この話はつづきです。はじめから読まれる方は「トライアングルラブ」へ
シャワーを浴びながら自問自答していた。
アキラという女は私が来る前に先に浴びたらしく私は一人で考えながら熱めのお湯を浴びていた。
(本当にこれでいいの?何か勢いでここまで来ちゃったけど、こんなに簡単に誘いに乗っちゃっていいの?結花が浮気してるっていうのも、京子さんが言ってるだけだし、確かめもせずに腹癒せだけで知らない人に抱かれるなんてあまりにも軽々しくないかしら)
思い悩んだままシャワー室から出てきた。見るとアキラは胸にサラシのようなものを巻いており、下はブリーフ1枚になっていた。胸にバスタオルを巻いて体を隠しベッドに腰掛けてるアキラの前に立ってから申し訳なさそうに話した。
「あのう、ここまで来といて本当申し訳ないんだけど、ごめんなさい。私やっぱり・・・っっ!」
と話の途中でいきなりアキラは私を抱き寄せキスをしてきた。私は突然の展開に目をパチクリと見開き思わず固まってしまった。
「ん~ん~っ」
アキラのキスはその強引さとは裏腹に優しく蕩けるようなキスだった。
体に巻かれていたバスタオルはいつしか解かれ床に静かに落ちて私の体が露わになる。
アキラはなおも濃厚なキスを続けながらさらけ出された私の乳房を優しくなぞる様に右手を這わせてきた。
左手はうなじから背中から腰まで羽毛のようなタッチで性感を刺激してくる。
全身の毛が浮き立つほどの快感に腰が砕けそうになるのを堪えて、アキラの肩を持ち一気に引き剥がした。
「ちょっ、ちょっと待って」
「どうした?こんな強引なのは嫌いか?でも今日は俺に任せな。ムードなんてまどろっこしいものは必要ない。今にわかる。いずれアンタも『もう殺してェ』って言うほどイキまくることになるから」
カチンときた。こちらの気持ちを無視して豪語するこのアキラという女に嫌悪感を覚えた。
それにさっきまでの優しい態度が一変して、言葉遣いも男っぽい荒々しい口調になっていた。
「そうじゃありません。私やっぱり今回は止めときます。勢いでここまで来たけど、どうしても割り切れないし、確かめたいこともあるから。だから今日はここで帰らせてもらいます」
床に落ちているバスタオルをすぐさま取って前を隠した。
「えっ、何で?幸子、今日遊びに来たんだろ?なら羽目を外して気持ち良くなっちゃいなよ。せっかく京子さんの奢りなんだから。幸子学生だろ?悪いけどアンタじゃ本来、俺に抱かれるなんて叶わないよ。俺高いから。学生がホイホイと出せる金ぐらいじゃあ俺に相手にもされないよ」
ここまで言われると流石に頭にくる。自分をどれだけ勘違いしているのか気付かせたくもなってくる。
「貴女なんかに抱かれなくても結構です。貴女なんかより恋人の方がず~っと感じさせてくれますから。充分満足しています。バッカじゃないの。自分がどれ程の者だと思ってるのよ」
今度はキツイ口調で言い返してやった。だがアキラは怒りもせず冷静に自慢話を続けた。
「ふ~ん。満足ねぇ。幸子ちゃん、自分じゃ気付いてないようだから親切で教えてやるが、俺の経験上、本当に満足してる女は決してこの部屋には入ってこないよ。一瞬でもこの俺に抱かれようと考えて部屋に入った時点でアンタは100%満足してないってことの表れなんだよ」
「だから、それは・・・」
いきなり確信を突かれて一瞬言葉に詰まった。確かに結花とは最近上手くいっていない。京子さんに抱かれ、初めての浮気でエクスタシーも味わった。でもだからと言って自分が不幸な女とは思いたくなかった。
「いいって。言い訳は後からいくらでも考えればいいって。幸子はこの部屋に入った時から無意識に普段とは違った快楽を望んでいたのさ。今夜はその欲求を叶えてやるのが恋人じゃなくて俺っていうだけさ」
そう言ったかと思うとアキラはいきなり私の股間に手を伸ばしてきた。
「いやっ、やめて」
「まあ、そんなに悪いもんでもないはずだぜ。何せこの指に大金はたいてでも触ってもらいたいって女が山ほどいるんだから。幸子は学生だから
そんな金ねえよなあ。だったらこの指に溺れないようせいぜいがんばって耐えてみな」
この自意識過剰男女の言葉に益々ムカつくのに、その器用で的確で強引に急所を責める指に一瞬払いのける手の力を失ってしまう。そのタイミングを見計らってか、スルッともう濡れ始めたオマンコの淫壺に指が入った。
「!?っ、あっ、あっ、うそっ、やっ、ダ、ダメっ、そ、そんなぁ、や、やだ」
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ
アキラの指が、出し入れされているのかどうかさえもわからない程、器用に掻き回され、その度、子宮が引っ張り出されるような感覚に陥る。
「あああ、ううう、あああ、ううう」
最早抵抗することも叶わず、必死にアキラにしがみついて全身を突き抜ける快感に耐えるしかなかった。
私はあっけなく潮を吹かされ気をやった。
「はあああ~、はあああ~、はあああ~」
私はアキラの肩にしがみついたまま震える息を大きく3回吐いて余韻に浸った。悔しいがアキラが豪語するだけあって本当魔法のような指だった。こんなに短時間で深いエクスタシーに達したのは初めてだった。
「どうだい。俺の指?でもまだこれで満足だなんて言わないでくれよ。まだほんの序の口なんだから。大金を生む指ってのはこれからだぜ」
アキラの言葉の意味に恐怖すら感じた。
ベッドの傍らに腰掛け「フ-」っと天井に向けて煙草の煙を吐きながら片手で私のお尻をまるで側に落ちていたクッションの肌触りと弾力を確かめているかのように無造作に捏ね繰りまわされる。
ビクン、その瞬間、全身が性感帯になったような私の体が反応して、ベッドの上で小さく跳ねる。
(あん)私は真っ裸でアソコもふやけるほど濡れているというのにアキラはSEXし始めた時の格好のままだった。
ほぼ大の字でうつ伏せになった体はマラソンでもしたかのように汗だくになって、紅潮していた。
お気に入りの髪のセットも乱れ涙で濡れた顔や背中にべったりまとわり付いている。
そんな私のはしたない格好を眺めながらアキラは冗談っぽくしかし得意気に満面の笑みで言った。
「幸子の姿をビフォアーアフターのようにポスターにして俺ん家に飾ればよかったなあ」
アキラの皮肉にも反論出来ず、最中流した涙を拭いもせず、ボーゼンと聞き流すしかなかった。
私はアキラに犯されたはずだった。が、最後には積極的にアキラの指を求めて自らの股間にくわえ込んだ。
アキラの指は時としてまるで男根のように逞しく私を貫き、またある時は優しく器用にくねらせ予想しない感覚を呼び起こした。
次々と襲い来るエクスタシーに我を忘れ、そのフィンガーテクニックに溺れたのだ。
それはまるで麻薬のような悪魔の快感だった。結花の顔が何度も頭に浮かび上がっては消えていった。
私は泣き叫び、許しを請い、ベッドの上をのた打ち回った。強引で自意識過剰のアキラにあんなに嫌悪感を抱いていたのに。
思い出しただけでも顔から火が出るほどはしたない言葉を半狂乱で叫んでいた。
結花も最近はよく私にいやらしい言葉を言わせたがるが、このアキラという人はさらにその傾向が強いようだった。
何度も「おまんこいい」、「おまんこ最高-」「アキラの指、すごいいい」
等言わせられながら彼女が繰り出す愛撫に没頭した。(私ってもしかしてすごく淫乱なのかしら?)3Pでミサに見られながらのSEX、
京子さんとの浮気、そして今、アキラとのSEXでの乱れ様。
自分がどんどん性に貪欲に淫靡になっていくのが怖かった。
「どうだった?強烈な一発は。幸子が最初言ってたように、あのままシャワーだけ浴びて帰った方がよかったか?まあ、その方がまともな人生は送れたかもな。まだ時間はたっぷりある。一晩かけて俺の指の虜にしてやるよ。なあに学生でも金を稼げる方法はいくらでもあるから。俺無しでは生きられない体にしてやる。覚悟しな」
そう言って再び私の後ろから悪魔のような指が侵入してきた。
「いやああああああ」
(助けて、結花あああ)
プルルルル、プルルルル、プルルルル
「はい山下です。今、電話に出れないの。メッセージを残してね」
「幸子、今どこ?最近メールも返ってこないし。結花すごく心配。会いたいよ~」
プ-プ-プ-プ-
鏡の中に全裸の私がいる。その鏡に真っ赤な口紅で×を書いた。そして先程、結花からの連絡に出なかった受話器を取る。
プルルルル、プルルルル
「ありがとうございます。京城です。ご予約ですか。ご指名はありますか」
「ええ、アキラを」
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