同愛3_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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同愛3

15-06-14 11:07

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「同愛」へ

今日も君は僕にとろける様に濃厚なキスをする。

長い時間。
気の遠くなる程に。

あぁ、ほら、見て。
君が僕にキスをするだけで、僕はもう、はしたなく先っぽからおツユを出してしまう。

こんなになってしまったのは君のせい。

こんな体になってしまったのは君のせい。

君が僕をこんなに、はしたない子にしたんだよ。

なのに、なぜ?

その子は誰?
僕の知らないその可愛い子は誰なの?

僕とは違う綺麗な女性。
君は笑顔で彼女と歩いてた。えくぼの可愛いボーイッシュな彼女。ショートカットの似合う元気な彼女。

僕とは違う。
決定的に違う。

内気な僕は、あんなに君を笑わせはしない。
男の子な僕は髪を長く伸ばしたところで、あんなに綺麗にはなれない。

誰?
誰なの?

彼女?
恋人?

なら、君がとろける様に濃厚なキスをしてくれる僕は、一体なに?

悲しいな。
悲しいよ。

でも。
でもね。

いいんだよ。

だって、僕は君の物。
君が僕を必要としてくれるだけで、僕は嬉しい。

だから、知らない。
だから、見てない。

僕はただ君に全てを捧げるだけだ。

甘く切ないキス。
とろける様に濃厚で、甘くて、甘くて、切ない君の唇。

好きなの。
大好きなの。

君はキスをしながら、僕の胸をまさぐる。
すぐにバレてしまったね。君の甘いキスで、僕がとろけてしまっていること。

だから君は微笑んで、何度も何度も僕の尖った乳首をつまみ上げるんだ。

あん、そんなに僕のぽっちをクリクリしないで。切なくなっちゃうよ。
そうやって身悶える僕に君は笑みを浮かべる。意地悪そうにベロで僕の頬を凌辱しながら笑みを浮かべる。

途端のフラッシュバック。あの子は、こんな時、どんな反応をするんだろう。可愛い彼女は君にどんな顔を見せるのかな。

僕は声を出した。
媚びるようにして、可愛く声を出した。
もっとして。もっと僕の胸のぽっちをいじめて。

真っ赤になった僕のぽっちに君の舌が触れていく。熱く痺れたぽっちにぬるりとした艶かしい感触。
舌を小刻みに震わせて、君は僕のぽっちを慰める。散々、弄くり回しておいて優しくぽっちにキスをする。

ちゅっちゅっちゅって軽く吸い付きながら、僕の心ごとぽっちをもっと熱くさせるんだ。
君はなんて酷い男なんだろう。そんな風にされちゃうと、僕は、僕はもう。

あぁ、あの子に君を渡したくない。僕だけを、僕だけを。

つづく「同愛3(弐)」へ


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