めざめ_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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めざめ

15-06-14 11:05

 今でこそ女性との性行為しか求めないが、子供の頃はそうではなかった。
 小学校時代、私の女子による評価は「優しいし真面目だけどカッコよくないし少しキモイ」だったそうだ。それは卒業して30年近く経って行われた同窓会で言われたからそうだったのだろう。したがって、小学校で話をしたことのある女子というのは家が近くか委員会が同じかのいずれかであったはずだ。

 そんな雅人が性に目覚めたのは小学校4年生の時、まだ男女同じ教室で体育の着替えをしていた時に偶然見てしまったクラスで一番背の高い女の子のはっきりとした胸の膨らみであった。それまでも私のペニスが大きくなることはよくあったがそれは小便を我慢していたときがほとんどで、今のように性教育があまりされていなかった昭和50年代後半、初めてペニスは性的なことで大きくなることを知ったのであった。

 それから2年が過ぎ6年生。通っていた学校の男子更衣室は「着替えるときはタオルを巻かない」が暗黙のルールとなり、9月半ばのシーズンの終わりまで、クラスで誰一人陰毛が生え始めている者はなぜかいなかった。女子の誰が胸が大きいと言う話しをしながらでも、冷え切った学年40人の「竿」はみな縮こまっており、変に勃つやつを茶化すくらいの場でしかなかった。
 その1ヵ月後の10月の半ば、学校から帰りスイミングスクールに行くため先に水着をはくため自室で下着を脱いだ時だった。いつもなら立ったままさっさと着替えるのだが、その日は運動会の練習で疲れていたことや、学校にいる間から少しちんぽの上が痒いなぁと思っていたのでいすに座りながら少し腰を浮かせ下着を全て下ろした時に・・・

「あっ、生えてきた・・・」

 雅人はその時初めて自分が大人への第1ステップに入ったことを視覚的に実感させられたのであった。そういえば夏休み後、朝礼で並ぶ「背の順」の位置がクラスの真ん中から一気に後ろから3人目まで下がった。夏のときもそんなことで「生えてるのでは?」と疑いをかけられたのだが、元々産毛から薄い雅人だったのでクラスの何人かに「シロ」の認定を受けていた。
 初めての陰毛はペニスや玉の上の土手の部分に数本。小学校1年生の頃に初めて植えたアサガオの芽が出てきた時の様な、なんとも嬉しい気持ちが出てきたと同時に学校での着替えの時に時々勃発する「パンツずらし」に厳重に気をつけなければならないという何とも言えぬ羞恥の気持ちが芽生えた瞬間でもあった。

 結局、雅人が発毛したことはあっさりとばれた。3月の「お別れ遠足」で行き先が「スケートリンクと同じ施設にある温泉」になったからだ。ただ、40人いた男子の同級生の中でその時点で雅人を入れて5人いた。学年のムードメーカーの子が気を利かしてその5人を「ヒーロー」扱いにしてくれたので、恥ずかしいと言う気持ちもなくみんなの前でさらけ出すことはできた。

 小学校の卒業式はほかの学年の終業式よりも1週間早い。下級生と遊ぶことの多かった雅人にとってはこの上もない退屈な時間をすごしていた。そんなある日、仲のいい友人の良弘に呼ばれて遊びに行った。
 彼は一人っ子で共働き世帯だ。夕方までは誰も帰ってこないので、もう一人の仲のいい剛も呼んでいっしょにゲームなどをしようという話になった。ただ、行くとゲームの機械が故障し仕方なくおやつをほおばりながら思い出話をしていたのだった。例の「お別れ遠足」の時の話になり、生えていた雅人がうらやましかったなとか、良弘やクラスの誰々が勃っていたとかというはなしになってきた。
 すると、なぜか剛が良弘の部屋のドアを閉めた。そして剛が開口した。
「あのさぁ、おれ生えてきたんだ」と。
「えぇ~、そうなんだぁ。良かったなぁ」と二人。

 そこでみんなで見せ合いっこしようという話になり、雅人はいやだなぁ・・・と言いながらもほかの二人も脱ぐので仕方なく脱いだ。けっこう濃くなりだした雅人、ちょうど半年くらい前の雅人と同じくらいに植物の芽が出始めたような剛、そしてまだきれいな床のような良弘。そしてそれぞれのペニス。それぞれのをお互い干渉しているだけだったのだが、一番「子供に近い」はずの良弘のペニスがむくむくと大きくなりだした。雅人はじっと見つめるだけ、そして剛も呼応するように大きくなりだす。

「やべっ、やりたくなってきた」と良弘。「俺も出したいよ」と剛。
 雅人は「えっ、何のこと?」と聞くしかない。
「雅人知らないの?オナニー」と良弘が不思議そうな目で見る。
「名前は本で見たことあるけど何をするかは知らない」と真面目に答える。
「じゃぁ、見てなよ」と剛はすでに右手でペニスをつまみ上下しだす。
「部屋でやるとやばいからお風呂場に行こうよ」とみんなでお風呂場に行き、お湯の入っていない湯船の淵に二人が、雅人は入り口のところで立ったまま眺める。
 良弘も同じように手を動かしている。二人の息が段々荒くなる。剛は元々長いのは知っていたし、大人のように普通のときから亀頭も露出するのは知っていた。長さは12センチは超えているだろうか。良弘は太さも長さも剛には負けているがそれでも10センチほどのペニスに膨らんでいる。


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