トライアングルラブ 27(美佐子)_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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トライアングルラブ 27(美佐子)

15-06-14 11:08

この話はつづきです。はじめから読まれる方は「トライアングルラブ」へ

 入院して今日初めて結花が見舞いに来なかった。というより今日は誰一人訪れる者が現れなかったので一人、暇な時間を過ごした。
あれだけ毛嫌いしていたのに、いざ一人の退屈な入院生活を送ってみるとあんな奴でも少しは話し相手になっていたんだなあとつくづく思う。

それにしても昨日あんなにはっきり今日来るって宣言していたのにどういうつもりなんだろう。
やっぱり結花なんて信用できない。明日もし現れたらとことん嫌味を言ってやろう。
消灯の時間になり、いつしか睡魔に襲われ深い眠りについた。
 夢を見た。サチが私にクンニしてくれていた。私は夢の中で快感の中を漂っていた。
あの時のまま。
「ああ~ん、ああ、サチ、スゴイ、あああ~」
サチはイキそうになった私を上目使いで眺めながらニヤリと微笑む。
「ああ~、ダメ、イキそう、ああ、サチ~」
だがイク寸前、突如サチは私の股間から顔を上げクンニを止めてしまった。
「やっ、止めないで。お願い。イカせて」
泣き叫ぶように訴えかけるも、無言のまま今度は私の横に寝そべった。そして舌の代わりに
指でアソコを弄ってくれた。
「はあ~」
新たな快感と共にサチがキスをしてくれた。
(あん、指の愛撫もたまんない。それになんて優しいキス。唇も柔らかくて素敵。
あれ、そういえばこんなキス、前にもしてもらったことがあるような)
その時舌が唇を割って入ってきた。と同時にハッと目が覚めた。あまりにリアル過ぎたから。
そして夢から覚めても誰かが私にキスをしていた。
「キャッ、誰?」
咄嗟に顔を離し身構えた。

「シィ―、起きちゃいました?約束どおり今日も来ました。少し遅い時間だけど」
「結花!貴女何を」
「分かりませんか?先輩に夜這いをかけにきたんです」
「夜這い!?」
思わず大声になり結花が慌てて私の口を掌で押さえた。
「シィ―シィ―誰かが来たらどうするんですか。先輩は断れないはずですよ」
「ほうゆうほほ(どういうこと)?」
「先輩が死にたい死にたいって言うなら仕方ありません。でもその前にこの間のお仕事の残り、
ちゃんと清算してもらわなくっちゃ。明日にでも死んじゃったら私取り戻せないじゃないですか」
「そんな。だってあれは返っ!」
言い終わらないうちに再び結花が私の口をキスで塞いだ。結花は強引に舌を入れて
私の口の中で蕩けるような愛撫をする。そしていつの間にか肌蹴られた胸を優しく揉んできた。
「んん~んっ、うん、ん~」
動転して気付かなかったが、私の胸は肌蹴られ乳房が露わになっている。パジャマのズボンも
半分ずり下ろされていて、パンティ越しに結花がアソコをなぞるように弄っていた。そして結花は
全裸だった。(やだっ、この子相変わらず上手い。上手いだけじゃなくてこの間よりもすごく
優しい。そんなに優しく触らないで)結花はあくまで優しくソフトにキスや胸やアソコを
責めてくる。それがなんとも絶妙な触り方なのだ。抵抗することさえ忘れ、どんどんアソコから
やらしい汁が滲み出てくるのを止めることが出来なかった。頃合を見計らったのか遂に結花の指が
パンティの中に侵入してきて、直にアソコを触ってきた。
「んんんんんんっんんんんんっ」
甘いキスで塞がれた口元から声が漏れてしまう。(あっ、やっスゴイ、こんな触り方されたんじゃ
女の子なら誰だって感じちゃう。感じるなっていう方が無理。このままじゃイカされちゃう。)
既に愛液はお尻の方まで垂れ、結花の指でピチャピチャ音を立てている。
「んん――っんん――っ」
感極まってイキそうになった時、ピタッと結花の指が止まった。

「!?」
そして10分以上は続いていたキスを止め唇を離した。
結花がジ-ッと私の顔を見つめている。
「はあ~、はあ、はあ、どっどうしたのよ。最後までやらないの?」
「・・・」
私の心の中は複雑だった。憎らしい相手にSEXを強要され、でも相手の言い分の方が
正当のようで自棄になりそうな自分。しかしイク寸前に止められて、もっとしてほしいような自分。
この沈黙は結花がそれを見透かしているんじゃないかと思い不安になった。が、次の結花の発した
言葉は意外なものでさらに私を混乱させた。
「本当は残り時間とかどうだっていいの。私、美佐子先輩のことが好きになったみたい。
死にたいなんて言わないで。私こんなことしか出来ないけど、先輩に生きる喜びを
思い出してほしいの」
私の唇にしょっぱい水が落ちてきた。私の上で結花が泣いていたのだ。突然の告白に
頭が真っ白になった。そしてボーゼンとしている私に結花が再びキスをしてきた。涙でしょっぱい
キスだった。結花の気持ちが流れてくるような切ないキスだった。私はいつしか結花の背中に
腕を回して応えていた。

「いいいいいい-んんんんっ、んん~ふん、ふんいいい~はあ、はあ、いいい~、ふん、ふん~」
結花に翻弄されっぱなしだった。私が経験した中でもこれ程感じさせてくれた子はいなかった。
年下だがSEXに於いては完全に上の存在だった。ある時は焦らし、ある時は死ぬほど責め抜き
私の心を見透かしたように手玉に取られた。が悔しくはなかった。それを超越する快楽だった。
「いいいいいい、いいいいいいい、いいいいいいい、くうううううう」
布団を口に加えシーツを握り締め、かつてないエクスタシーの激流の中、必死で声を押し殺して
耐えていた。一瞬でも気を抜けばこのフロア中響き渡るような大きな叫び声を上げてしまいそう
だったから。今私は、大きく開かれた股間に顔をうずめられ、結花の分身のような動きをする
指と舌によって、クリ、膣、アナルの3点責めをされている。この責めになってから、もう既に
イキっぱなし状態だ。深い深いエクスタシーの中で声が出せないというのがこれ程までに辛いとは
思いもよらなかった。それまでも彼女の指と舌は縦横無尽に私の体を這い回り、大小合わせたら
数え切れないくらいのアクメに私を導いていた。
「ふん、ふん、ふん、いいいいいいいい--っうあうあうああうう~」
遂には言葉にならない唸り声をあげ気を失ってしまった。

「先輩、美佐子先輩、起きてください」
ぼんやりとした意識の中、結花に揺り起こされた。結花はベッドの側で立っていた。
「これ、分かります?」
まだ焦点が合わないが結花の股間に黒い棒のような物が生えていた。
「結花!?貴女そんな物まで用意してきたの?」
「はい。これで先輩を天国に連れていってあげようと思って」
「ヒィ-、もう勘弁。これ以上イっちゃったら、本当に死んでしまうよ~」
「えっ、じゃあ先輩もう死にたいなんて言わないんですね」
「うん、もう言わない。なんか結花にいっぱいイカせてもらったら、うじうじしてても
しょうがないって思えてきちゃった」
「キャー、やったあ。先輩、大好き」
結花がベッドにダイブするように抱きついてきた。
「こらこら、股間に当たってるよ。当たってるって。それ」
「あはは、でもせっかくペニスバンド持ってきたのに私のおちんちん活躍できなかったなあ。
残念。今度試してあげるね。すっごく気持ちいいんだから~」
「もう、ばか。・・・でも今度は結花の番だよ。サチと私とどっちを取るの?」
その瞬間、急に今まで明るかった結花が沈んだ顔になった。それを見てすぐさま言ってやった。
「うそうそ、私はゴメンだわ。貴女みたいな絶倫娘、身体がいくつあっても足りやしない。
サチをもっと大切にしなさいよ。サチは貴女じゃないとダメなんだから」
コクリと結花が頷いたがその目は真っ赤で今にも泣き出しそうな顔だった。
(ごめん、結花。私も新しい恋に生きたいけど、やっぱりサチの悲しむ顔は見たくないの)

つづく「トライアングルラブ 28」へ


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