この話はつづきです。はじめから読まれる方は「トライアングルラブ」へ
幸子との待ち合わせ場所に行ってみると、その幸子が男とキスを交わし、股間を弄られていた。
信じられない光景が目の前で繰り広げられていた。
途中で嘔吐してそれ以上はなかったが、明らかに二人は初めての関係という感じではなかった。
私に気が付いた幸子は慌てふためいていた。
「久々のデートと思っていたのに、話したい事って、こういう事だったの」
私は嫉妬で気が狂いそうだった。
「ちがう。私は結花と仲直りする為に」
「じゃあ、さっきの男は誰?わざわざ私との待ち合わせ場所でイチャついて見せつけるつもりだったんじゃないの」
「あれは向こうが無理やりしてきたのよ」
「でも初めてじゃない。そうよね。いつからつきあってたの?」
「別につきあってるわけじゃなくて・・・」
「幸子のSEXフレンドってわけ?最低ね」
「何よ。結花だって遊んでるんじゃない。私知ってるんだから」
(美佐子先輩とのこと気付いてる?まさか)
「さっきの人は男じゃないのよ。京城のデリヘルの人よ。結花だって風俗に行ってたんじゃないの」
(えっ?さっきのは女?まさか幸子が風俗に?そんな。男相手よりも同じ女相手に浮気されたほうが許せない)
女と聞いて嫉妬心は更に激しく燃え、私を乱した。
私は一番気になっていた事を知る為、実力行使にでた。幸子のテニスウェアの中に手を入れようとした。
「やっ、だめ」
必死に逃げようとする幸子を捕まえ素早く確認する。
手を入れた瞬間、思わずドキッと大きく目を見開いた。そして暗く突き刺すような目で幸子を睨んだ。
そこは信じられないくらい濡れていたのだ。愛液でパンティはビチョビチョになっていて、ほのかにいやらしい匂いがした。
幸子は私の視線から逃れるように顔を背け目を瞑った。
「無理やり?これのどこが無理やりなのよ。そんなにあの女がいいの?私より良かったの?こんなに濡らすまで弄られて。幸子と仲直りして以前のように愛し合えると勘違いした私が悪いのね」
濡れた手を引っ込めた。
「ちがう。私だって仲直りしようと思って・・・。だって寂しかったのよ。結花はミサのことばかり。そんな時京子さんにアキラを紹介してもらったのよ。貴女がデリヘルで他の女と寝てるって聞いて。だから私も自棄になって・・・」
「そっ、それは・・・」
返す言葉がなかった。確かに付き合い始めた頃には京城を利用したこともあった。
でも今はずっと利用していない。美佐子先輩と寝た以外は。
沈黙が続く。勝手だと思われるかもしれないが、自分の不貞より、幸子の裏切りのほうが頭に残った。
「私達もう終わりね。こんな気持ちじゃお互い愛せないわ。サヨナラ、幸子」
幸子はその場で泣き崩れてしまった。
私は振り向くことなく、力無い足取りでその場を離れた。
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