この話はつづきです。はじめから読まれる方は「トライアングルラブ」へ
今日でアキラに抱かれるのは3回目だった。
初めての日、半ば無理やりに犯され手篭めにされた。
2回目はお金を払って自ら積極的にアキラを求め、最高のエクスタシーを味わった。
次の日には講義中にアキラの指を思い出してアソコが疼いた程だ。
そして3回目、私の体はどうなってしまうのだろう。この間、結花とは一度もSEXしていない。いや、デートすらしていなかった。それなのに結花は私を必死で捕まえることなく、ミサの体の心配ばかりしている。
「いらっしゃい。きっとまた呼んでくれると思ってたよ。今夜も満足させてあげる」
(私達はもうだめかもしれない)結花への愛が見えなくなってきていた。
「ああああっ、そこいいいっ、アキラァ~すごいっ、あああっやめないでぇ~」
私のオマンコに2本の指を突き入れて掻き乱す。長い指は奥まで突き抜けるかと思うほど
器用に反り返り出し入れされる。まるで男のおちんちんでピストンされているような
逞しさ、いいえそれ以上に複雑な動きをしてなんとも言えぬ気持ち良さが体中に
広がった。
「ほら、イッちゃいな。こうされるのが好きなんだろ」
アキラは角度を変えて、さらに指のスピードを上げた。私は一気に駆け上り
そして真っ白になった。
「うぉぐああああああああ~」
頭の中にもう結花の顔は浮かんでこなかった。
思えば私がアキラに初めて抱かれた日、それは自分がただの淫乱な一匹の
メスでしかないことを思い知らされた夜だった。いつしか私は結花のことも忘れ、貪欲に
その淫靡な指を求め、獣のような咆哮をあげ続けていたのだ。実際アキラの
フィンガーテクニックは本人が豪語するだけあって、私の体に麻薬の如く消えない跡を
残した。女の感じる所を熟知している上、アキラの指は異様に長く、柔軟で普通でも
90度ぐらいは反対に反り返った。節々は太くなっており、器用にも第一関節と
第二関節が別々に動いた。これはめずらしいことらしい。そんな指がもたらす快感は
すさまじく強烈なものだった。私にとって結花のSEXは最高だったが、それとはまた
違った快感を体の記憶に擦り込まれてしまった感じがした。すぐにわずかな貯金をおろし
そのお金でアキラに再び抱かれた。アキラは愛情を一切入れず、ただただ女を高める
性戯だけを武器に私を抱いた。私もそれでよかった。愛だの恋だの一切割り込ませず、
自分の欲望に忠実に従う事で私を取り巻く不安から解放されると思えた。アキラは
今の私にとっては無くてはならない必要な存在になった。
目が覚めるとアキラがベッドの傍らで煙草を吸っていた。私は後ろからサラシを巻いた
背中に抱きつき頬ずりをする。
「ああ、アキラ。アキラ。うん、すごかった。もう貴女の指が忘れられない。私、
貴女に抱かれる為ならなんだってする。だからこの次も思いっきり抱いて」
「ああ、そのことなんだけど、実は今日もらった金だけでは本当は足りないんだよ。
最初会った日に言ったろ。大金を積んで抱かれたがる女達がいるって。幸子は知らない
だろうから今日まで特別抱いてやったけど、次からは最低10万は持ってきて
もらわないと。なんせ20万、30万って金用意して俺に抱いてもらう為に
待ってる女達がいるんだから、幸子まで順番回ってこないよ」
「そんな~、10万なんて大金、私には。だって京城の料金表にだってそんな金額は
出てなかったはず」
「ああ、HPでも見たんだ。でも残念。そこに俺の名前書いてあった?無かったろ。
京子さん言ってなかった?俺は特別枠の裏デリヘル嬢だって」
そう言えば、京城のHPのスタッフリストにアキラの名前が無かった。ミサの名前は
目線にモザイクが入って、ちゃんと載ってたのに。どういうこと?裏デリヘル?
「つまり俺は京子さんが特別に設けた特殊なお客様や大金持ちのお客様相手に呼ばれる
裏のデリヘル嬢って訳。だからお店の規定の値段じゃないし、お客様も選ばれた人しか
呼べない。その代わりきちんとそれに見合った仕事をする。どうこれで理解できた?」
言葉が出なかった。こんな体にしておいて高額なお金を要求されても払えるはずもなく
途方にくれた。
「まあ、そんなにがっかりするなって。これも最初言ったろ。金が無きゃ
稼げばいいんだよ。俺が京子さんに言って幸子の稼ぎ場所を提供してやるよ。アンタ
男は大丈夫か?それとも女相手の方がやっぱりいいか?俺のお勧めは男相手。
そっちの方が稼ぎはいいからな。どうしても女がいいってんなら京城で決まりだが」
「私に体を売れと?」
「さっき俺に抱かれる為ならなんだってするって言ったばかりじゃないか。それぐらい
どうってことないだろ。まあ別に強制はしないけど」
目の前が真っ暗になった。ボーゼンとしたままシャワーを浴び服を着る。力無く
バッグを取ろうとした時バッグが床に落ちて中身が散らばってしまった。
「あっ、ごめんなさい」
慌てて拾い集めバッグに入れようとしたとき、アキラが呟いた。
「あれ、これ麻紀じゃん」
「えっ?」
アキラから意外な人物の名前が出てきて驚いた。アキラは京子さんからもらった
麻紀さんの写真を手にしていた。
「幸子なんで麻紀の写真なんか持ってるの?知り合い?」
「いえ、そういう訳じゃあ、知り合いの知り合いだったってだけで深くは知らないの。
アキラこそどうして麻紀さんを知ってるの?」
「知ってるも何も昔、俺の女だったんだよ。麻紀は」
「うそ。だって麻紀さんの恋人は・・・」
「うそなもんか。なんなら京子さんも知ってるぜ。なんせ俺が今こうして贅沢できるのは
元はと言えば麻紀のお陰なんだから」
「どういうこと?」
「麻紀が京城のナンバー1のデリヘル嬢だったて事は知ってるか?」
コクリと頷いた。
「当時俺はうだつの上がらないヒモ稼業をしていてジリ貧だったんだけど、大枚はたいて
行ったデリヘルに麻紀がいたんだ。そりゃ麻紀は最高の女だった。容姿は抜群、
ボディも最高、何と言っても感度が良かった。女として申し分なかった。そこで俺は
勝負に出た。この女を手に入れて一儲けしよう。麻紀ならいくらでも稼いでこれるって
思ったんだ。そして何度か通う度に、俺のフィンガーテクと甘い誘惑で、彼女を
ヒィ-ヒィ-言わせてようやく麻紀を落とした。だが当時麻紀には恋人がいてどうしても
この地には居たくないって言うんで、俺もビアンデリヘルよりはもっと稼ぎのいい所を
狙って、北海道のすすき野に逃げたんだよ。ところが、麻紀の奴、男相手に体は
売れないっとか、もう風俗は辞めたいなんて言い出すから叩きつけてやったのよ。
それ以来、俺の前から消えていなくなっちまって。それからだよ。しばらくしたら、
どうやって見つけたのか、京子さんが俺を訪ねてきて、わざわざ北海道までスカウトしに
来たっていうじゃない。麻紀をたらしこんだそのテクをみたい、なんて言うからその日
抱いて思いっきり満足させてやったよ。よほど俺の指にまいったのか、この仕事を
高待遇で用意してくれたのさ。ちなみに京子さんは今でも俺の女だから。あっそうそう
後から聞いたんだけど、麻紀、ここに戻ってきて自殺したんだって。馬鹿な女だよな。
死ぬぐらいならあのまま男に体売って俺に貢いでろっての。役に立たない
バカ女だったぜ」
黙ってアキラの話を聞いていて、そのうち吐き気をもよおした。アキラから麻紀さんの
写真をもぎ取り急いでトイレに駆け込んだ。
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