃなくて、強い人を落とすのが好きなんだろ」
「そうとも言う」

友美が質問した。
「で、二人はどんな風に進めるの?」
「だから俺が偶然を装ってナンパするって」
「却下。第一、恵はペニバンで責めたいんでしょ。今回の趣旨からは少し
外れるのよね。あくまで私達を変態呼ばわりしたヤンキー共に、
女性同士の良さをわかってもらうのが目的だから」
「なんだよ、まるでペニバンが邪道みたいじゃんか。あれはあれで
りっぱなレズSEXなんだぞ」
「そうですよ。恵先輩の腰使いはもう芸術の域ですよ。私、結構好きです」
初音が恵をフォローしてくれた。
「わかってるって。言い方が悪かったわね。今回はノンケの子にビアンの
良さを知ってもらう為に、出来れば道具無しで進めたいのよ。
あやはどうやって落とすの?」
「ん~、何か相沢先輩の弱みを握って、強請るの。それでホテルに連れ込んで
犯っちゃうってのはどうですか?」
「弱みってそう簡単に見つかるわけないでしょ。却下」
初音が手を挙げた。
「渋谷先生にまた協力してもらって、エッチなシゴキをしてもらうってのは
どうですか?」

友美がバツ悪そうに答えた。
「あっ、ごめん。先生はもう無理だから」
「えっ、そうなんですか?」
(あ~あ、実際傷付くよな~、自業自得とはいえ、あんな目されちゃなあ。先生の事
結構本気だったんだけどな~)
友美は昨夜の雅子の覚悟の眼差しを思い出していた。
その時、千晴が突然立ち上がった。
「あのう、もうこんな事止めにしませんか?」
皆びっくりした。恵が尋ねる
「今更止めるなんてどういうことだよ。俺なんかまだなにもやってないんだぞ」
「もう充分じゃないですか。ヤンキーのグループはほぼ壊滅状態。これ以上やっても
不毛なだけです」
実は千晴にはある想いがあった。相沢茜に対しては屈服させるべき敵ではなく
それ以上の感情が膨らんでいたのだった。それは最初の出会いから
芽生えていたものだった。
「私も千晴に賛成」
友美が浮かない顔で話す・
「これ以上は、やっても無意味。こちらも傷付くこともある。ここら辺が引き際よ」
友美の援護射撃に千晴の顔が明るくなる。
「ちぇっ、友美が言うんなら別にそれでも構わないけど、もしそれでも向こうが
しつこく嫌がらせしてきたらどうすんだよ。後、あやの写真のこともあるし」
「あやの写真は既にあや自身が百合子を通して回収済みよ。千晴、相沢が
嫌がらせしてきたらアンタ対処できる?」
「はい。任せてください。今回の事は私にも責任があるから体を張ってでも
漫画部は守ります」
「千晴、アンタだけじゃ無理だと思ったら、遠慮無くアタシや友美に相談するんだよ。
あやもそれでいいだろ」
「は~い。しょうがないです」
「ありがとうございます。決して無理はしません」

(番外編)
-広報部の新人、山崎陽菜ちゃんの突撃体験リポート-
「広報部の1年山崎陽菜でございます。今回の体験リポートは漫画部で~す。
ワタクシも漫画は大好きなんですが、果たして漫画部とはいったいどのような
クラブなのでございましょう。部員の横顔と共に体験取材を行っていきたいと
思います」
「失礼しま~す。あっ、何やら部員の一人でしょうか。ポーズをとって
それを皆でデッサンしているようです。部長さんですか?」
「はい、漫画部の部長の岸です」
「今これは何をやってるんでしょうか?」
「画力の練習です。やはり漫画は画が基本ですから、部員の一人が
モデルになって、それを皆でデッサンして表現力を磨いているんです」
「じゃあ、体験取材という事で実際ワタクシにもやらせてもらっていいですか?」
「ええ、ぜひ。あや、広報部の陽菜ちゃんとカラんで」
「えっえっカっカラミって?描く方じゃないんですか」
「まずはモデルで自分を表現できるようにならなければ、
描くなんてとてもとても」


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