オタクvsヤンキー 3_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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オタクvsヤンキー 3

15-06-14 11:05

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「オタクvsヤンキー」へ

 坂本千晴はチャンスが来るのを待っていた。ターゲットを誘いやすいよう、
一人になる時を。放課後、彼女の教室前でひたすら待ち伏せし、何日も行動を起こす
チャンスを待っていた。

そしていよいよ決行の日はやって来た。ターゲットはその日、
学校帰り一人で街にでた。これはチャンスだと、早速後ろから声をかけた。
「こんにちは。久しぶりね」
「ああ?」
振り向いたのは斉藤志津子ことあのレズ子だった。
「あの時以来ね。私の事憶えてる?アソコを舐めてあげた・・・ちょっと時間ある?」
志津子は周りをキョロキョロ見渡し、誰もいない事を確認するとコソコソ隠れるように
隅に千晴を引っ張った。
「何よ。どうしたっていうの?」
「それはこっちのセリフだよ。アタイに今更何の用だよ」
「ここではちょっと。行こう」
千晴は志津子を近くのボックスに誘った。志津子にとって女にアソコを舐められ
イカされたという事は今も受け入れ難い事実として、彼女を悩ませていた。その相手が
いきなり自分に近づいてきたのだ。警戒しつつも着いて行く他なかった。ボックスに
入るなり千晴は志津子の頭を見て言った。

「その頭、貴女の趣味?」
「・・・関係ねえだろ」
先輩からケジメとして強制的にバリカンを入れられたのだ。なんとか体裁を繕うために
モヒカン風にしていた。
「そうね。私には関係ないけど、ちょっと気になって。もしかして、私に
イカされたことで虐められてるんなら、ちょっと責任感じちゃうなって」
志津子は顔を真っ赤にして俯いた。
「それに聞いたわ。貴女『レズ子』ってあだ名で呼ばれてるんだって?酷いじゃない、
それ。一体誰がそんなあだ名付けたのよ。ねえ、これも何かの縁だわ。私で
出来ることなら貴女の力になりたいの」
そっと志津子の手を取って握り締めた。志津子はビクッとして手を慌てて引っ込める。
「べっ別にいいよ。アンタにそこまでしてもらわなくても」
「そう。でも憶えておいて。私は貴女の味方だから。だって私達もう
親密な関係じゃない」
千晴はそう言って自然に志津子をそっと抱きしめた。戸惑った表情で硬直する志津子。
「貴女に最初会った時、あのグループには似合わないと思ったわ。だって貴女一人で充分
格好良かったもの。あんな徒党を組んではいけないような。そんな貴女だから私も
力になりたいの。意地を張らずに私の助けを受け入れて」
千晴はモヒカンになった志津子の頭を撫でながら背中を妖しく擦った。

「・・・あいつ等、アタイが少し目立ちすぎだからって的にかけやがって。特に
あの理奈って女、許せネエ。いつも強い奴の後ろで威張りやがって。この頭も、あだ名も
アイツが・・・」
そう言うと志津子は千晴の胸で泣き出した。
(良し、チャンス。ここまでくればこっちのもの)
「悔しかったのね。大丈夫よ。私が貴女の窮地を脱してあげる。復讐してやりましょ」
「やっぱりダメだ。2年には百合子先輩って喧嘩が無茶苦茶強い奴がいるし、それに
あの相沢先輩って、恐ろしい女なんだ。アタイやアンタがどうこう出来る訳が・・・」
「その点は心配しないで。貴女の協力さえあれば、私達にも私達なりの武器があるから。
ふふふ。なんなら今から証明してあげましょうか?」
千晴はそう言うと、志津子の唇に熱いキスをした。

 ホテルの一室で、志津子は再び千晴の繊細で柔らかい舌を味わっていた。極上の快感に
腰が勝手に動く。もっと、もっとと。
「ああ~、またイクぅ~」
あれから二人はボックスでは鎮まりきれず、欲望の赴くまま大声を張上げても大丈夫な
ホテルで存分に愛し合っていた。
「はあ、はあ、せ、先輩、もっ、もう自分いいです。充分満足しましたから」
逃げ腰で千晴の頭を押さえ志津子が弱音を吐いた。
「何言ってるのよ。これからいいんじゃない。女同士はここからがすごいのよ」
千晴はまだまだ許してあげないという目で再び割れ目に沿って指を這わせた。
「でっ、でもぅ~アタイ本当におかしくなりそうなのよ~」
「いいのよ、志津子ちゃん、おかしくなって。SEXってそういうものよ。
知らなかった?なら私が教えてあげるわ。本当の女の悦びってものを」
「やあああ~」(溶けちゃう。脳ミソが、全身が蕩けちゃう~)
志津子はシーツをギュッと握り締め、自分のマンホールを出し入れしている
千晴の指があまりにも的確に急所を突いてくる事に変に感心しながら、
意識が飛ばないように必死で耐えていた。
「ここがいいのね。ほら、こうしてあげる」
「ヒィイイイ-、ダッメエェェェ-」
これまでの人生では知る由もなかった大きな快感は、志津子の意識を弾け飛ばした。


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