花嫁少年_ハッピーライフ-官能小説(happylives-novel)

牝獣(ひんじゅう)となりて女史哭(な)く牡丹の夜 ——日野草城

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花嫁少年

15-06-14 11:08

ボクのこと好き? 夕暮れの教室でそう聞かれた中学教師3年目の倉田。
今年やっとクラス担当を任されて、仕事が追い風に乗ってきたと思っていた矢先の出来事だった。
倉田のクラスの女生徒の美人度はかなり高い。

他のクラスの生徒が休み時間の度に誰かしらを見にやってくるのが日常的な程だった。
そして、そんな美人な女子達の中でも一際目立った生徒がいた。
名前を和泉 つばさ。
セーラー服の似合う容姿端麗なその姿は誰もが息を呑み、可愛らしい笑顔は男ならば誰もが恋心を抱く程だった。
ただし、周知の事実であるが、このセーラー服を着たどの女生徒よりも可愛らしい和泉 つばさは男の子であった。
そう、いわゆる巷で有名な男の娘というやつである。
もちろん、それでも良いと告白をして来る他の男子生徒は絶えない。
自ら好んで女の子の姿をしているのだから、和泉 つばさの心は女の子なのだろう。
ただ、そんな彼らを和泉 つばさはにっこりと笑みを浮かべて断るのだという。
だから、倉田は彼は他の女生徒と同じ様にセーラー服を着る女の子だが、男子には興味が無いのだなと考えていた。
先ほどまでは、だが。
今日の授業で解らないことがあるから、誰も居ない放課後に教えて欲しいとつばさが言うので倉田は夕暮れの教室につばさと二人っきりで向かい合っていた。
そんな時に、何気無く机に置いてあった倉田の右手をつばさが握り、突然、妙なことを聞いてきたのだ。

「え? なに? 好きって…何を突然…」

唐突な質問に倉田はしどろもどろに慌てた。なぜなら、倉田はつばさのことを嫌いでは無いどころか、異性として意識していたからだ。

「先生…今日も…見てたでしょ?ボクが広げた股の間から見える…ボクのぱんつ」

ギクリと倉田の心臓が収縮する。何故かつばさの机は授業中、倉田の居る教卓から良く見える位置にあった。
最初は気にしなかった倉田だったが、最近、つばさには授業に集中せずよそ見をしている時、足を開く癖があるのに倉田は気が付いた。

それからだ。 まったく、変な所で男らしい仕草をする奴だ、といつもつばさの方を見ていた倉田。
だが、注意すべきかどうかと考えている内に、毎日変わるつばさの可愛らしいぱんつが目に付いて離れなくなってしまい、そして、その毎日見えるつばさの可愛らしいぱんつは倉田にとって夜な夜な行われる自慰行為の貴重なオカズとなっていったのだ。

「だから、解らないんだ。先生はボクのこと好き、なの?」

つばさは倉田の右手を取ると、自分の胸へと誘う。

「お、おいっ…」

倉田は咄嗟に右手を引っ込めようとする。だが、それをつばさが両手で制止した。 そして、今度は両手で倉田の右手を掴み、自分の胸に触らせる。

「…ねぇ。ドキドキ、するかな、ボクの胸?…女の子みたいにはおっぱい、無いけど…でも、先生…いっぱい触っていいんだよ?」

つばさは切なそうな瞳を見せ、倉田にそう告げる。つばさの言葉と、そのつばさの胸に触れる自分の右手。
倉田はゴクッと息を呑んだ。

「な、なぁ、ちょっと落ち着こう。だいたいお前、男には興味無いはずじゃ…」

ドクンドクンと騒ぐ自分の気持ちを落ち着けたい倉田。
しかし、それにつばさは反発して、間にある机を越えて倉田の胸に飛び込んで来る。

「先生、今日、茅野島さんの胸、見てたでしょ?」

また、ギクリと倉田の心臓が収縮した。

「いや、あれは、茅野島が授業で解らなかった事を聞きに来てだな。その、教科書があいつの胸元に近くて…不可抗力ってやつだ」

確かに今日、茅野島というクラスで一番胸の大きな女子生徒の胸を心無しにも見てしまった。
しかし、それは、茅野島が教科書を前に出さず、常に胸元に置いて聞いてきたからであってわざとでは無い。

「知ってる…」

すると意外にもその証言はあっさり通り、倉田はホッと胸を撫で下ろす。

「そうやって、先生にアプローチしてるんだよ。先生にそういう目で見て貰いたいから…」

…まさかぁ、と倉田は笑う。いくらなんでもそれはあり得ない。倉田は自分の分相応を考えてそう思った。

「…本当だよ。先生、優しいから…人気あるんだよ?他にも先生を狙ってる女の子…知ってるもん」

そう言って顔を上げたつばさの柔らかい髪からフワッと良い匂いが薫った。
男の子にしては細くすぐ壊れてしまいそうなつばさの体。
それに密着されて、倉田は顔が真っ赤になる。さっきからカッカッと顔と頭の後ろが熱を放って足元が覚束無い。

「まぁ、とにかく、離れよう…。一応、お、お前も女の子なんだから、な?」

倉田はこのままでは、つばさを押し倒しかねないと思った。

「…でも、ボクの方が先だよ?」

「え?」

「ボクの方が先に先生にそういう目で見て貰いたいアプローチ…してたよ?」

しかし、つばさがつま先で背伸びをし、身長差を埋めると、そのまま倉田の唇に口付けをしてしまう。

「ボク…先生のこと……大好きなんだよ」

柔らかな唇だった。それでいてぷるんと弾力性のある感触。倉田はしばらく、動けずにいた。少しでも動こうものなら、確実につばさを押し倒す方向に体が反応するだろうからだ。

「…せん、せい?」

口付けから微動だにしない倉田につばさが不安そうな声で呼び掛ける。だが、それにも倉田は反応を示さない。

「…っ!」

そんな倉田につばさは辛そうな表情を見せる。
そして、再度、倉田の唇に自分の唇を触れさせようと顔を近付けた。

「や、止めろっ!」

しかし、つばさを押し倒したい気持ちをやっとの思いで抑え込んだ倉田が顔を背けてそれを止めさせる。
思いのほか、少し強めに口付けを拒んでしまった倉田だが、あの甘い感触をまた味わってしまっては、もう自分を抑えられないと思ったからだ。

「…ボクが…男…だから?見る分には良いけど…触るのは…気持ち悪いって思って…うウッ」

しかし、それを知らないつばさは倉田に強く拒まれた事に酷く傷付いてしまう。
まだ、半年しか経っていないが入学当初から好意を向けていた倉田に、あんなに強く拒否されてしまったつばさは、ぼろぼろと大粒の涙を流した。

「ゴメン…なさい。ヒック、ゴメンなさい。せ、んせいの気持ちもっヒッ…考え、ないで。フッ、グッ…気持ち…悪いよね?やっぱり、嫌…だよね」

右から左から流れ出す涙を一生懸命に拭ってつばさは笑顔を見せようとする。
倉田には罪は無い。全ては自分のせい。
それが、つばさの倉田への思いだった。
しかし、そんな健気なつばさに倉田は邪な思いを抱かずにはいられない。
昨日、自慰行為の時した妄想。それがいま倉田の脳裏にこびり付いて離れない。
(はぁ…はぁ…クソッ!…な、みだ…はぁ…はぁ)
必死に抑えようするが、ひょっこり現れては消え、消えては、ひょっこり現れる妄想が彼の冷静さを奪っていく。
(レ…レイプ…くはぁっ、レイプぅっ!…い、嫌がるこいつに…無理矢理…チ○ポを、俺のチ○ポを…くっ!)
誰も居ない放課後に、何も知らないつばさを呼び込み、衣服を引きちぎり、露になったつばさの牝マ○コにいきり立った己のアレを…。 倉田は妄想と現実の区別がつかなくなっていた。
妄想と同じ様に涙を流すつばさ。何をしても良いと言われた現実。

「本当に…ゴメンなさい。…気持ち悪いボクは…もう…先生に…近寄らな……えっ? むぐっ!?むっ?あっ!あふぇっ?ちゅっ、くちゅん…」

気付けば倉田は自ら、つばさの唇を貪り始めていた。 子どもと大人ではその欲望の度合いが違う。それが、性に対してならばことさら顕著だろう。 つばさがどういう事を想像して倉田を誘惑したかは、倉田には分からない。 だが、彼には関係無かった。いまはただ、自らの沸き起こす邪な欲望を目の前の小さな男の娘にぶつけるだけだ。

「んっ…ちゅっ…ちゅっ…あっ…せんせぇ…ウソ…ボク…せんせぇに、んっ…キスされ、んっ…」

倉田はつばさの柔らかな唇に貪り付くといやらしく自分の舌をつばさの舌に絡ませる。

「…あふっ…せんせぇ、気持ち悪く…んちゅ、無いの?ボク…男の、んっ、ちゅっ、くちゅ…子…」

倉田はつばさの唇を激しく啄む。つばさの唇がぷるんと柔らかく気持ち良くて、むしゃぶり付くのが辞められない。そんな倉田に対し、つばさは先ほど拒まれた事もあってかやや疑心気味だ。でも、倉田が自分の唇を求めるなら、抵抗などせず、ただ従順にそれを受け入れるつもりだ。


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