この話はつづきです。はじめから読まれる方は「トライアングルラブ」へ
話は数日前にさかのぼる。3Pプレイの翌日・・・
(どうしよう。ミサに会ったらどんな顔をすればいいの?昨日、あんなところを見られて。
それに私、ミサのアソコ舐めたのよ。ああ、すごく憂鬱)大学に向かう私の足取りは重かった。
ミサが帰った後、なぜか結花もご機嫌斜めで、私達はギクシャクしたまま別れた。
「えっ、今日ミサ休んでるの?」
正直ほっとした。今はまだ会いたくなかった。
翌日もミサは休んだ。
部活が終わった後、結花の家で抱かれた。
その夜、結花は激しかった。
「いくううう~」
事が終わり、二人ベッドで寝そべっている時、私は思い切って前々からの疑問をぶつけてみた。
この間のような3Pが平気で出来る結花が、分からなくなってきたから。
「ねえ、今が大切なんだと思って、あえて口にしなかったんだけど、本当は聞いてみたかった事があるの」
「改まってな~に?」
結花は相変わらず私の乳首を指で弄って遊んでいる。
「そのう・・・こんなに上手なのって、貴女、今迄どんな恋愛をしてきたの?いったい何人の女性と寝たらこんなことが出来るの?」
私は隠していた不安を一気にぶちまけた。
「私のこと本当はどう思ってるの?私、本当に愛されてる?」
「な~んだ、そんなこと。つまらない。過去のことなんてどうだっていいでしょ。私が幸子と知り合う前に誰とどれだけSEXしてこようが今の幸子には関係無いじゃない。愛してるに決まってるんだから」
私は更に不満をぶつける。
「それに3Pのこと。もしかしてミサの気持ち、知ってたの?知っててあんなヒドイ事したの?ちらっと呟いてたけど私がミサに告白された事も知ってたんでしょ?あの時、結花シャワー室にいたのね?」
「もうそんな事どうだっていいじゃない。これで邪魔する人はいなくなったんだから、今は思いっきり楽しみましょう」
結花はそう言って乳首を口に含んで舌で転がし始めた。
「あん!」
(はああ、きっ気持ちいい。だめっ、今日は誤魔化されないわ)私達はつき合いだして、今迄喧嘩らしい喧嘩をしたことがない。些細なことで擦れ違っても結花がいつもこうやって魔法のようなその指と舌で誤魔化してしまってたから。
(はああ~、まっ負けない)
「やめて。そんなことしたって誤魔化されない。結花、貴女異常よ。19の娘が嫉妬で女同士の3Pなんか企画して。ミサがどれだけ傷ついてるか分からないの?私の親友よ」
結花はガバッと起き上がって私を睨んだ。
「今日の幸子ウザい。過去のこと質問攻めしてきたり、私の気持ちを疑ったり、もう今日は一緒にいたくない。帰って」
私は泣きながら結花の家を出た。初めての喧嘩だった。
仲直りできないまま結花は今日、ずっと休んでいるミサの様子を見に行った。
私はモヤモヤした気持ちのまま一人夜の街に出た。(あっ携帯、部室に忘れた。
もう誰もいないか。
いいわ、今日はもう誰とも連絡取りたくないし。そうだ。
もしかしたら、あそこに行けば結花のこと何か分かるかもしれない)私の足は自然と結花とよく行くビアンバーへ向かっていた。
「いらっしゃい。あら、今日は一人?」
「ええ、結花はちょっと用事があって」
私はカウンターに座り、ウィスキーを頼んだ。お客はそんなに入っていなかった。
「どうしたの?深刻そうな顔をして」
ママが声をかけてくれる。
「うん、実は前々から感じてたんだけど、結花ってこのお店で浮いてるよね。何か以前にあったの?」
「そんなことないわよ。気にしすぎよ」
そこへ2つ隣の席に座っていた女性が話しかけてきた。
「ここじゃ誰もあの子に関わりたくないのよ」
ちょっとびっくりしてその女性のほうを振り向いた。どこかで見覚えのある顔だ。
(そうだ。ミサと一緒にいた人だ)
女性はかなり酔っ払ってるみたいだった。
「隣いい?」
「えっええ、何か結花の事で知ってるんですか」
「京子ちゃん、軽はずみな事言うんじゃないよ」
「いいじゃない、ママ。本当の事なんだから。あの結花って子はね、皆から軽蔑されてるんだよ」
自分の恋人を頭ごなしにけなされてムッときた。
「フン、カチンときたの。でもね、これは忠告。貴女美人だから教えといてあげる。結花とは傷が浅いうちに早いとこ別れるんだね。あの子は一生消えない十字架を背負ってるの。人殺しというね」
「京子ちゃん!」
突然ママが怒鳴った。
「いい加減におし。人のこと軽々しく言うもんじゃないよ。それに幸子ちゃんも変な事聞かないの。過去の事なんて気にしてたらキリないよ」
ママの剣幕に私達はこれ以上その話題に触れることは出来なかったが、私の中では京子さんという女性の言葉が頭を駆け巡っていた。
それから私はかなり飲んで酔っ払った。京子さんはママと陽気にはしゃいでいる。
いつしかお店には私達二人だけになっていた。
「ママ、そろそろ行くわ」
「いつもありがとうね。幸子ちゃん、大丈夫?そろそろあがるけど立てる?」
「う~ん、だめ。気持ち悪い」
私は悪酔いして体が動かない。
「しょうがないわね。京子ちゃん、悪いけど送っていってもらえる?」
「ええ、いいわよ」
(う~ん、頭が痛い)頭がガンガン響いて目が覚めると、そこは見知らぬ部屋だった。
(ここ、どこ?そうだ、私昨日酔っ払って京子さんに送っていってもらったんだ。それから・・・)
「えっ?」
布団からガバッと起きると私は素っ裸になっていた。思い出せない。(どうして裸なの?京子さんは?)
「あら、起きちゃったの」
京子さんが、シャワーの後らしくバスタオルを体に巻いて、立っていた。
「えっ、えっ、どういうこと?まさか私・・・」
「しょうがないわねえ。これからって時に」
(えっ、これから?)
「残念。そうよ、安心して。まだ何もしてないわよ。私も酔っ払って眠かったしね」
時計は朝の8時を指していた。
「でも、貴女次第ではまだチャンスはあるかもしれないけどね」
「どういうことですか?」
私は身の危険を感じながら聞いてみた。
「結花はあっちのほうすごく上手いでしょ。あそこでは有名な話よ。貴女も結花のテクニックでメロメロにされたんじゃな~い?不思議よねえ。結花みたいな若い子が。バーでの話の続き、聞かせてあげてもいいわよ。それなりの見返りと引き換えにね」
「・・・」
「貴女が黙っていれば結花には絶対ばれないわ」
私は再び横になり、裸のまま布団に包まった。
つづく「トライアングルラブ24」へ
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